関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
台風一過のおかげか、安定した晴天にも恵まれました。その代わり、いかだのように湿原上の木道が水に浸っていたり、数々のぬかるみに足をとられたり、登山道をふさぐ連続する倒木など台風の爪痕に遭遇しましたが、それだけに巡視する甲斐がありました。
鬼怒沼湿原に到着した日は、ちょうど中秋の名月の前日でした。ほぼ満月の月は、鏡のような沼の水面に照らし出され、夜を迎えようとしているというのに、更に辺りを明るくするようにさえ感じました。秋の冷え込む空気により、水面に夕靄もできてとても幻想的な景色でした。
標高約2000mの鬼怒沼湿原からは、尾瀬の燧ヶ岳が北西に臨めます。また、日光白根山のほぼ北にあることから、南を臨めば湿原の木道がそのまま日光白根山へ続いているかのようにも見えます。鬼怒沼湿原の景色だけではなく、山上ならではの景色が楽しめます。
鬼怒沼湿原は、草紅葉の季節を迎えております。
肌寒くなる季節でもありますので、防寒着や山への装備を忘れずにお出かけ下さい。