ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2014年6月

14件の記事があります。

2014年06月30日大峠~三本槍岳巡視

日光国立公園 吉川 美紀

先週、日光国立公園の福島県側、大峠から三本槍岳登山道の巡視に行ってきました。
大峠分岐から尾根をつたって三本槍岳山頂を目指しました。
この日はしばらくぶりに天気に恵まれ、尾根からの眺めは最高!
下郷町を一望し、沼原調整池を眺め、鏡ヶ沼を見下ろし、三本槍岳山頂からは茶臼岳も拝めました。
まさに稜線の巡視日和!


(三本槍岳山頂から見た茶臼岳)
画面真ん中の岩肌むき出しな茶色い山が茶臼岳です。
他の山々と一緒に見ると、やはり全く緑の見えない茶臼岳は異質ですね。

そして、大峠~三本槍岳間の稜線は展望もさることながら、足下にも見所が!
小さな花たちがそこら中に咲き誇っていて、歩道の脇は小さなお花畑状態です。
景色を見ながら、足下も見て、背伸びして写真撮って、屈んで写真撮って…大忙しでした。
もちろん登山道のチェックもしながらですよ(笑)。


(左上から時計回りにイワカガミ、ハクサンチドリ、ウラジロヨウラク、アカモノ)
この他にも、クルマムグラやカラマツソウも確認しました。

景色と花を楽しんだ後、三本槍岳山頂から鏡ヶ沼方面へ下山。
鏡ヶ沼には今回の巡視で密かに楽しみにしていたモリアオガエルが…!
そこかしこにいるじゃありませんか!


(モリアオガエルのペア)
思わず地面に這いつくばって間近で観察、カメラのシャッターを連写してしまいました。

今回の巡視で確認した、登山道の状況や生きものの情報などは、那須高原ビジターセンターで配信しています。ササや低木が茂っていて足下が見えにくい場所や、急な斜面を下りるような歩道もあるので十分ご注意ください。
登山の際は事前の情報収集と装備の確認をお忘れ無く!
時期の生きもの情報を仕入れていくと、よりいっそうその場所を楽しめると思いますよ。

↓那須高原ビジターセンター↓
http://www.nasuheiseinomori.go.jp/vc/

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2014年06月26日箱根の登山道

富士箱根伊豆国立公園 箱根 道又 静香

「登山道が荒れている」との情報があり、6月25日(水)に箱根町の職員の方やボランティアの方と一緒に現場を確認してきました!
箱根町役場では、登山道補修隊という形で、ボランティアの協力を得て町が管理している登山道の補修を行っており、今回はその下見です。



【実際に歩き、登山道の状態を確認していきます】


箱根町のハイキングコースでは、50m毎に管理杭を設置しているので、補修箇所をチェックするのに役立ちます。
また、自分がハイキングコースのどのあたりにいるのか、何m歩いたのか等の目安にもなりますので、管理杭の情報が掲載されている「はこねのハイキングコース案内図」を持っていると便利です。


歩道を確認しながら進んでいると、土がむき出しになった場所がありました。
登山道の利用者が多いと、歩く度に地面に圧力がかかります。
圧力によって植物が生長しにくくなり、くぼんだ歩道には雨などの水が流れ、土が削られてしまいます。
土が削られてしまい歩きにくくなった歩道は滑りやすいため、利用者は歩道の脇の部分の植物が生えている場所を歩くようになります。
こうなってしまうと悪循環です。

そのため、登山道の補修として、水切りを作り、水の流れを変えたり、土留めを設置し、これ以上、土が流れてしまったりしないようにしています。
「人工物を作りすぎずに安全な登山道にすること」が「周囲の環境への負荷を和らげること」につながります。



【雨などの水の流れによって削られた登山道】

箱根の登山道は箱根を愛するボランティアの方々のご協力により、
保たれている場所がたくさんあります。

登山道の荒廃を防ぐことが周囲の環境の劣化を防ぐことにもつながります。

箱根で生息しているいきものたちのためにも
コツコツ守っていかないと!なのです。



【飛びついてきたハコネアシナガコガネ

これから箱根の登山道を歩く際には、管理杭や補修してある箇所、
周辺のいきものたちを今まで以上に注意して見てみて下さいね♪



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2014年06月25日国立公園・野生生物フォトコレクション、母島にて開催中

