関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
このボランティア活動は、
国立公園であり天然記念物としても指定されている
仙石原湿原の維持を目的として活動しています。
15日の活動ではまず、
調査対象区の写真撮影方法の決定と撮影を行いました。
この写真撮影は調査区毎の違いとそれぞれの調査区の
年間をとおしての変化を記録するためのものです。
ススキ草原の景勝保全を目的に
毎年3月に火入れを実施している仙石原湿原では、
春には一面が土色に見えますが、
秋には2mにもなるススキやヨシが茂ります。
そのため、撮影位置や方向などを
しっかりと吟味しておく必要があるのです。
撮影後は湿原内の観察会を行いながら、植物の記録をとりました。
遠目で見ると土色の地面でしたが、
実際に間近で観察するとさまざまな植物が芽を出していました。
なかでも、台ヶ岳側のススキ草原では
たくさんのコキクザキイチゲの群落を観察でき、感動しました。
今後も月に2回の活動の中で、記録や植生調査に加え、
帰化植物の駆除などを実施していく予定です。