2015年3月31日
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2015年03月31日野生下のトキの今期最初の抱卵確認・野生下で誕生したトキ同士の営巣確認
佐渡 近藤陽子
皆様、こんにちは。
佐渡では、3月15日の今期最初の野生下のトキの営巣確認に続き、3月22日には野生下のトキの抱卵が確認されました。その後も、続々と佐渡の各地でトキたちの営巣・抱卵が確認されています。
【抱卵するトキ1羽】
3月27日には、放鳥されたトキではなく、2012年以降に野生下で誕生したトキ同士の営巣も確認されました。野生下で誕生したトキ同士の営巣は1979年以来、実に36年ぶりのことです。引き続き、このペアの観察を続け、次のステップとなる抱卵のニュースをお届けできればと思います。
【おまけ】
こちらは、2015年1月から3月にかけて、37年ぶりに佐渡で確認されたオオノスリです。
3月18日に仙石原湿原・ススキ草原の山焼きが地元の消防団を中心に実施されました。
この山焼きは毎年3月頃に行われることから、春を告げる風物詩として知られています。
10時40分にススキ草原(18ヘクタール)の山麓側から着火。パチパチと音を立てながら徐々に燃え広がっていき、吹き下ろしの風が吹くたびに轟音を立てて火は大きくなっていきました。火が近くまで来ると音・熱・煙が凄く、大迫力でした。
続いて、湿原側(4.7ヘクタール)にも火を入れ、無事に山焼きを終えることが出来ました。
ススキで紺色だった景観が、山焼きをしたことで黒色に変化しました。
これから植物たちが競うように新たな芽を出し始め、辺り一面、緑色に変えてくれます。
さらに春から夏にかけてノハナショウブなど綺麗な花々が咲き誇り、様々な色を見せてくれます。
春夏秋冬で様々な色を見せてくれるこの仙石原湿原・ススキ草原を大切にしたいものですね。
追伸
私事で恐縮ですが、平成26年度を持ちまして箱根自然環境事務所のアクティブレンジャーを退職いたします。
今まで、私のアクティブレンジャー日記をお読みになってくださり、ありがとうございました。
そして、今後も他のアクティブレンジャーがお届けするアクティブレンジャー日記を何卒よろしくお願いします。