関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
先週行ったモニタリング時もかなり天気が荒れていて、トキ達もねぐらを出たはいいが強風で押し戻されながら必死に飛んでいました。
さて、報道発表もされましたが、トキの中には羽色が黒くなってきたものが出てきて、繁殖期への準備が着々と進んでいるようです。
(2013年12月11日に撮影された写真)
このように、黒い「化粧」をする鳥は世界中探してもトキだけです。
繁殖期には、耳周りから顎の下にかけての皮膚脱落物を、水浴び時などに羽に塗りつけ、頭、翼、背が灰黒色になります。
色づくことにより自分は繁殖期に入ったことを示すとともに、抱卵時には保護色の役割を果たすということです。
今年は例年に比べ早い色づきだということで、トキ達も本格的な冬を前に早めの準備に入ったということでしょうか。