2015年2月12日
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2015年02月12日2月の佐渡
佐渡 近藤陽子
皆様、こんにちは。
まだまだ寒さが厳しい2月の佐渡です。
モニタリング業務では、日の出とともにねぐらを出るトキを追跡し、個体識別をします。
この時期のトキは繁殖に向け2羽のペアとなって行動します。
野生下のトキの繁殖状況を把握する上で、個体識別と識別場所は大変重要になります。
普段、白く比較的大きなトキを発見するのは難しいことではありません。
しかし、すべてが雪に覆われてしまうと、話は別です。
(この写真には3羽のトキが写っています)
雪原におりたトキたちを発見するのは容易ではなく、
朝のモニタリング業務中にトキを探し出すことができない日もあります。
私たちのまだまだ知らない餌場やねぐらがあるのでしょう。
放鳥後も野生下を生き抜き、雪の中へ飛び立って行くトキの姿はたくましく、
日々観察していますが、今でも感動を覚えます。
厳しい寒さが続きますが、春は近づいています。
トキのねぐらから出る時間が早くなり、日が長くなったことを実感します。
残りわずかとなった佐渡の冬を楽しみながら、トキとともに春が来るのを待ちたいと思います。
(朝日を浴びるツグミ)
2月10日(火)、新宿御苑にて【富士山ガイダンス2015】(主催:富士山における適正利用推進協議会)が開催されました。
<プログラム>
・富士山における火山対策について
①火山としての富士山と噴火時の留意点(気象庁火山噴火予知連絡会会長 藤井俊嗣氏)
②富士山火山防災対策の検討状況(山梨県・静岡県)
・富士登山における安全対策等について
①富士山における救護・救助の実態(静岡県警)
②最近の登山者の状況(山梨県富士山レンジャー)
③「富士山における安全確保のためのガイドライン」について(静岡県・山梨県)
・平成27年の登山シーズンへの対応について
①平成27年夏の開山期間、マイカー規制(山梨県)
②「富士山保全協力金」の平成27年夏の実施(山梨県)
③国立公園におけるルールとマナー(環境省)
参加者は40名ほどで、主にツアーを企画する旅行会社の方でした。
最初のプログラムは『火山対策』です。
(気象庁火山噴火予知連絡会会長 藤井氏)
昨年9月27日に御嶽山の噴火があったこと、富士山でも様々な話が出ていることから、みなさんの表情は真剣そのもの。私も興味深く拝聴しました。
噴火に関しては、行政や地元でも様々な対策が検討されているところですが、万が一の時には「噴火場所と風向きを見極めて避難すること」ということでした。
次の『安全対策』では、それぞれ「事前準備(装備や知識・計画)」「体調管理」「心構え」をしっかりとして、「何かあっても冷静に対処できるようにして富士登山に望むことが大切」といったお話しをいただきました。
(山梨県富士山レンジャー)
これは、私も富士山の巡視をしていて常に感じていたことで、楽しく安全に富士登山をするために、何度でもお伝えしたいことのひとつです。
そして『平成27年の登山シーズンへの対応について』は、開山期間やマイカー規制・富士山保全協力金のここ、国立公園におけるルールとマナーのお話しでした。
(環境省 房村自然保護官)
来年度の情報については、これから決定していくことなので、富士登山を計画されている方は、富士登山オフィシャルサイトを随時ご確認いただきますようお願い致します。
また、富士山は富士箱根伊豆国立公園内にあり、様々な規制等によって自然環境が守られています。
富士登山の際にも、「動植物の採取禁止」「溶岩や石の持ち出し禁止」など、自然公園法で禁じられていることやルールがあります。
こちらも合わせてご確認をお願い致します。
<富士登山オフィシャルサイト>
http://fujisan-climb.jp/