ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2014年8月

14件の記事があります。

2014年08月25日子どもパークレンジャー誕生☆

富士箱根伊豆国立公園 箱根 道又 静香

8月20日(水)に子どもパークレンジャー
「探検しよう!箱根ジオパーク!」を開催しました。

集まってくれた子どもたちは
「子どもパークレンジャー」に任命され、
調査用のグッズや手帳を受け取ったあと、
パークレンジャーとして活動します!

当日はすっきりと晴れ渡り、長尾峠からは
冠ヶ岳や神山、そして仙石原湿原がとてもきれいに見渡せました。
箱根ジオパークの解説には欠かせないジオサイトを
箱根火山の解説と共にたくさんみることができました。

長尾峠からの景色を満喫したあとは
実際に仙石原の自然観察路を歩きました。
とても良いお天気だったので、自然観察を行うコースは
暑いかなとちょっと心配でしたが、
ほとんどが木のトンネルになっていたため、、
さわやかな風と相まって、涼みながら観察をすることができました。





その後、温湯という池でザリガニ釣りをしました。
要注意外来生物であるアメリカザリガニのおはなしのあと、
手作りの竿でザリガニ釣りを楽しみました。
初心者ばかりでしたが、全員が夢中になって
ザリガニをつり上げていました。





たくさん自然を満喫したあとは、
箱根ビジターセンターで「おもしろマップ」を作りました。
それぞれ子どもパークレンジャーたちが
おもしろいと思ったことをマップに書き込んでいきます。

※個性的な絵や文で作り上げた世界に一枚しか無いおもしろマップは
箱根ビジターセンターに展示してありますので、ぜひ見に来て下さいね!





帰りのバスでは行きの雰囲気とはうってかわって
みんな仲良し大騒ぎでした。
たくさん友達ができたようで、わたしもとても嬉しくなりました。

当日の子どもたちの様子を見る限り、
パークレンジャーとともに国立公園で過ごした一日は
夏休みのすてきな思い出になったようでした♪

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2014年08月22日今週の奥多摩

秩父多摩甲斐国立公園 奥多摩 野崎 拓

こんにちは!連日暑い日が続いていますが、奥多摩ではツクツクボウシの鳴き声を聴き、徐々に夏の終わりを感じ始めました。

氷川渓谷にかかる昭和橋で、フジとテイカカズラの実がなっているのを見つけました。
テイカカズラの実は10~20センチ程でフジに比べてとても細長く、初めて見たときは実だと気付きませんでした。


↑テイカカズラの実   ↑フジの実

現在奥多摩では川やキャンプ場が大変賑わっています。事務所の側にある氷川キャンプ場も連日大盛況のようです。


氷川渓谷の様子

川で遊ぶ際には、急な雷雨など天気の変化や増水にもご注意下さい。また、川岸は涼しいですが日差しはとても強いので、熱中症対策もよろしくお願いします!

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2014年08月22日晩夏の尾瀬

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

小中学校の夏休みも終わり、賑やかな尾瀬も一段落しました。
木道の周りには一部草紅葉が始まっているところも見られます。

尾瀬の林内ではすっかり花が終わってしまい、ひっそりとしています。

そんな中で、静かに咲いている花を見つけました。



コイチヨウランです。

花というのは、花びらや雄しべが多いほど原始的で、進化していくにつれて数が減っていくのだそうです。
ラン類やアヤメ類というのは最も進化した植物で、「無駄を省き、よりシンプル」な構造になっているとのこと。

そう考えると、このコイチヨウラン。
名前の通り、葉っぱが一枚しかありません。
ということは、最も進化したランの中でも、葉を減らしてさらに進化したランなのかもしれません・・・。

湿原では、秋の湿原を彩るキンコウカが咲き始めています。



今年はワタスゲが数十年に一度の群生で楽しませてくれましたが、キンコウカの花も多いような気がしています。
まだ気が早いですが、草紅葉も紅葉も楽しみです。

既に秋の雰囲気漂う尾瀬ですが、これからは熊の出没が高くなります。
入山の際には熊対策をしっかりして頂くようお願いします。

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2014年08月20日大砂走りと砂走り

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

富士山の静岡県側登山道のうち御殿場口と須走口には、それぞれ『下山道』が整備されています。
御殿場口は【大砂走り(おおすなばしり)】と言い、七合目から新五合目駐車場まで火山灰地の道を下ります。
傾斜は、七合目から宝永山分岐までは少々急ですが、宝永山分岐から新五合五勺の次郎坊までは比較的緩やかです。


