関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。
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アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、日光、尾瀬、秩父多摩甲斐、小笠原、富士箱根伊豆、南アルプス国立公園があります。
荒々しく白波たつ中禅寺湖
戦場ヶ原近くの駐車場に着き、車から降りるやいなや、痛いような寒さと強風におそわれました。最近の奥日光は、朝方や夕方が冷えても陽がさせば日中は薄着でも暖かいくらいだったのですが、その日は一転して冬本番の寒さを感じ、ありったけの防寒具をまとって巡視を開始しました。
風花と雪
それもそのはず。写真の通り、この日、戦場ヶ原は晴れ間をのぞかせながらも不安定な天気で風花が舞い、寒さが和らぐことはありませんでした。実はこの日、日光白根山は初冠雪で、その影響で戦場ヶ原より少し標高の高い日光湯元では、一時、風花で歩道などが白く染まっていたようです。ちなみに、晴れた空の中に雪が桜のように舞い落ちる様子を風花といいますが、栃木弁ではその現象を「ふっかけ」と言うようです。このふっかけ(風花)は、冬の到来を告げる便りのようでした。
奥日光の冬到来の兆しとともに、紅葉もいろは坂を下ってきており、当事務所周辺でもピークを迎えつつあります。紅葉シーズンでお馴染みのいろは坂の渋滞も下り坂になってくる時期でしょうか。晩秋の奥日光へお出かけになる際は、防寒着をしっかり備えてお越しください。
中禅寺湖付近の様子 と 紅葉シーズンのいろは坂