ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

2014年6月

14件の記事があります。

2014年06月09日那須岳より思わぬお土産

日光国立公園 吉川 美紀

5月末に那須岳登山道の巡視に行ってきました。
目標は三本槍岳の山頂だったのですが、途中で小雨が降り出してしまいました。
進行方向の山頂が真っ黒な雲で覆われ始め、これは嫌な空だなーと思っていたら雷まで鳴り始める始末。

(進行方向がどんどん真っ暗になっていきます…)

とどめには進行方向から来た登山者の方から”ひょう”が降り始めたよ、と情報を頂いたので途中で引き返して下山することを決断しました。

下山コースは予定になかった道を降りたのですが、そこには嬉しい発見が!
なんと歩道の脇にミネザクラが満開でした。

(目の前に薄ピンク色の花が!)
巡視の目的は果たせなかったけれど、代わりに良いお土産をもらった気分です。
無茶をせず、早めの決断を下したご褒美でしょうか(笑)。

天気予報が晴天でも、山の天気は変わりやすく急変することもあります。山頂は雷雨だったのに、麓まで下りてきたらまぶしいくらいの晴天だったということもあります。
登山の際にはくれぐれも無理をせず、途中で引き返す勇気をお持ちください。
もしかしたら、思わぬお土産をもらえるかもしれませんよ!

事前の準備も万全に!
↓那須高原ビジターセンターでも登山道情報を発信しています。
http://www.nasuheiseinomori.go.jp/vc/

ページ先頭へ↑

2014年06月09日ネイチャーゲームに挑戦!

富士箱根伊豆国立公園 箱根 道又 静香

平成26年8月2日(土)に☆箱根地域自然に親しむ運動☆実行委員会主催
「自然と遊ぼう!ネイチャーゲームで箱根を満喫」自然観察会が
開催されます。(開催担当:環境省箱根自然環境事務所)

箱根パークボランティアとともに芦ノ湖周辺を散策し、
森林浴と自然観察をした後、箱根ビジターセンター周辺園地にて
ネイチャーゲームをします!



【木の周りをぐるぐる。。。何をするのでしょうか?】


夏の箱根で思い出作り!
子どもも大人も一緒になって、
のんびりと箱根の自然を楽しむ一日を過ごしませんか♪



【芦ノ湖周辺で木漏れ日を浴びながら自然観察】

参加申込・お問い合わせは☆箱根ビジターセンター☆まで!!



さらに。
箱根ビジターセンターで開催中の
☆イモムシ展~キモカワイイ妖精たち~☆について
オススメ情報をお知らせします。

掲示されている展示物もさることながら、「生き虫展示」がとても素敵です!
さまざまなイモムシを間近で観察でき、なおかつ触れる!生き虫展示。
イモムシからサナギになり、サナギから・・・???



【イモムシど~こだ?】

イモムシたちは順調に成長していますので、
訪れる度にまた違った展示をご覧いただけます。

コガネムシの幼虫が土の中でプニプニしながら
皆さまのご来場をお待ちしております♪


ページ先頭へ↑

2014年06月06日戦場ヶ原の色々

日光国立公園 櫨木 めぐみ

当事務所では、日光国立公園の戦場ヶ原周回線歩道の利用者を把握するため、赤沼分岐と北戦場ヶ原に登山者カウンターを設置して利用者数の自動計測を実施しています(5月~11月)。そのデータの回収作業のため、戦場ヶ原を巡視してきました。

登山者カウンター 計測中なのでこの前では立ち止まらないでくださいね。

戦場ヶ原周辺の木々は、緑色がだんだんと濃くなってきており、湿原も全体的に緑色になってきています。この時期、その緑色の中に遠目でもわかる白色や淡いピンク色が見られます。
その色の正体の一つは、ズミです。歩道沿いでは頭上をズミの蕾や花が覆いはじめています。ズミはバラ科リンゴ属で、蕾は確かにバラに似たようにも見え、濃いピンク色です。それが開花するに連れて白色へと変わるので、今はそのグラデーションが楽しめる時期でもあります。真っ白なズミのお花見のピークは間近です。

左から順に蕾から開花❀

もう一つは、ワタスゲの果穂です。湿原には白い絨毯のようなワタスゲの綿毛がホワホワと風にゆれていました。レンゲツツジの花はまだ見られませんでしたが、あともう少しすると白いワタスゲとオレンジ色のレンゲツツジとのコラボレーションが見られます。

ワタスゲに癒やされます

戦場ヶ原を横断する国道沿いからもワタスゲの果穂やズミの花が見られます。とはいえ、脇見運転はもちろん、路上駐車をしての撮影は危険ですので駐車場にとめて歩道からゆっくり観察してください。この時期、歩道から見られる花はピンク色のヒメシャクナゲやミヤマウグイスカグラ、紅紫色のトウゴクミツバツツジ、白色や青紫色のスミレ科、黄色いミツバツチグリやクロミノウグイスカグラなどいろいろな色が満載です。梅雨入りのお花見にいかがですか。

ページ先頭へ↑

2014年06月05日会津駒ヶ岳巡視

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。
6/2に、会津駒ヶ岳の巡視に行ってきました。

この日、檜枝岐村でも珍しいくらいの暑さの中、ひたすら山頂の雪を目指してあるいていきます。

登りから1時間少し過ぎた頃の水場付近から雪が現れ始め、そこからは雪の上をザクザクと歩きます。


登山道にはマーキングテープがしっかり巻いてあり、踏み跡もあるので迷うことはありません。
気温が高かったためか雪が緩んでおり、何度か足を取られました。
長い爪のアイゼンを持ってくればよかったと若干後悔しました。

樹林帯の切れ間からは日光の山々、樹林帯を抜けて稜線に出ると、燧ヶ岳や至仏山、越後の山々も見えてきます。


小屋が見えてからが、なかなか辛い・・・。ここを登ると山頂までもうすぐ!


晴れた日には絶対迷わないようなこの道も、天候の悪い日にはホワイトアウトしやすくとても迷いやすくなるそうですので、注意が必要です。

『広葉樹が針葉樹に譲るあたりから、残雪がきれぎれに現れ、やがて雪はベッタリ続いて木立も疎らになり、前面に眼のさめるような景色が現れた。会津駒ヶ岳の全容である。』
とは、深田久弥 日本百名山『会津駒ヶ岳』の一説。

深田久弥が会津駒に登ったのは、昭和11年(1936年)6月だったそうですが、78年経った今でも小説に書かれた風景が見られるとは感慨深いです。
6月下旬の雪解け後も楽しみにしながら下山しました。

残雪に覆われていますが、現在中門岳まで登山可能です。
また、竜ノ門の滝は雪解け水の為、現在通行不可となっています。

今年度の会津駒ヶ岳の山開きは、7/5(土)です。
詳細については、
■尾瀬檜枝岐温泉観光案内所HPhttp://www.oze-info.jp/eventguide/
をご覧下さい。

今年度、会津駒ですでに2度山岳救助が発生しています。
登山は十分な装備の上、無理のない計画をお願いします。

ページ先頭へ↑

Adobe Readerのダウンロード

PDF形式のファイルをご覧いただくためには、Adobe Readerが必要です。Adobe Reader(無償)をダウンロードしてご利用ください。

ページ先頭へ