(御殿場口:大砂走り)

須走口は【砂走り(すなばしり)】と言って、七合目から砂払五合目まで続く、大砂走りに負けず劣らずの道です。
傾斜は、七合目から六合目あたりまでが急ですが、樹木が周りに見られるようになると緩やかになります。


(須走口:砂走り)

どちらも、晴れた日には写真のような素晴らしい景色を眼下に見ながら下山することができます。
また、一歩踏み出すと砂の中に足が埋まるくらいのやわらかさで、歩き方のコツをつかんで駆け下りる方もいるほどです。

しかしここで注意!
砂の中には小石や岩が潜んでいます。
砂の中の見えない小石や岩に足をのせて滑ったり、足が引っかかって転んで怪我をする恐れがあります。
富士登山を最後まで怪我なく楽しむためにも、一歩一歩確実に下りましょう。

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2014年08月19日【富士山日記第14号】日帰り登山のプランニングについて

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

今回も、富士登山オフィシャルサイトの富士山日記にアップした内容をお伝えします。


<最近気になる、夕方山頂にいる登山者の皆さん>

富士山の登山シーズンも早いもので残り1ヵ月となりました。
富士登山を計画されている方も数多くいらっしゃるかと思いますが、
皆さん登山前にどのように計画をされているでしょうか?

富士五湖自然保護官事務所と沼津自然保護官事務所の
アクティブレンジャーは2週間に1度は山頂に泊りがけの
パトロールに出かけます。

その際、最近気になっていることがあります。それは、、、、、

夕方なのに山頂を目指している日帰り登山者が多い!


ということです。

八合五勺付近で、夕方15時~16時を過ぎて山頂を目指している方を
見かけます。そういった方を見かけた際には、お声掛けをして、
まず日帰りかどうかを確認し、下山時に日没になってしまう
可能性があることを伝えます。

そうすると、多くの皆さんから

「ヘッドライトを持っています」


と言うお答えが返ってきます。
ヘッドライトを持っているので安心と思っている方が多いように
見受けられます。



山頂で休憩している登山者(2014年7月22日16:20)
「下山の平均は3時間30分(吉田ルート)です。
この時間にまだ山頂にいると、下山中に日没になってしまいます・・・


山頂を目指す登山者
(8月11日16:20 吉田ルート九合目付近)

赤丸が登山者です。20人以上いました。
まだ山頂まで40分くらいかかるので山頂到着は17時を過ぎてしまいます。



<夕方~夜間に歩くリスク>

富士山では御来光を見るために夜間に登ることは一般的に行われていますが、
夕方~夜間に歩くことは日中に比べリスクが大きくなります。

どんなリスクが考えられるでしょうか?


•道迷い   → 暗いため分岐点などを見過ごしてしまう可能性があります
•滑落    → 暗いため道を踏み外して滑落してしまう危険性があります
•雷     → 山の天気は午後崩れやすく、雷の発生率も高くなります
•落石    → 落石が起きてもどこで起きたのかが見えず非常に危険です
•救助の遅れ → 怪我をしても周囲に登山者が少なく救助してもらえない可能性があります
•気温の低下 → 日が暮れると気温も急激に低下します。
•精神的不安 → 暗くなると精神的に不安になります。不安が焦り・判断ミスにつながります。

こうやって並べてみると、暗い中での登山は思っている以上に
危険が潜んでいますよね。

私が登山をする際は、自ら避けられるリスクは極力、計画段階で
避けるように心がけています。特に「”日が暮れる前に下山する”」ことは
強く念頭に置いています。



御来光を目指して登る登山者(2014年7月30日 吉田ルート)
これに比べ夜間の下山道は人が少なくずっと暗いです。
吉田ルートの下山道には8合目より下に山小屋もありません。



