関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
↑水晶山の標識
写真の水晶山の標識は特にボロボロにされており、傷跡の部分にクマの毛が挟まっていました。側に落ちていた毛も抜けてからあまり時間が経っていないようでした。
↑クマの毛
人工物である標識や看板がクマに狙われる理由として、塗料の臭いに引き寄せられている可能性があるそうです。美味しいのか、ただの好奇心なのかは分かりませんが、山でペンキやオイルなどを取り扱う際にはクマの誘因に気をつける必要があります。
下山中にまだ熱ののこる新品のフンを見つけました。
フンがあった林道は沢と笹藪に挟まれており、藪からクマが飛び出してくるのではないかとヒヤヒヤしました!
ツキノワグマは臆病なので遭遇することはほとんどないのですが、意外と近くにいるということが分かりました。
入山する際は、クマ鈴を携帯するなど自分の存在をアピールして遭遇しないように気をつけましょう。