ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2014年6月11日

2件の記事があります。

2014年06月11日明神ヶ岳の巡視

富士箱根伊豆国立公園 箱根 杉山 大樹

6月4日に明神ヶ岳(みょうじんがたけ)の巡視と明神ヶ岳の山頂を訪れる登山者を計測するカウンターの管理を行ってきました。

今回の日記は明神ヶ岳の山頂の様子、巡視途中に出会った動物を紹介させていただきます!



(明神ヶ岳山頂の様子)

環境省では、現在、明神ヶ岳山頂付近で、歩道の整備をしています。http://www.town.hakone.kanagawa.jp/hakone_j/ka/kankou/page000038.html


登山者により踏み固められ、裸地化した山頂付近は土壌流出が著しく、植物が定着することができません。
このため、石、ササ、ヤシの繊維を使い、登山者が利用しやすく、自然環境にもやさしい歩道の整備をしています。
雨水の流れをコントロールして、土壌流出を抑えるとともに登山者の飛び石にも利用できるように石が配置され、土留めや雨水を導くために束にしたササを土の中へ埋めました。
また、ヤシ繊維のマットを敷いて土壌流出を抑え、植物の定着できる環境を作ります。
ヤシの繊維を石やササ束の間に詰め物として使用することで、流出した土をとらえ、土壌流出を最小限に抑えるよう工夫されています。

ヤシの繊維を利用していることに驚きです。

明神ヶ岳山頂付近の整備は6月30日までの予定です。
明神ヶ岳山頂にお越しの際は、整備途中の箇所や機材がありますので、ケガをなさらないように気をつけてください。

話は変わり、巡視途中に出会った動物を紹介します!



(全体の写真)



(顔アップの写真)

全長20~30センチ、特徴的な模様をしたヘビが登山道を横断していました!
その場ではヘビの名前はわかりませんでしたが、事務所に戻り調べてみるとシロマダラというヘビでした。

シロマダラは夜行性で白昼に現れるのは珍しく、数も少ないようです。
毒はないですが、よく噛みつくようですので、
無理に手を伸ばしたり、捕まえようとしないでください。

明神ヶ岳 標高1169m 天気がいい日には山頂から富士山、箱根町、小田原市を眺めることができます。
お越しになる際は登山の計画、準備をされるようお願いいたします。

箱根町観光情報ポータルサイト (一財)箱根町観光協会
http://www.hakone.or.jp/(サイトトップ最下部、箱根のハイキングコース)

南足柄市公式サイト 明神ヶ岳コース
http://www.city.minamiashigara.kanagawa.jp/kankou/hiking/myoujingatake.html



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2014年06月11日きれいにすることを心がけよう

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

いよいよ梅雨に入りました。この梅雨が明ければ夏本番!
海や山にでかけて楽しむ機会が多くなることでしょう。
伊豆半島にもそんな楽しめる場所がたくさんあります。
その中の1つ、大瀬崎(おせざき)は「ダイビングのメッカ」と言われるほど海がきれいな場所です。
※伊豆半島北西部の駿河湾に面している場所です。


(大瀬海水浴場とそこからの眺め。撮影時期:4月)

写真のように海だけでなく陸上の様子もとてもきれいな場所なので、ダイビング以外の目的で訪れる人も多いところですが、夏の時期には「ゴミ」が問題となります。
この場所を訪れた人が軽い気持ちで置いていったゴミ、台風など自然状況の変化によって海水浴場に流れ着く他地域からのゴミ・・・。



(6月9日巡視時の海岸の状態)

ペットボトルやプラスチックコップ、お弁当の空き箱などがありました。
このような状態を見ると悲しくなります。
私も巡視の際にゴミ拾いをしていますが、それ以上に地元の方々が定期的に清掃活動を行っているため、きれいな状態を保っているのが現状です。
国立公園などを訪れる人の1人1人が「ゴミを捨てない。きれいにする。」という心がけを持てば、状況はもっと良くなると思います。
自分が出したゴミは責任を持って自分で適切に処理することを心がけたいですね。

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