ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2013年12月

15件の記事があります。

2013年12月26日シカ柵の本領発揮

尾瀬国立公園 服部 恵子


大清水から奥へと続く奥鬼怒林道には、
環境省が設置したシカ追い込み柵があります。
この柵は、晩秋に尾瀬から越冬地へと移動するシカを足止めして、
効果的に捕獲するために設置されたものです。

先日、この追い込み柵付近で巻狩りが行われました。
積雪量は概ね50~60㎝程度。
柵沿いには、足止めされたシカの足跡が深く刻まれていました。


とはいえ、歩道から見える範囲にシカが留まっていることはほとんどありません。
かんじきを履いて山に登りシカを追い込みます。
この日の狩猟成果は合計5頭でした。

50代、60代の猟師さんがほとんどですが、
銃を背負ってモービルに乗る姿は格好良かったです。




尾瀬国立公園における環境省のニホンジカ対策についてはこちらをご覧ください↓↓
http://www.env.go.jp/park/oze/effort/deer.html#003)

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2013年12月19日看板設置作業

日光国立公園 櫨木 めぐみ

 この時期、戦場ヶ原や湯元などの奥日光地域は、紅葉の時期の賑わいとは一変して、雪景色となり、しんと静けさを保っています。そんな雪で覆われた銀世界の奥日光の自然を楽しみに来られる方たちもいます。
 そんな方たちの安全や植生保護のために、戦場ヶ原を周回する歩道上に「足下注意」の看板を設置してきました。そんな看板を設置している私も、実際、移動中に何度か滑っていたのですが、凍結や積雪などにより足下が滑りやすく、また歩道が一部複線になっている箇所があって踏み外しがあるかもしれませんので、みなさんも十分にご注意ください。


 なお、積雪などにより歩道ルートがわかりづらくなることがあります。日光パークボランティアの方々の協力のもと、戦場ヶ原を周回する歩道の一部に、ルート上の目印やルート外への侵入防止のロープが設置してあります。もし、ルートがわからなくなったら赤い布ひもの目印を参考に、またロープがある場所があればそこへは侵入しないでくださいね。

とはいえ、一番は個人で冬の装備を万全にすることです。事前に天候やルートを確認の上、地図やコンパスを持参して銀世界の奥日光へお越しください。

目印と侵入防止用ロープ

テンの足跡(左)と利用者の痕跡(右)

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2013年12月18日不法投棄撲滅月間

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

12月は「不法投棄撲滅月間」ということで、12月上旬に実施された不法投棄防止統一パトロールに参加しました。
普段から地元の方々がパトロールをして不法投棄防止や投棄物の発見に努めて下さっているので、今回のパトロールでは特に異常(投棄現場や投棄物発見)はありませんでした。

パトロールでは、不法投棄されやすい場所を重点的に見て回ります。
不法投棄されやすい場所は、やはり写真のような車通り・人通りが少ない細い道が多いです。

「不法投棄=悪いこと」という心理が働くからこそ、このような場所を探して投棄するのだな~と、改めて感じました。

現在、不法投棄されたり投棄されやすいような場所には、ロープを張って看板を設置するなどの対策を講じています。


今後もパトロールなどの活動は日々続けられますが、不法投棄は個々人の意識が大切です。
自然環境保全を始め、様々な観点からも安易に投棄することを考えず、適切な処理をしていただきますようお願い致します。

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2013年12月18日カタツムリを守る意味

小笠原国立公園 小笠原 吉留光一

今日は東京の天気予報に雪マークがありましたね。
もう街は冬一色ではないでしょうか?
僕は最近、カタマイマイの調査に同行させて頂いています。
そこで今回は、小笠原諸島「父島」の現状について少し触れてみたいと思います。

さて、突然ですが「カタツムリを守る」と聞いて皆さんはどう思われますか?
カタツムリと聞いてもあまりピンと来ないのではないでしょうか。
ましてや「守る」と言われても不思議に思われるかもしれません。
しかし、小笠原の世界遺産にとってカタツムリは無くてはならない存在なのです。

「現在進行形の生物進化」-大陸から遠く離れた小笠原諸島では、
そこにたどり着いた生物たちが独自の進化を遂げてきました。
中でも陸産貝類は100種以上が存在し、その内90%を固有種が占めます。
特にカタマイマイはその象徴とも言える種で、木の上から落ち葉の下まで、様々な場所に適応して進化をしてきました。
そしてその進化は現在でも続いていると言われています。
生物進化の過程を示し、現在も進化しているカタツムリ
小笠原の世界遺産にとってカタツムリは重要な価値を持っているのです!


