ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2015年5月

18件の記事があります。

2015年05月29日「新緑の箱根でわくわく体験」自然観察会のご案内!

後藤香奈

6月13日(土)に、自然に親しむ運動自然観察会の一つ
いきものいきいきのんびり観察「新緑の箱根でわくわく体験」が
箱根ビジターセンター周辺にて開催されます!

生き物が好きなスタッフと一緒に箱根ビジターセンター周辺園地をゆっくりと歩きます。
今が見頃のオトシブミやトンボ、キラキラと綺麗なハムシやゾウムシなど昆虫や
この時期の植物や動物の見つけ方を楽しく、しっかりとお伝えします!



ネイチャーゲームを行いながら、

楽しくこの時期の箱根の大自然を満喫しませんか?

子どもからご高齢の方までどなたでも参加できますので、お気軽にご参加してくださいね。

6月8日(月)が締め切りです。

件名「6月13日応募」
メールにお名前、住所、電話番号、行事名を記載し
Hakone-vc@kanagawa.email.ne.jpまで送信してください。
※参加費用100円(保険代)

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2015年05月29日野生下のトキの今期最初の巣立ち確認

佐渡 近藤陽子

 皆様、こんにちは。

















 5月25日(月)、野生下のトキの今期最初の巣立ちを確認しました!

<巣立ちをしたヒナ:5月25日撮影>













 5月25日(月)午前7時24分頃に、環境省職員が巣の観察をしたところ、ヒナが巣の近くの枝に両脚で留まる様子が確認されたことから、巣立ちをしたと判断しました。

(環境省では「巣立ち」を、「両脚を巣の外に完全に出すこと」と定義しています。)

 ヒナが無事に巣立ちを迎えることができて嬉しい反面、巣立ち後の心配も生じます。

巣立ちをしても、ヒナが餌場へと飛翔し自力で餌を探せるようになるまでには、まだまだ時間がかかります。飛翔力や危険を察する経験が少ないヒナにとって、巣外は危険がいっぱいです。

 もう間もなくヒナの巣立ちラッシュが始まります。今後のモニタリングではヒナたちの追跡がメインとなります。このヒナたちが継続して観察され、無事成鳥となるのを見届ける事ができますように。


<No.78とヒナ3羽:5月21日撮影>















<間もなく巣立ちを迎えるヒナ2羽:5月26日撮影>

























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2015年05月28日ミズバショウの花が咲いている♪

尾瀬国立公園 柳澤美果子

こんにちは。

先週の5月21日、福島県側の入山口である御池で尾瀬の山開きが行われ、

尾瀬のシーズンが幕開けとなりました。

半月前までは、雪の下に埋もれていた木道も、最近の暖かさで一気に溶け、

尾瀬ヶ原周辺の木道はほぼ姿を現しました。













※日陰など場所によっては一部雪に埋もれている所もあります。


さて、シーズン幕開けの尾瀬を彩るのは、歌でも有名なミズバショウ。

現在、尾瀬ヶ原の各地で見頃を迎えています。












下ノ大堀川畔から

至仏山を背景に咲くミズバショウが絵になります。













東電小屋付近から

こちらは東北最高峰、燧ヶ岳とミズバショウ













水のほとりで匂っています♪













ミズバショウの他にも、リュウキンカなど様々な花が咲き始めました。

こんな落とし物も・・













ツキノワグマの糞です。

尾瀬国立公園はクマの生息地。

そのことをしっかり意識し、クマ鈴の装着(人気がない場所)や、

朝夕の薄暗い時間帯は行動を控えるなど、クマに出会わないよう対策をしましょう。



なお、群馬県側では、津奈木から鳩待峠口間がマイカー規制中で、一般車は通行できません。

乗合いバス等が運行しています。バスの時刻にも気をつけながら、

計画的に尾瀬を楽しみましょう。

詳しくはこちら↓

https://www.oze-fnd.or.jp/ozb/b-as/tt/




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2015年05月28日第35回尾瀬山開き

尾瀬国立公園 長峯 彩

檜枝岐自然保護官事務所の長峯です。

先日21日に檜枝岐村の御池で、第35回尾瀬山開きの式典が行われました。

この日はあいにくの曇り模様でしたが、沢山の登山者が見守る中、神事と来賓祝辞、テープカットやくす玉開披が行われました。

昨年度までは尾瀬山小屋組合主催の元、片品村と交互に行われていた山開きですが、今年度から尾瀬に接している各市町村での開催となりました。第35回尾瀬山開きは、その節目ともなる回でした。

次年度は初めて魚沼市で執り行われることとなります。これによって、尾瀬は群馬県、福島県、新潟県の3県が接していること、様々なルートで尾瀬に入山できるということがもっと周知されるといいなと思います。