<プランニングはとても大切です!>

夜間に出発し夜通し歩いて山頂での御来光を目指すいわゆる
「弾丸登山」は危険性の周知等で減少傾向にあります。

安全面、体力面等を考慮し1泊2日の余裕を持った行程をお勧めしていますが、
それでも、体力に自信がある、宿の予約が取れなかった、休みが1日しかない、
節約したい、様々な理由で日中の日帰り登山を選ばれる方がいらっしゃると思います。

日帰り登山をされる場合は、色々な点を考慮し慎重にプランニングを
お願いします。


 <登山時間>余裕を持った計画に!
日帰りの場合標準でも8~10時間の登山になります。
地図等に載っているのはあくまで標準時間です。ご自分の体力や登山経験
をよく考えて余裕をもった計画にしましょう。
富士山の場合、高所のため休憩も頻繁にとるようになりますので、
休憩時間も多めに考えておくといいと思います。


 <出発時間>早出が基本!
登山時間を計算したら、日没までに戻れるよう逆算して出発時間
を決めましょう!途中、疲労やケガでスローダウンしてしまうかもしれません。
余裕があるに越したことはありません。予想より早く下山できたら、
その分下界で、温泉・観光・買い物、色々楽しめますね!


<山小屋は直前に空きが出る場合も!>

1泊2日の登山を計画していたけれど宿の予約が取れずに
仕方なく日帰り登山に・・・・という方も多いかと思いますが、
山小屋は直前になってツアー分のキャンセルが出て空室が
出てくる場合もあります。

出発が近くなって問い合わせをしてみると、意外に予約が
できるかもしれません!

また
●「8合目宿泊を考えていたのを7合目にしてみる」など宿泊場所を変更する
●登山ルートを変更してみる

というのも空いている山小屋を見つけるひとつの方法だと思います。

ご自分の体力・経験にあった無理のないプランニングをして、
より楽しい登山にしましょう!

富士登山オフィシャルサイト

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2014年08月14日オニヒトデモニタリング

小笠原国立公園 小笠原 沼田伸一

夏真っ盛り!
今回は海の巡視に行ってきました。

場所は小笠原国立公園の海域地区でもある製氷海岸。
漁港のすぐ裏にどこを見てもスギノキミドリイシ(通称:枝サンゴ)が広がっているエリアがあります。
スノーケルスポットのひとつでもあるので、ご来島の際にはぜひ行ってみて下さい。

実は3年前に島民の人から「製氷海岸にオニヒトデがいる」と連絡がありました。
見に行くと確かにオニヒトデがいました。
しかし、オニヒトデも海に生態系の一部。
いたからってすぐに駆除というわけではありません。

そこで私たちは定期的にモニタリングをし、急激に増えていないか観察しています。
今のところオニヒトデが大量発生しているということはありません。
これからもモニタリングを続け、もし大量発生した時にすぐ対応できるように備えようと思います。

今回はオニヒトデの他にアオウミガメが2頭昼寝をしていました。
他に色んな魚が見れるので、毎日この仕事でもいいかなーって思ってます(笑)
(一度、ハンマーヘッド2匹がそばを通り抜けたときはビビリましたが…)

調査中(サンゴが白くなっている所にオニヒトデがいます)

そこにいたオニヒトデ

痛そうな身体をしています

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2014年08月14日鳩待峠~見晴巡視

尾瀬国立公園 服部 恵子


尾瀬といえば、
湿原の中に木道がある風景を思い浮かべる方が多いと思います。
しかしそのような景色を見るためには、
最短でも1時間程山道を歩かなければなりません。

尾瀬ヶ原へと向かうルートで最も利用者の多い鳩待峠~山ノ鼻間で、
8月11日(月)に親子のクマが目撃されました。

尾瀬ヶ原や尾瀬沼は山の中にあります。
クマの住みかにお邪魔するということを意識して、
鈴やラジオで自分の存在をクマに知らせ、不意の遭遇がないように気を付けましょう。
ただし人通りが多い場所等では、他の方の迷惑にならないよう音を控えてください。

尾瀬ヶ原では、サワギキョウやオゼミズギクが見頃を迎えています。
オトギリソウ科のトモエソウも咲いていました。

花びらが巴形に曲がっていることが名前の由来となっています。

見晴からの帰り道、
百名山一筆書きに挑戦中の田中陽希さんとすれ違いました。
至仏山を下山して、翌日の燧ケ岳に向けて移動中でした。



皆様のお近くも訪れているかもしれません。
日本百名山ひと筆書き

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2014年08月14日シマホザキランと訪花昆虫

小笠原国立公園 小笠原 吉留光一

暑い日々が続きますね。
小笠原もとにかく暑いです。
皆様、くれぐれも夏バテには気をつけて下さい。



さて、こんな天気のいい日は林の中でピクニックですね。
AR2人もマットを敷いてくつろいでいます、
そんな風に見えますよね?

