ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2014年4月

12件の記事があります。

2014年04月11日今年度もカメラ調査実施します!

日光国立公園 櫨木 めぐみ

お花見の時期を迎えて(もしくは終えて)いるところもあるようですが、日光は一足遅いです。事務所のある通称「表日光」では、各地で夏日が観測された昨日、ようやく桜が開花し始めたところです。時間差でお花見に来られてみてはいかがでしょう。

さて、春を迎えて新年度が始まりましたね。
春は社会人にとって異動の時期でもありますが、シカにとっても“いどう”の時期です。とはいっても、もちろん異動ではなく、季節的な“移動”です。

季節移動を含めシカの土地利用頻度の状況を把握するため、昨年度に引き続き、赤外線センサーカメラを設置してきました。昨年度は、北上する春の戻りジカの動きが早かった傾向があったので、今年度はそれを逃すまいと早めに設置してきました。


奥日光はまだ冬景色ですが、だいぶ積雪量が減ったように思います。冬に備えて南下する季節移動の時期は、雪上に多数の足跡が見られたのですが、今回の設置時には雪面に足跡はほとんど見られませんでした。代わりに山の南側斜面や尾根などの雪のないところでは、糞や足跡など痕跡が確認でき、そのような場所で5頭のシカを目視しました。シカも春を迎えて動き始めているのかもしれませんね。




まるで日光の桜の北上とともに、奥日光でシカも北上中です。
今後も、カメラ調査で引き続きシカの動向を探りたいと思います。

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2014年04月09日伊豆山稜線

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

新年度が始まり1週間が過ぎました。
今年度もアクティブ・レンジャー日記をよろしくお願い致します。

伊豆半島の付け根部分の沼津市にある沼津自然保護官事務所周辺では、満開だった桜の木がすっかり葉桜となっています。
では、伊豆半島の標高が高い場所はどうでしょうか?
昨日、伊豆半島の西側の稜線に整備されている「伊豆山稜線歩道」を巡視した際には、マメザクラが満開から散り始めという様子でした。


近くで見ると一つ一つの花がかわいらしく可憐ですが、山の中に立っているマメザクラが満開だと、少しゴージャスな印象を受けます。
マメザクラの他にはヒサカキやアブラチャンの花なども咲いていて、高い場所でも確実に春を迎えていることを感じられました。

また、伊豆山稜線歩道を歩いていると時折動物に出会うことがあるのですが、今回初めて出会った動物がいました。


アナグマです。
私の気配を感じたのかしばらくこの体勢でじっとしていたので、私も立ち止まって様子を見ていたら、のそっと笹の中へ入っていきました。

伊豆山稜線歩道はその名の通り稜線にある歩道で、所々に展望地点があります。
今回巡視した場所の中(船原峠から仁科峠間)で最もオススメの眺望はこちらです。


(宇久須峠から仁科峠方面を見た様子)
目の前に広がる雄大な景色の中に続く歩道が見える、とても眺めの良い場所です。

この伊豆山稜線歩道は距離が長くアップダウンもあります。
コースの下調べ・食料や水分(特に夏)を始めとした装備など、しっかりと準備した上でお出かけ下さい。

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