2015年4月14日
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2015年04月14日今年最初の箱根ミニ観察会に参加しました!
富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈
初めまして!4月から、箱根自然環境事務所のアクティブレンジャーとして
勤務しております後藤 香奈(ごとう かな)です。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。
箱根はまだ少しだけ寒さが残っているみたいですね。ただその中でも春を感じさせるような動きが自然の中には出てきています。
さて、この度、4月10日に開催された毎月第2・4金曜日に箱根ビジターセンター周辺にて
実施されている今年度最初のミニ観察会に参加してきました。
観察テーマは「ヒナスミレ」と「カントウミヤマカタバミ」です。
パークボランティアの皆様の詳しい解説を聞きながら、約2時間コースをゆっくりと回っていきました。
ヒナスミレを発見!小さくて可愛いですね!
カントウミヤマカタバミも発見しましたが、天候が良くなかったため、花と葉を閉じてしまっていました。
他にも箱根で見られる植物や動物を観察し解説をして頂きました。
毎月第2・4金曜日に、当日10時、箱根ビジターセンターに集まって頂くと参加できますので、皆様もぜひ一度参加してみてください!
ヤマザクラもまだ蕾の状態が多かったです。咲き誇るのが楽しみですね!
2015年04月14日野生下で誕生したトキ同士の抱卵確認
佐渡 近藤陽子
皆様、こんにちは。
現在、佐渡ではトキの本格的な繁殖期を迎えています。この時期のモニタリング業務では、ペアの営巣場所を特定し、営巣・抱卵行動の確認などを行いますが、この「営巣場所の特定」が非常に困難で、時間のかかる作業です。日々のモニタリングの積み重ねにより個体の出入りするおおよその場所は見当がつきますが、繁殖行動に影響を与えないよう遠目からの観察になるため、その中で正確に巣の位置を把握し、営巣状況をよく観察できるポイントを見つけ出すのは至難の業です。
巣の多くは林の中に造られるため、トキが林に入ってしまうと全く姿が見えないことが多く、下の写真のように体の一部分が見える場所を見つけるだけでも大変な時間がかかります。
<枝にとまるトキ。写真中央奥の枝に尾羽と脚が見えます。>
<写真中央右:下を向いて木にとまるトキ>
このような困難を乗り越え、モニタリングチームは4月10日、野生下で誕生したトキ同士の2組のペアの抱卵を確認しました。
<抱卵する野生下で誕生したNo.A03>
しかし、残念ながら4月12日(日)にこのうちの1組のペアが抱卵を中止し、現在、野生下で誕生したトキ同士のペアによる抱卵は1組となっております。
今回のこのペアが、ヒナを孵化させれば、野生下生まれの個体同士による孵化の実現は、1976年以来、実に39年ぶりのこととなります。どうか無事に孵化を迎えることができますように。引き続き、ペアの動きに注意して観察を続けていきたいと思います。
年度も明けて15日。みなさまいかがお過ごしでしょうか。
父島では4月の中旬というのに最高気温は連日27度。
事務所は全員半袖、海で泳いでいる方もちらほら。夏です。
さて、今年もアクティブレンジャー写真展を開催いたします。
●期間:平成27年 4月18日(土)~5月7日(木)
●場所:母島 沖港船客待合所