小笠原国立公園 小笠原 吉留光一

長かった梅雨も明け、そろそろ夏本番ですね。
小笠原も日々夏らしさを増しております。

母島にて国立公園・野生動物フォトコレクションを開催しています。

●母島展示
日時:平成26年6月20日(金)~7月9日(水)
場所:沖港船客待合所





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2014年06月23日パークボランティア、箱根をまなぶ

富士箱根伊豆国立公園 箱根 道又 静香

6月21日(土)に平成26年度第1回箱根地区パークボランティア研修会「仙石原湿原・草原の昆虫~湿生植物・草原性植物に依存する昆虫たち~」を開催しました!

今回は仙石原湿原・草原の昆虫をテーマに、箱根町文化財保護委員として活動なさっている白土信子さんと箱根ビジターセンターにて勤務なさっている須田淳さんを講師としてお招きしました。


箱根で活動をするにあたって、特別保護地区・天然記念物指定地区とされている仙石原湿原や草原は重要な解説ポイントです。
パークボランティアには楽しくしっかりと、たくさんのことを感じ、学んでいただきました!

まず、午前中に箱根湿生花園にて講義を、午後には湿原内で観察会を行いました。
座学では仙石原湿原・草原の歴史に始まり、箱根にしか生息していないとされる昆虫の話しや、実際に観察できる昆虫、外来昆虫などなど今後の活動に活かすことが出来そうな内容が盛りだくさんでした♪



【白土さんと須田さんの講義に聴き入るパークボランティア】


野外観察ではさまざまな昆虫を見つけ出し、その都度、講師に解説していただきました。
ラッキーなことに座学で説明のあったミドリシジミの幼虫やオオルリハムシなども観察できました♪



【須田さんの解説を熱心にメモするパークボランティア】


そして、研修会後には、15年以上熱心に活動していただいたパークボランティアに感謝を込めて、「パークボランティア感謝状」を贈呈致しました。



【感謝状贈呈の様子】

箱根のパークボランティアは現在81名です。
昭和63年に第1期生が誕生し、今年で26年が経ちました。
そして、今年の夏にはパークボランティアの新規募集(第7期生)を
開始する予定です!!(詳細は今後お知らせします。)


これからもパークボランティアとともに富士箱根伊豆国立公園箱根の
魅力を発信していきますので、ぜひ箱根の自然を感じに来て下さい♪


↓箱根でのイベント案内はこちらから↓
富士箱根伊豆国立公園箱根地域
過去のAR日記(道又担当分)


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2014年06月23日希少種コウシンソウ!

日光国立公園 中野純

6月20日(金)、庚申山に自生する食虫植物コウシンソウの現況把握を目的として日光国立公園の南西に位置する庚申山を巡視しました。

このコウシンソウは、栃木県と群馬県(日光山中)にのみ自生し、また、環境省や栃木県の絶滅危惧種に指定されている希少且つ絶滅が危惧される植物です。さらに、庚申山の本種自生地は、その代表的なものとして特に価値が高いことから文化庁の特別天然記念物にも指定されています。

さて、休憩を入れながら歩き続けること約3時間、ありました!コウシンソウです!



コウシンソウ群生 元気そうに咲いていました。

急峻な岩壁に数十株ほどのコウシンソウを確認できました。若干花色は薄かったですが、開花の時期を迎えていました。

花をよく観察していると、スミレと似ていることに気づきました。スミレと親戚な関係ですかね。



花拡大 スミレっぽい?

