ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2013年11月13日

4件の記事があります。

2013年11月13日冬到来

尾瀬国立公園 服部 恵子


尾瀬のシーズンが終了したところで、
先日尾瀬国立公園パークボランティアの勉強会を片品村で実施しました。


今年度パークボランティアで実施したライトセンサスの結果や
国や県、市町村など様々な関係機関が関わるなか、
尾瀬周辺ではどのようなシカ対策が実施されているのか、
その他、個人がシカ捕獲の一助となるよう狩猟者になるためには
どのような手続きが必要なのか等、
現在、尾瀬が抱えている課題の1つである
シカの問題に関連して情報を提供させていただきました。

さて、昨日、今日とついに尾瀬の麓でも本格的に雪が降り始めました。
入山口の1つである富士見下では、すでに20㎝ほどの雪が積もっていました。


14日に閉鎖予定だった鳩待峠へ続くゲートも
道路凍結等により12日に閉鎖されました。
これで尾瀬の景色を堪能するのはしばしお休みです。

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2013年11月13日はじめまして

佐渡 後藤 由香

11月より佐渡地区のアクティブ・レンジャーになりました、後藤由香です。
佐渡に訪れたのも初めてで、まだまだ慣れないことが多く、至らないことも多いかと思いますが、少しずつ経験を積み頑張りますのでよろしくお願いいたします。
これから、このAR日記を通しアクティブ・レンジャーの活動や、この目で見た佐渡の良さ素晴らしさを皆さんに紹介していけたらと思います。

実際トキを見るのも初めてで、飛んでいる際に光で透ける羽がとても幻想的で感動しました。
飛んでいる姿を見るたび綺麗だ、と言っているほどです。
今野生のトキはは島内に97羽ほどいるということで、もし佐渡に訪れた際は是非空を見上げてみてください。
私は今のこれだけトキが飛んでいる風景しか知りませんが、これまでそれを夢見てきた方にすると本当に感慨深いものがあるだろうと思います。
今後もっと広い地域でも見られるよう何ができるか考えながら尽力していきたいと思います。
では、今後ともよろしくお願いします。


最後にお知らせを。
今年の3月30日にオープンした「トキふれあいプラザ」について紹介しておきます。
先日行ってきたのですが、ケージの中からは外のようすが見えない(=トキからは人間が見えない)特殊なガラスを窓ガラスとして使用するなどの工夫がされているということで、ほんとに目の前でトキが探餌しているところを見られました。とても感動したので、是非皆さんも訪れていただきたいと思います。

以下紹介
「トキふれあいプラザ」は、これまでより間近にトキの自然に近い姿を見ていただき、トキに親しんで野生復帰の取り組みを知ってもらうことを目的として新しく作られた施設です。施設はトキの森公園内にあり、トキが飛ぶことができるケージが整備され、その中にエサ場となる池や止まり木などを配置し、自然に近い環境を再現することで飛翔・採餌・巣作りなどの生態を観察することができます。
■開館時間  午前8時30分~午後5時まで(入館締切り午後4時30分)
■休館日   12月~2月の毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は、その翌日の火曜日)、年末年始(12月29日から1月3日まで)
■協力費   大人1人400円(一般・高校生)、小人1人100円(中学生・小学生)
※トキ資料展示館との2館分です。
■注意事項  ・観察は静かに、またフラッシュ撮影をしないようお願いします。
        ・混雑時は、入場制限を行うことがあります。
        ・車椅子での見学は可能ですが、介助者が必要となります。
■お問い合わせ先  トキの森公園内 トキふれあいプラザ TEL:0259-24-6550


ふれあいプラザのトキ

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2013年11月13日積雪

尾瀬国立公園 長峯 彩

連日の積雪で、すっかり雪景色の檜枝岐村からお送りします。
檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。




東北はどこも大雪になっているようですが、ここ檜枝岐村も早速日本有数の豪雪地帯の台頭を見せ始めました。

この仕事をしているとよく聞かれるのが、「冬は一体何をやっているんですか?」という質問。

去年はARとしても一年目だったこともあり、「事務とか、カウンターのデータの整理とか?」という感じだったのですが、初めての雪国を過ごして知った、一番の仕事・・・。

それは、『維持管理』という名の『除雪』!!
これが日々の業務の半分を占めると言っても過言ではありません!

また追々その記事もアップしていければと思います。


さて、11月10日をもって尾瀬国立公園内の施設は全て終了し、福島県側の道路についても、この積雪により一部冬期閉鎖になっています。

平成25年のシーズンオフの予定について(10/25現在)[尾瀬保護財団]
http://ozenavi.blog85.fc2.com/blog-entry-3638.html

尾瀬周辺の交通情報[尾瀬保護財団]
http://www.oze-fnd.or.jp/main/access/access1/toukiheisa2013.html

福島県通行規制情報[福島県道路総室]http://www.pref.fukushima.jp/douro/kisei/kisei-list.htm


また、11月14日より群馬県側の道路も冬季閉鎖になるため、尾瀬国立公園内へは原則的に入山ができなくなります。
来年の春までは、こちらのライブカメラで尾瀬の様子をお楽しみ下さい。


尾瀬沼ライブカメラ[インターネット自然研究所]http://www.sizenken.biodic.go.jp/live/view.php?camera_no=92

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2013年11月13日最上級の修験道 ~御中道①~

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

二十四節気の立冬も過ぎ、暦の上では冬になりましたね。
日に日に寒さが厳しくなってきている富士北麓でも、
河口湖で12日にはこの秋初めて最低気温が氷点下になりました。


11月6日に富士山五合目付近の御中道を巡視しました。
その様子を2回にわたってお伝えしたいと思います。


御中道とはかつては富士山中腹をぐるりと1周するルートで
富士講(富士山信仰)の信者達の中で富士山頂に3回以上の
登山経験のある人のみに許された最上級の修行の道でした。

現在では、富士山西斜面の大沢崩れと呼ばれる箇所が
大きく崩壊しているため、スバルライン五合目~大沢崩れ
区間のみが通行可能です。

富士山というと、砂や石ばかりというイメージの方も
多いかもしれませんが、標高2,300m付近にある御中道では
そんなイメージを覆す様々な自然があり変化が楽しい歩道です。
私も初めて歩いた時は、「ここが富士山の中腹か!」
と驚きました。


御中道の苔むした幻想的な景色

シラビソ、カラマツ、ダケカンバ、シャクナゲなど
の木々の中を歩いたと思うと、とつぜん視界が開け
山頂から麓までを見渡すことができます。




(左)青空と雲海、黄葉のコントラストが美しい
(右)意外に近くに見える山頂 (ともに2013年11月6日撮影)



また所々、過去の雪崩によってなぎ倒された木々を目にし、
自然の脅威を感じます。
今年の春は雪崩が特に多かったようです。


雪崩によってなぎ倒された木々


今回の巡視は途中の御庭から出発し大沢崩れまでを歩きました。
次回はその巡視の様子をお伝えします。


※御中道はまだ歩くことは可能ですが、標高は2300mです。
平地と比べ10℃以上の温度差がありいつ雪が降っても
おかしくありません。
防寒対策をしっかりして安全なハイキングを楽しんで下さいね。

<御中道情報(富士の国やまなし 観光ネット)>
http://www.yamanashi-kankou.jp/kankou/spot/p1_2100.html

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