父島の固有種であるチチジマカタマイマイ

しかし、実はもう父島にカタマイマイはほとんど残っていません。
かろうじて残っている数カ所も、数年後にはいなくなるだろうと考えられます。
その一番の原因は外来種のニューギニアヤリガタリクウズムシです。
これは陸棲のプラナリアで、主に陸貝を捕食します。
しかも一度侵入を許すとそこにいる陸産貝類を食べ尽くし、
繁殖力の弱い固有種はこのプラナリアに対抗できません。


陸産貝類を食べ尽くすニューギニアヤリガタリクウズムシ

現在のところ、ニューギニアヤリガタリクウズムシの駆除に有効な手段はありません。
父島のカタマイマイに纏わり付く「絶滅」の二文字は非常に現実味を帯びてきているのです。
環境省ではカタマイマイの残る地域で、柵による防衛を検討していますが、
今はただ侵入を防ぐことしか出来ません。
父島のカタマイマイは今、「絶滅」との戦いの最前線にいるのです。


飼育下のチチジマカタマイマイ

絶滅した生物はもう元には戻りません。
そして私たちは今預かっている「世界遺産小笠原」は、
未来の世代に引き継がなければなりません。
だから僕らは「カタツムリを守る」のです。

いつか父島でカタマイマイが普通に見られる日が来ることを信じて

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2013年12月18日道の駅にて

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

富士山麓はすっかり秋から冬になりました。

冬の間は凍結、雪等の影響で巡視できる場所も
限られてきてしまうので、事務所での業務が
多くなりますが、12月7日(土)は道の駅で行われた
秋から冬になるこの時期だからこその
「富士山麓古タイヤ不法投棄防止キャンペーン」
に参加してきました。



当日約40人が参加しました(2013年12月7日撮影)


富士北麓には、民間企業と行政が一体となり
富士山麓の不法投棄を抑止するための
「富士山麓環境美化推進ネットワーク」が設置されていて、
バス、タクシー等の運輸業を始めとした一般企業、
旅館組合、NPO団体など数多くの団体が構成メンバーになっています。
富士五湖自然保護官事務所もその一員です。
今回はそのメンバーにて「道の駅富士吉田」と「道の駅なるさわ」
でキャンペーンを行いました。


自動車整備振興会の「てんけんくん」「せいびちゃん」も
お手伝いしてくれました(2013年12月7日撮影)


何故「この時期だからこそ」かと言いますと、
富士北麓は積雪はそれほどありませんが
寒さが厳しく道路が凍結しますので、スタッドレスタイヤは必須です。
ちょうど今がタイヤの交換時期ですが、残念ながら中には
交換後の古タイヤを不法投棄する人がいるのです。


過去の清掃活動で発見されたタイヤ(2013年11月1日撮影)


そのため、道の駅を利用する方々に古タイヤの不法投棄防止への
ご協力をお願いしました。

私達や山梨県の富士山レンジャーを始めとした行政が
パトロールを行ったり、富士山麓環境美化推進ネットワークメンバー
の方々も監視に協力をしてくれていますが、
広大な富士山麓に目を配るには一人でも多くの
“監視の目”が必要です。

このような違法行為をする人はごくごく一部ではありますが、
不法投棄をする人がいるという現実、不法投棄が違法行為である事を
皆さんに知っていただいた上で、不法投棄がゼロになり
今まで以上に美しい富士山麓になるように
皆さんと力を合せて行きたいです。
ご協力をお願いいたします!