さて、無事開山された尾瀬ではありますが、一部通行止めとなっている箇所があります。

■道路情報 村道駒ヶ岳線の状況について  

http://www.oze-info.jp/archives/6191

■登山道情報 燧ケ岳-見晴新道について

http://www.oze-info.jp/archives/5031


また、御池~沼山間のシャトルバスは、道路の陥没により現在長池(沼山より4km手前の地点)までの運行となっていますので、ご注意ください。

■【速報】県道 沼田・檜枝岐線(御池~沼山間)の通行について 

http://www.oze-info.jp/archives/6218


平野部ではすでに夏の陽気となっていますが、尾瀬ではまだまだ残雪があります。

気温も夜は一桁代になりますので、お越しの際はしっかりとした登山の準備と防寒対策をお願いします。

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2015年05月28日巡るススキの色模様

富士箱根伊豆国立公園 宍戸弘城

江戸~昭和初期まで仙石原のススキは屋根材や堆肥、牛馬の飼料などとして利用され、その結果、ススキ草原としての美しい光景も維持されていました。しかし、人々がススキを利用しなくなり火入れや刈り取りが行われなくなると、そこに灌木が生い茂るようになりました。


森林化を防ぎ、美しい景観や陽が必要な植物を守るため、現在再び火入れが行われるようになりました。

3月に行われた火入れによって1度全てが焼け野原の様になってしまったススキ草原。

(火入れの様子は2015年3月31日『仙石原湿原・ススキ草原の山焼き』をご覧ください)












それから2ヶ月、現在はすっかり緑の草原に変わっています。












穏やかな日差しを浴びて成長を続けるススキ。

秋以外の季節にススキ草原を訪れる人はあまり多くはありませんが、一面緑の景色も良いものです。

これからも季節の移り変わりと伴に徐々に色を変え、秋には黄金色の絨毯になってまた私たちの目を楽しませてくれることでしょう。














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2015年05月27日「小さな動物探検隊出動!」

富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈

5月23日(土)に、自然に親しむ運動自然観察会の一つ
「箱根の動物探検隊」が、箱根町立森のふれあい館
(芦ノ湖西岸に位置し広場などがある箱根やすらぎの森の中心的施設)にて
開催されました!【主催:公益財団法人神奈川県公園協会】

参加者の皆さまはご家族で参加をしてくださり、親子で楽しく探検しました。


森のふれあい館の中で探検用ノートを見ながら、剥製の動物たちを探します。
隠れている動物が見つからず、みんなで探し回りました!

野外にて、イノシシが掘った穴や、動物の足跡、ノウサギの糞も探しました。
子どもたちはたくさん見つけてくれ、「こっちにあるよ!」と声を掛け合ってくれました。
広いフィールドの中でいくつも動物の痕跡を見つけることができて凄いですね!
これからも周りのいろんな不思議なことを探してください。



箱根の噴火が心配...という声もありますが、
警報が出ているのは箱根の中でも大涌谷周辺(箱根山)とほんの一部です。


箱根町ホームページ【箱根町周辺の火山・地震活動】
http://www.town.hakone.kanagawa.jp/hakone_j/ka/soumu/saigai02.html や

国土交通省 気象庁ホームページ【箱根山の活動状況】

http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/activity_info/315.html


から発信されている最新情報を確認し、心配をし過ぎず、

楽しんで今後の観察会も参加をしてください!
今後の皆さまの参加をお待ちしております!

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2015年05月26日色とりどり

日光国立公園 櫨木 めぐみ

 湯ノ湖周回線の巡視へ向かう途中、竜頭の滝の赤紫色に目がとまったので旬を逃すまいと立ち寄ってみました。初夏のような天気の中、青空をバックに出迎えてくれたシロヤシオにヤマツツジ。さらに足を進めると、白布のような滝、竜頭の滝が広がります。久しぶりに歩きながら見ましたが、何度見てもため息がでる美しい滝です。そして、その脇を赤紫の差し色で演出するトウゴクミツバツツジ。滝に沿ってその色が点在し、背景には新緑の緑もあり、この時季ならではの美しい色鮮やかな風景が見られました。

 湯ノ湖では、トウゴクミツバツツジのほか、アズマシャクナゲ(終盤)やベニサラサドウダン、オオカメノキ、ズミの花を確認しました。また、湯ノ湖東岸の兎島にある小さな湿原ではワタスゲの果穂も確認しました。...ということは、お気づきの方もいるかもしれませんが、湯ノ湖より標高が少し下がる戦場ヶ原では、ズミも、そしてワタスゲ(果穂)も、そろそろ見頃の時期に入っているということですね(ズミ→ワタスゲという感じです)。

