関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
今回のメインテーマは「アセビ」です。
常緑の低木で、春には白くて小さな花をたくさんつけるため、
山が真っ白に見えるほどになることもあるとか。
アセビは花を下向きにつけますが、タネは上向きにつけます。
下向きの花は花粉を運ぶハチなどの動物を選んでおり、
上向きにタネをつけるのはより遠くまでタネを運ぶためなんですって。
よく考えていますねぇ。
解説を聞きながら歩いていると、雪の上にかわいい足跡がたくさんありました。
お散歩中のイヌのものから、タヌキ、ウサギなど跡がつく部分や歩き方の違いを観察します。
小動物のフンも状態の良いまま残っており、同じ動物でも食べたものによって、
見た目やにおいがかなり変化するとのことで、実物で確認します。
サクラの木の下には冬芽を食べられてしまった小枝がたくさん落ちていました。
「ウソかムササビかな」と言われ、こんな小さな痕跡からも動物のサインを見つけられることに感動です。
他にもヤマノイモとオニドコロのタネの違い、アオジとホオジロの鳴き声・行動場所の違いなどなど
冬だからこそ楽しめるような内容の観察会が開催されています。
寒い毎日ですが、ほっこりと心温まるひとときを過ごせました。
↓今後のミニ観察会についてのお問い合わせは箱根ビジターセンターまで↓
http://www.mmjp.or.jp/HakoneVisitorCenter/