<山梨県内で不法投棄を発見した際の連絡先・注意点など(山梨県HP)>
http://www.pref.yamanashi.jp/kankyo-sb/fuhoutouki/tuuhou.html

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2013年12月17日檜枝岐小2・3年生が来所しました

尾瀬国立公園 長峯 彩

気温がマイナスになるのが当たり前の時期になってきました。
檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

先日地元の檜枝岐小学校の2・3年生が来所してくれました。
総合学習の『尾瀬国立公園を知ろう』という授業の中で、僭越ながら私長峯がアクティブレンジャーを代表しまして、小学生が考えてきてくれたインタビューにお答えしました。

「国立公園と国定公園の違いはなんですか?」
「尾瀬に何回くらい行ったことありますか?」
「なぜレンジャーになろうと思ったのですか?」
などなど様々な質問が飛び交いました。


「レンジャーって何のお仕事をしているんですか?」に対して、公園計画図を使って説明しているところ

さて、私がアクティブレンジャーになった理由・・・
いくつかありますが、『日本の多種多様な自然環境の素晴らしさを伝えていけるような仕事がしたかった』というのが理由の一つです。

そして尾瀬というのは、豪雪地域の中で生まれた、日本の中でも特異な自然環境であることは疑いようがありません。

身近に住んでいると、そこの自然環境を当たり前の様に感じてしまいますが、なぜ国の機関がその自然環境を守ろうとしているのかということを、地元の子供達に感じてもらえる機会になったのかなと思います。

ところで、豪雪と言えば・・・。

先週末から降り続いた雪で、久しぶりに事務所の玄関が埋まりました・・・。
こんな日は朝から昼ごろまでひたすら除雪!

20日からは檜枝岐村のスキー場を始め、周囲のスキー場が続々オープンしていきます。
南会津にお越しの際は、スタッドレスタイヤ装着をお忘れ無く!!

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2013年12月16日冬にむけて

佐渡 後藤 由香

佐渡では一日雪模様の日もあり、本格的な冬がやってきたなという感じです。

先週行ったモニタリング時もかなり天気が荒れていて、トキ達もねぐらを出たはいいが強風で押し戻されながら必死に飛んでいました。

さて、報道発表もされましたが、トキの中には羽色が黒くなってきたものが出てきて、繁殖期への準備が着々と進んでいるようです。



(2013年12月11日に撮影された写真)
このように、黒い「化粧」をする鳥は世界中探してもトキだけです。
繁殖期には、耳周りから顎の下にかけての皮膚脱落物を、水浴び時などに羽に塗りつけ、頭、翼、背が灰黒色になります。
色づくことにより自分は繁殖期に入ったことを示すとともに、抱卵時には保護色の役割を果たすということです。

今年は例年に比べ早い色づきだということで、トキ達も本格的な冬を前に早めの準備に入ったということでしょうか。

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2013年12月13日カモシカ

尾瀬国立公園 服部 恵子


皆さんはカモシカを見たことはあるでしょうか?
灰色の毛がフサフサしていてずんぐりのっそりしています。
人間の姿を見てもなかなか逃げません。
日本の固有種であり、世界的にまたは国家的に特に価値が高いものとして
特別天然記念物に指定されています。

かつては肉や毛皮を目的として乱獲され個体数が激減しましたが、
狩猟対象から除外されたことで個体数は回復しました。
最近では、農林業被害といった人間との軋轢があったり、
本来の生息地からシカに追いやられていたりという問題を抱えているようです。

7月にセンサーカメラのメンテナンスに行った時、
カモシカの親子に会いました。


そして10月にセンサーカメラのメンテナンスに行った時も
カモシカの親子に会いました。
おそらく7月と同じ親子だと思います。
仔カモシカは少し大きくなっていました。
その時は、仔カモシカが私に気付いて一目散に逃げてしまったため、
お母さんしか写真に収めることはできませんでした。


一目散に逃げた仔カモシカを呼びながら
後から追いかけるお母さんの動画をYoutubeにアップしました。
カモシカはウシ科ですが、鳴き声は「モ~」ではありませんでした。
もしよろしければご覧ください↓
http://www.youtube.com/watch?v=kCn9GcYFOwY

