関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
1件の記事があります。
ページ先頭へ↑
アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
登山者カウンター 計測中なのでこの前では立ち止まらないでくださいね。
戦場ヶ原周辺の木々は、緑色がだんだんと濃くなってきており、湿原も全体的に緑色になってきています。この時期、その緑色の中に遠目でもわかる白色や淡いピンク色が見られます。
その色の正体の一つは、ズミです。歩道沿いでは頭上をズミの蕾や花が覆いはじめています。ズミはバラ科リンゴ属で、蕾は確かにバラに似たようにも見え、濃いピンク色です。それが開花するに連れて白色へと変わるので、今はそのグラデーションが楽しめる時期でもあります。真っ白なズミのお花見のピークは間近です。
左から順に蕾から開花❀
もう一つは、ワタスゲの果穂です。湿原には白い絨毯のようなワタスゲの綿毛がホワホワと風にゆれていました。レンゲツツジの花はまだ見られませんでしたが、あともう少しすると白いワタスゲとオレンジ色のレンゲツツジとのコラボレーションが見られます。
ワタスゲに癒やされます
戦場ヶ原を横断する国道沿いからもワタスゲの果穂やズミの花が見られます。とはいえ、脇見運転はもちろん、路上駐車をしての撮影は危険ですので駐車場にとめて歩道からゆっくり観察してください。この時期、歩道から見られる花はピンク色のヒメシャクナゲやミヤマウグイスカグラ、紅紫色のトウゴクミツバツツジ、白色や青紫色のスミレ科、黄色いミツバツチグリやクロミノウグイスカグラなどいろいろな色が満載です。梅雨入りのお花見にいかがですか。