でも実はこの写真、「シマホザキラン」の人工授粉中なのです。
2人とも細かい作業に神経を磨り減らしている最中です。
そしてこれがシマホザキランです


シマホザキランは小笠原固有種で、絶滅危惧IA類に指定されています。
そしてこの小さなランですが、
父島ではここに6株残るだけの大変貴重な植物なのです。
しかも父島にはグリーンアノールによる捕食で、
花粉を運ぶ「訪花昆虫」がほとんどいません。
そのため今年もARが「訪花昆虫」になっております。



努力の甲斐あって昨年度は見事、結実をしました。
今年もシマホザキランが結実するかどうかは、
小笠原自然保護官事務所の「訪花昆虫」達の腕次第です。

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2014年08月13日はじめまして

南アルプス国立公園 南アルプス 大石佳織

みなさん、はじめまして。
8月から南アルプス自然保護官事務所のアクティブレンジャーになりました大石佳織と申します。
これから、魅力いっぱいの南アルプスの「現在(いま)」を発信していきたいと思います!どうぞよろしくお願いします。

さて、先日、仙丈ヶ岳へ行ってきました。
仙丈ヶ岳はとってもきれいな高山のお花を楽しむことのできる山のひとつです!

しかし、南アルプスではニホンジカが増え、お花畑の草花を食べてしまうという深刻な事態が起こっています。

毒があると言われているコバイケイソウまで食べられています!!

そこで、多くの方の協力のもと、お花畑を守るためにさまざまな対策が行われています。

シカが高山植物を食べつくしてしまわないように柵を張ったり…

柵の中ではお花がいろいろ咲いていました。


けもの道の近くなどにセンサーカメラを設置し、写真を撮ることで、シカがどれくらい登ってきているのか等を調べたり…

センサーカメラ

このセンサーカメラは、カメラの前を動くものが通ると自動で写真を撮ってくれます。今回は、センサーカメラの電池交換とデータ回収に行ってきました。どんな写真が撮影されていたかは、また報告しますので、楽しみにしていてください。


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2014年08月07日オオハンゴンソウ等外来植物除去作戦!

日光国立公園 中野純

奥日光地域の生態系に大きな影響を及ぼす要因の一つとして、特定外来生物に指定されているオオハンゴンソウをはじめとした外来植物の定着、繁茂が挙げられます。

下に示した写真は1971年(43年前)と2014年(今年)に小田代原で撮影された風景写真です。


1971年8月 写真:吉原博司



2014年8月

「昔は黄色のお花がいっぱいでキレイだなぁ~」っと思っている場合ではありません!
この黄色のお花をつけた植物がオオハンゴンソウなのです。

オオハンゴンソウは外来植物の中でも、草原や湿原、森林の中にどんどん入り込んでゆき、もともとの生態系(在来の生態系)を大きく変えてしまう場合があり、こうした種は「侵略的な外来種」と呼ばれています。

1971年当時は小田代原だけではなく、奥日光の広範囲でオオハンゴンソウが繁茂していました。1976年より様々な団体やボランティアの協力のもと、オオハンゴンソウの駆除作業が始まり、今では写真のとおり黄色い花をつけたオオハンゴンソウは見られなくなりました。
しかし、多くの外来植物は繁殖力が強く、継続的に駆除作業を行う必要があることから、今でも「オオハンゴンソウ等外来植物除去作戦」として駆除作業が続けられています。
今年は8月10日(日)に実施する予定ですので、ぜひご参加ください。
詳細はこちら↓
http://www.city.nikko.lg.jp/nikko-kankou/kankou/nikko/event/documents/20140810.pdf



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