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2013年12月12日最上級の修験道 ~御中道②~

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

前回のAR日記から1か月以上過ぎてしまいましたが、
御中道巡視の続きをお届けしたいと思います。

御中道の途中の御庭から大沢崩れまでは往復3~4時間の行程です。
前回ご案内したとおり自然が豊かな歩道で、高低差もほとんどありません。
ただし所々道が細かったり、足場の悪い場所もあるので注意が必要です。

かつては富士山中腹を1周していた御中道ですが、
現在は大沢崩れで行き止まりになっています。

大沢崩れは富士山頂直下から標高2,200m付近まで
最大幅500m、長さ1.2km深さ150mという
日本最大規模の侵食谷です。
今までに崩壊した土の量はなんと東京ドーム約60杯分!!!
現在も崩壊は進行中で年間10tトラック約3万台分もの
土砂が流出していると言われています。

実際に大沢崩れ展望地から見ていると、
時折音がして岩や土砂が崩れていきます。
危険ですので、くれぐれも先に進まないようにしてください。

ここから見上げる富士山は遠くから眺める
なだらかなすそ野が美しい富士山とは全く違った
荒々しい姿をしています。


右岸から見た大沢崩れ(2013年11月6日撮影)


過去には大沢崩れからの土砂の流出で下流域は度々被害を受けてきました。
そのため昭和57年より国土交通省による砂防工事が続けられています。
今回は国土交通省富士砂防事務所の方々に工事の現状を説明・案内
していただきました。

常に崩壊の続いている危険な場所ですので、ヘリコプターによる
無人作業が行われていました。
日本に3台しかない大型ヘリコプターだそうです!!


右:コンクリートブロック設置作業をしているヘリコプター(2013年11月6日撮影)


普段目にすることは少ないですが、
富士山では数多くの方が私達の安全のために
働いている事を実感した1日でした。



左岸からの大沢崩れ(2013年11月6日撮影)

<富士山砂防事業についての詳細(国土交通省 富士砂防事務所)>
(http://www.cbr.mlit.go.jp/fujisabo/jigyou/sabojigyou_top.html)

既に富士山は冬山です。
五合目でも雪、凍結、強風でスバルラインが通行止めになる日も
多くなってきました。
御中道にご興味のある方は来年の夏に足を運んでみてはいかがでしょうか。

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2013年12月11日秋のクリーンデイ

富士箱根伊豆国立公園 箱根 道又 静香

先日、「秋のクリーンデイ」と題して、
箱根地区パークボランティアが中心となって美化清掃活動を行いました。

箱根ビジターセンター周辺、深良水門コース、大涌谷コースの3班にわかれて、
ゴミを拾いにいざ出発!

私は大涌谷コースでお手伝いさせていただきました。
12月最初の日曜日でしたが、まだまだ観光客で賑わっており、駐車場への車も渋滞です。
まさに「箱根ジオパーク」といった感じで噴気があがり、硫黄のにおいがします。




そんな中、ハイキングコースを1列になってゴミ拾いをしながら歩きます。
天気に恵まれ、景色がとても美しかったため、
ゴミ拾いがおろそかになってしまうかも…と思いきや、
一番後ろを歩く私まで全然ゴミがまわってきません。

さすがみなさま、ゴミ拾いの年季が違います。。。

大涌谷からの眺めはすばらしく、富士山をバックに記念撮影をする観光客が目立ちました。
そこにもゴミが!
ボランティアは富士山をバックにゴミを拾います。




回収したゴミは、ジュースやビールの缶、新聞やチラシなどの紙類、ビニール、帽子などなど。
他のコースもばっちりゴミ拾いができたようです!

そして、最後に恒例の記念撮影をして終了です。



箱根地区パークボランティア以外にも
きれいな箱根を保つために努力しているひとがたくさんいらっしゃいます。

今後もゴミの持ち帰りにご協力下さいますよう、よろしくお願いいたします。

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