関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
新緑でも、紅葉でもない落葉期の登山でしたが、おかげでこんな景色が見られました。
なんと、北には戦場ヶ原周辺を、南には中禅寺湖を一度に臨むことができたのです。高山は、立地的に戦場ヶ原と中禅寺湖の間にはあるのですが、他の職員曰く「夏に登山した時には、葉が覆っていてわからなかった」とのこと。確かに、葉が生い茂っていては気づきにくい景色なのかもしれません。着葉期には、葉の色や木漏れ日、花など季節ごとのその空間の楽しみ方がありますが、落葉期には、木々の間から、その奥の景色も視野に入ってくるという空間の広がりを楽しむことができるのですね。また、もしかしたらこんなふうに野生動物を目撃する可能性も高くなるかもしれません。
途中、天然のカラマツや群生するホコリタケを見つけたり、混群の一部であろうコガラの鳴き声に耳を傾けたりして、高山から中禅寺湖畔へとぬけました。陰る太陽を背中に浴びながら、竜頭の滝を最後のメインとして登山巡視を終えました。
奥日光は、日を重ねてさらに厳しい冬を迎えますが、冬ならではの自然の楽しみ方があります。お越しになる際は、服装や足元に冬の装いを、お車の場合にも冬の備えをお願いいたします。