生育状況は例年同様とのことです。

ただ、近年はコウシンソウ目当ての登山者によって、本種自生地周辺の植生が踏み荒らされたり、盗採を疑わせる痕跡が目につくようになってきました。



剥がされた岩壁のコケ

コウシンソウの見頃は今月いっぱいまでとのことです。

これからコウシンソウを見に行く方は、しっかりとした登山用の装備をしましょう。そしてコウシンソウを見つけた場合は、そっと見守るよう心がけましょう。

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2014年06月20日白と青とピンク

尾瀬国立公園 服部 恵子


尾瀬ヶ原ではミズバショウの盛りが過ぎ、
今年はワタスゲが当たり年を迎えています。

湿原を白く染めているのがワタスゲの果穂です。

湿原から約2㎝の高さでは、タテヤマリンドウが青く凛々しく咲いています。

ちなみにリンドウ(竜胆)という名前は、
竜の胆嚢ほど苦いことが由来だそうです。
タテヤマリンドウも可愛い容姿とは裏腹に
強烈な苦みを持っているということでしょうか。

そして湿原の中、小さいながらも目立つピンク色の花があります。

ヒメシャクナゲです。
高さ15㎝程ですが、シャクナゲというだけあって歴としたツツジ科の木です。

他にも、湿原にはキジムシロやチングルマ、イワカガミなどが咲いています。
鳩待峠から山ノ鼻に向かう山道では、
ミヤマエンレイソウやシラネアオイ、マイヅルソウなども見られます。

花の宝庫尾瀬に遊びに来てください。

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2014年06月18日台倉高山巡視

尾瀬国立公園 長峯 彩

夏になっても、まだまだ肌寒い檜枝岐からお送りします。
檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

こちらに来てから一年中ほとんど毛布をしまったことがありません。
特に梅雨の間は、日中でも気温が20度ほど。
こちらの涼しい夏に慣れてしまうと、なかなか実家の埼玉には帰れません・・・。

そんな梅雨の合間を縫って、台倉高山に巡視に行ってきました。

台倉高山は、栃木県日光市と福島県檜枝岐村の県境にある2066.7mの山です。
約1700mの地点の馬坂峠まで林道を車で上がり、そこから巡視スタートです。

登山道は木階段が整備されているため、歩きやすくなっています。
登山道沿いには、オサバグサやカニコウモリの群落が見られます。
ちょうどオサバグサの開花のピークだったようで、可憐な白い花を沢山見ることができました。


馬坂峠から一時間ほど登っていくと、三段田代という湿原が現れます。
まだワタスゲの花が咲いたばかり。三段田代はまだ早春といったところでしょうか。

山頂付近でとうとう雨が・・・。
ですが、一瞬の晴れ間から、会津駒ヶ岳をはじめ、燧ヶ岳、至仏山の尾瀬一帯、越後の山々も見ることができました。
残念ながら日光方面は雲に包まれてしまいましたが、快晴であれば日光連山が目の前に見えたことでしょう!

さて、帝釈山・台倉高山では6月23日まで『オサバグサ祭り』を行っています。
期間中、馬坂峠口で特製バッヂを配っているとのことですので、皆さんゲットしてください!


オサバグサ祭り、その他尾瀬国立公園内の山開きの情報については、
尾瀬檜枝岐温泉観光案内所のHPをご覧下さい。
■尾瀬檜枝岐温泉観光案内所HP
http://www.oze-info.jp/eventguide/

また、尾瀬沼ビジターセンターのfacebookでも尾瀬沼を始め、尾瀬の情報をお伝えしています。
■尾瀬沼ビジターセンターfacebook
http://on.fb.me/1uVjrXm


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2014年06月13日もうすぐ見頃

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

少し前になりますが、6月5日に長野県川上村で、ベニバナイチヤクソウの開花状況を確認してきました。

毛木場駐車場から千曲川沿いの道を下る途中にあるというベニバナイチヤクソウの群落を確認しに行きましたが、まだ開花には早かったようで、ほとんどが葉の状態でした。


その後も咲いているものは見つからず、あきらめて駐車場まで戻りました。
車に乗り来た道を戻っていると、ふとピンク色のものが目に入りました。


なんと一面ピンク色の花畑!!
来るときになぜ気づかなかったのかが不思議なくらい林床がベニバナイチヤクソウで埋めつくされていました。
どうやら川上村役場で紹介されていた群落はこちらだったようです。


見たところまだ2分咲きぐらいでしたが、それでも圧巻の景色でした!