 今年度からリニューアルした環境省日光湯元ビジターセンターのホームページ内の花暦もぜひご活用ください(http://www.nikkoyumoto-vc.com/nature/flower.html)。今年度は1旬ほど早い傾向です。

 今の時期ならではの風景、見逃すわけにはいきませんよね。皆さまも、奥日光の初夏を体感しに是非お越し下さい。

追伸:

今月より奥日光地域でのツキノワグマの目撃情報が入ってきております。ツキノワグマの基本情報および目撃情報を参考に、クマ鈴の携帯や目撃箇所は避けて行動するなど、皆様お一人お一人のご理解とご協力のほどよろしくお願いします。 http://www.nikkoyumoto-vc.com/nature/kuma.html

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2015年05月22日雲取山石積み作業

秩父多摩甲斐国立公園 野崎 拓

5月20日に東京都レンジャーさんと一緒に、雲取山の登山道整備を行いました。










上の写真は石積み作業の様子。歩道の内と外を明確にするため石を積みます。

作業前の様子と比べると、歩道の位置や広さが分かりやすくなっています。

(左の写真が作業前、右が作業後)

この登山道整備は歩道の複線化や拡幅による裸地化を防ぐことを目的に行っています。少しずつですが植生の回復が確認されているそうです。



私は昨年に続き2回目の参加となります。前回作業をした道へは1年ぶりに訪れましたが、自分で積んだ石が歩道に残り、1年間効果を発揮していたのを実感して、とても嬉しい気持ちになりました。



この日は山荘で一泊し、翌日は長沢山と天祖山を通るルートを巡視しました。

尾根沿いではアズマシャクナゲが見頃でした。昨年に比べ開花が早く場所によっては散り始めていました。花の色も大分薄いように感じます。











夜は山の上でも上着が必要ないくらい暖かかったのですが、2日目は風が強くて防寒着と手袋が必要でした。暖かくなったと言ってもやはり山の上では寒さ対策が重要ですね。

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2015年05月20日あれから2週間

小笠原国立公園 高橋 成明

突然ですが、

どうでしょう??

実はこれ、父島で全戸配布されたチラシです。
世界自然遺産、小笠原。しかし、遺産に登録される際に大きなポイントになった固有種には、外来種の侵入による影響で絶滅の危機に瀕しているものが少なくありません。小笠原で独自の進化を遂げた約100種もの「マイマイ」達もそんな生物のひとつ。有人島である父島では、すでにある地域を除いて絶滅したと考えられています。そして「ある地域」は許可無く立入ることが出来ません。父島での普段の生活の中で固有種のマイマイを見る機会は実はほぼ100%無いのです。
そんなマイマイに興味を持ってもらうにはどうしたらいいだろう・・・

実際に見てもらえばいい!

というわけで関係行政機関・地元NPOの方々の協力の下、今月6日に兄島視察会に行ってきました。

(兄島は父島の北にある無人島。たくさんの外来種問題を抱えてはいますが、過去に人の手がほとんど入っていないため現在でも貴重な動植物が残されており、生態系保全上重要な地域です。)

当日は宮之浜に集合して、まずは外来種対策。
父島のマイマイに壊滅的なダメージを与えている外来種ニューギニアヤリガタリクウズムシを兄島に持ち込むことは許されません。靴の裏に付いた土や泥はすべて取り除き、お酢をかけることで確実に退治します。

実際にニューギニアヤリガタリクウズムシにお酢をかけてもらい、効果をみていただきました。

宮之浜から船に乗ること約10分。
兄島ではマイマイ以外にも父島ではなかなか見ることが出来ない生物を観察することが出来ます。

左)沢で水生生物を観察中
右)固有トンボの産卵用に設置したバケツの中を観察中

ほとんど未整備の急峻な道を登っていくと乾性低木林が広がっています。ここで、もう一度外来種対策。
滝之浦海岸にはニューギニアヤリガタリクウズムシとは別種の貝食性プラナリア(外来種)が生息しており
それらを兄島の台地上に持ち込まないためです。

左)良好な乾性低木林の残る兄島
右)台地を移動する前に二度目の外来種対策

道中、グリーンアノール対策で設置している柵や捕獲用トラップ、ノヤギの駆除で個体数が回復傾向にある希少植物などを見ていただき、いよいよマイマイ探し。
同行していただいた地元NPO職員の方からマイマイの生息地、探すに当たっての注意事項等を説明していただき、地面に落ちた葉の下、木の幹などいろいろな場所を探します。小さいものは数ミリ程度の大きさなので、探すのは一苦労ですが、一度見つけると目が慣れてくるのか時間が経つにつれ見つけることも容易になってきます。参加者の方は老若男女を問わず皆さん真剣で、マイマイの隠れ人気を肌で感じました。

左)マイマイについての説明中
右)こんなところにもマイマイが?

