関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
夏山シーズン終了に伴い環境省の山頂公衆トイレも閉所となるため、9月初旬に最後の富士山巡視を行いました。
その時、初めて「笠雲の中に入る」という経験をしました。
その日は風もなく穏やかなお天気で、富士宮口九合五勺の山小屋さんまでは順調に登っていました。
(富士宮口八合目上にて)
ところが、あと15分ほどで富士宮口頂上に到着と言う時、急激に強い風が吹き荒れ始めました。
下を見ると、先程まで見えていた景色が見えなくなっています。
(富士宮口頂上下にて)
いつの間にか笠雲ができていたのです。
笠雲を、下からや遠くから見たことはありましたが、中から見たのは初めてでした。
ただ、笠雲の中はとにかく風が強いです。上から下から横から吹き付けてきます。
姿勢を低くしていないと飛ばされそうなほどでした。
この後、しばらくすると山頂から笠雲はなくなりきれいな青空が見られました。
山のお天気が変わりやすいことを、改めて感じました。
富士山のみならず、他の地域の山や自然の中でもこういうことはあります。
お天気に充分注意して装備を整え、身の危険を感じたら引き返すことも考えて、自然の中での活動を楽しんでいただきたいと思います。