関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
今年度もアクティブ・レンジャー日記をよろしくお願い致します。
伊豆半島の付け根部分の沼津市にある沼津自然保護官事務所周辺では、満開だった桜の木がすっかり葉桜となっています。
では、伊豆半島の標高が高い場所はどうでしょうか?
昨日、伊豆半島の西側の稜線に整備されている「伊豆山稜線歩道」を巡視した際には、マメザクラが満開から散り始めという様子でした。
近くで見ると一つ一つの花がかわいらしく可憐ですが、山の中に立っているマメザクラが満開だと、少しゴージャスな印象を受けます。
マメザクラの他にはヒサカキやアブラチャンの花なども咲いていて、高い場所でも確実に春を迎えていることを感じられました。
また、伊豆山稜線歩道を歩いていると時折動物に出会うことがあるのですが、今回初めて出会った動物がいました。
アナグマです。
私の気配を感じたのかしばらくこの体勢でじっとしていたので、私も立ち止まって様子を見ていたら、のそっと笹の中へ入っていきました。
伊豆山稜線歩道はその名の通り稜線にある歩道で、所々に展望地点があります。
今回巡視した場所の中(船原峠から仁科峠間)で最もオススメの眺望はこちらです。
(宇久須峠から仁科峠方面を見た様子)
目の前に広がる雄大な景色の中に続く歩道が見える、とても眺めの良い場所です。
この伊豆山稜線歩道は距離が長くアップダウンもあります。
コースの下調べ・食料や水分(特に夏)を始めとした装備など、しっかりと準備した上でお出かけ下さい。