でも、「今回の視察会では生きたマイマイを見つけることも出来ました、よかったね~」
と素直には喜べません。実は兄島のマイマイもかなり厳しい状況にあるというのが現状です。兄島には外来種であるクマネズミが生息しており、ネズミによる食害で兄島のマイマイにも絶滅のおそれがあります。兄島で生息調査を行うとネズミ食害を受けたマイマイの死殻を見つけることは非常に簡単で、かつては兄島全島に生息していたマイマイも今では生息地・個体数ともに激減しています。

ネズミ食害を受けたマイマイの死殻

マイマイ探しの後には、クマネズミ捕獲用に設置しているカゴ罠も見ていただき、剣山山頂でお昼ごはん、最後に滝之浦海岸で意見交換を行いました。


兄島では様々な外来種対策が行われていますが、接する機会がない方々にとってその問題について考える事は難しいのではないでしょうか。ですが今回視察会に参加いただいた方々には実際に現場を見ていただくことでマイマイや世界遺産について、何故兄島での対策が必要なのかについて興味を持っていただけたのではないかと思います。また私自身も普段の業務では見ることがなかった兄島の一面を見たように感じます。

最後になりましたが、兄島視察会にご参加いただいた島民・小笠原諸島ネズミ対策検証委員の皆様、ご協力いただいた関係機関の皆様、本当にどうもありがとうございました。

*定員の都合で視察会にご参加いただけなかった方々へ
 この度は大変申し訳ありませんでした。
 今後、改めて視察会を行うことを考えておりますので、情報をお待ちください。

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2015年05月20日本州から戻ってきたNo.180の行方

佐渡 後藤 由香

佐渡自然保護官事務所の後藤です。

着々と田植えが進む佐渡では、トキのふ化がピークを迎えています。

野生下のトキの繁殖状況は放鳥トキ情報(http://blog.goo.ne.jp/tokimaster)などでも逐次お知らせしていますが、これまで1羽のトキにスポットを当ててお伝えする機会があまりなかったので、今回は佐渡のトキの中でも特に注目されている!?No.180というメスのトキの様子をお伝えしたいと思います。

2014年6月に放鳥されたNo.180のこれまでの動きを、分かりやすく時系列にまとめてみました。

2014年

6月6日    3ヶ月間の訓練を終え、佐渡市の野生復帰ステーションから放鳥(第10回放鳥)

7月1日     海を渡った新潟県村上市で確認。その後同県新発田市などでも目撃される。

2015年

3月26日    佐渡島内に戻って来ていることを確認

4月13日    モニタリングチームの市民ボランティアがNo.84(6歳オス)と行動を共にしている様子を確認。

4月18日以降  数日間No.180の確認がなくなる

4月26日    No.90(6歳オス)と2羽で探餌しているのを確認

5月4日    スギの樹上に造巣を開始している様子を確認

5月7日    抱卵を確認

5月8日    抱卵中止を確認

これまでの観察から、メスは繁殖期になると相手を探して広範囲を移動すると考えられており、一度島外へ出たNo.180も相手を探して佐渡に戻ってきたのかもしれません。

佐渡に戻って来た後も相手を探しているためか、島内の広い範囲で確認されていました。

そして、4月13日には1羽で巣材を運び巣作りしていたNo.84(6歳オス)と一緒に行動していることが確認されました。

〈巣をいじるNo.180(中央)と近くにとまるNo.84(左)と様子を見に来た?若鳥1羽(右))











しかし、4月18日以降1度No.180は観察されなくなります。

観察されなくなった理由は不明ですが、その間、No.84は足環なし(年齢、性別不明)と行動している様子が観察されています。

その後No.90(6歳オス)という別のオスとペアになり営巣し抱卵まで至りましたが、すぐ中止が確認されました。中止した理由は不明です。

実はNo.180は中国から供与された溢水(イーシュイ)の孫にあたり、これまで放鳥数が少ない系統であるため、繁殖成功が期待されていました。

今年は再営巣するには時期的にも少し遅いため、来年の繁殖期に期待したいところです。

今回はNo.180の動きについてご紹介しましたが、広い佐渡島において1羽のトキの行動を詳細に把握出来ているのも、ほぼ毎日モニタリングに出て下さっているボランティアの方々のおかげです。

感謝の気持ちを忘れず、今後とも協力して観察を行っていきたいです。

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