ベニバナイチヤクソウは現在見頃を迎えている頃だと思いますので、ぜひ見にいらして下さい。
また、この花は足場もないほどに群生しておりますので、踏み込んでしまわないようにご注意下さいね。

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2014年06月11日明神ヶ岳の巡視

富士箱根伊豆国立公園 箱根 杉山 大樹

6月4日に明神ヶ岳(みょうじんがたけ)の巡視と明神ヶ岳の山頂を訪れる登山者を計測するカウンターの管理を行ってきました。

今回の日記は明神ヶ岳の山頂の様子、巡視途中に出会った動物を紹介させていただきます!



(明神ヶ岳山頂の様子)

環境省では、現在、明神ヶ岳山頂付近で、歩道の整備をしています。http://www.town.hakone.kanagawa.jp/hakone_j/ka/kankou/page000038.html


登山者により踏み固められ、裸地化した山頂付近は土壌流出が著しく、植物が定着することができません。
このため、石、ササ、ヤシの繊維を使い、登山者が利用しやすく、自然環境にもやさしい歩道の整備をしています。
雨水の流れをコントロールして、土壌流出を抑えるとともに登山者の飛び石にも利用できるように石が配置され、土留めや雨水を導くために束にしたササを土の中へ埋めました。
また、ヤシ繊維のマットを敷いて土壌流出を抑え、植物の定着できる環境を作ります。
ヤシの繊維を石やササ束の間に詰め物として使用することで、流出した土をとらえ、土壌流出を最小限に抑えるよう工夫されています。

ヤシの繊維を利用していることに驚きです。

明神ヶ岳山頂付近の整備は6月30日までの予定です。
明神ヶ岳山頂にお越しの際は、整備途中の箇所や機材がありますので、ケガをなさらないように気をつけてください。

話は変わり、巡視途中に出会った動物を紹介します!



(全体の写真)



(顔アップの写真)

全長20~30センチ、特徴的な模様をしたヘビが登山道を横断していました!
その場ではヘビの名前はわかりませんでしたが、事務所に戻り調べてみるとシロマダラというヘビでした。

シロマダラは夜行性で白昼に現れるのは珍しく、数も少ないようです。
毒はないですが、よく噛みつくようですので、
無理に手を伸ばしたり、捕まえようとしないでください。

明神ヶ岳 標高1169m 天気がいい日には山頂から富士山、箱根町、小田原市を眺めることができます。
お越しになる際は登山の計画、準備をされるようお願いいたします。

箱根町観光情報ポータルサイト (一財)箱根町観光協会
http://www.hakone.or.jp/(サイトトップ最下部、箱根のハイキングコース)

南足柄市公式サイト 明神ヶ岳コース
http://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/kankou/hiking/myoujingatake.html



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2014年06月11日きれいにすることを心がけよう

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

いよいよ梅雨に入りました。この梅雨が明ければ夏本番!
海や山にでかけて楽しむ機会が多くなることでしょう。
伊豆半島にもそんな楽しめる場所がたくさんあります。
その中の1つ、大瀬崎(おせざき)は「ダイビングのメッカ」と言われるほど海がきれいな場所です。
※伊豆半島北西部の駿河湾に面している場所です。


(大瀬海水浴場とそこからの眺め。撮影時期:4月)

写真のように海だけでなく陸上の様子もとてもきれいな場所なので、ダイビング以外の目的で訪れる人も多いところですが、夏の時期には「ゴミ」が問題となります。
この場所を訪れた人が軽い気持ちで置いていったゴミ、台風など自然状況の変化によって海水浴場に流れ着く他地域からのゴミ・・・。



(6月9日巡視時の海岸の状態)

ペットボトルやプラスチックコップ、お弁当の空き箱などがありました。
このような状態を見ると悲しくなります。
私も巡視の際にゴミ拾いをしていますが、それ以上に地元の方々が定期的に清掃活動を行っているため、きれいな状態を保っているのが現状です。
国立公園などを訪れる人の1人1人が「ゴミを捨てない。きれいにする。」という心がけを持てば、状況はもっと良くなると思います。
自分が出したゴミは責任を持って自分で適切に処理することを心がけたいですね。

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