2015年8月21日
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2015年08月21日シマホザキラン
小笠原国立公園 沼田伸一
台風16号が接近中の小笠原です。
まだ台風の外側もかかっていないのに、風がびゅーびゅー。。。
ランの仲間のであるシマホザキランは夏に開花をむかえます。
とても小さな可愛いランです♪
残念なことに遊歩道沿いには生育していないので、一般の方は見ることが出来ません。
父島と北硫黄島にしか生育していないとても希少なシマホザキラン。
しかも父島には6株しかありません。
とてもとても小さなラン、訪花昆虫もきっと小さいのでしょう。
しかし、父島にはグリーンアノールが蔓延していて、小さな昆虫は軒並み全滅しています。。。
そこで我々アクティブレンジャーが訪花昆虫となって人工授粉を行っています。
花粉は肉眼では見えないので、ヘッドルーペを装着して人工授粉。
歳のせいか年々見えづらくなってきたような...
とても骨が折れる作業ですが、結実した時はものすごく嬉しいです!
早く皆さんの身近に感じられるほど増えますように。
2015年08月21日南アルプスの動物
南アルプス国立公園 大石佳織
みなさん、こんにちは。
お盆を過ぎてから、芦安を吹き抜ける風が少し爽やかになり、秋の気配が
感じられるようになってきました。
さて、私は事務所のある芦安で暮らしているのですが、先日、自宅の外で
夕涼みしながらメールをしていたところ、背後でカサカサと音が。
周辺にはサルの群れが住み着いているので、きっとサルだろうと思い、
振り返りもしなかったのですが、サルにしてはのんびりとしたカサカサ音。
もしかしてカモシカかも♪などとのん気に振り返ると・・・
そこにいたのはなんとツキノワグマ!!その距離、約5m!!!大ピンチ!?
幸い、クマと私の間にはガードレール等があり、また、クマの方が先に私の
存在に気が付いてくれていたようで、いそいそと山へ登っていきました。
(夕闇の中、山を登っていくツキノワグマ。)
芦安でさえ、たくさんの野生動物に出会います。
当然、南アルプスの山々はクマをはじめとするさまざまな野生動物が生息して
います。稜線上でクマを見たという話はあまり聞きませんが、沢沿いなどでは
遭遇する方がときどきいらっしゃるようです。
野呂川広河原インフォメーションセンターでは、クマの目撃情報も確認できるので
両俣方面など沢へ行かれる方は、情報を確認してから出かけるといいかもしれませんね。
もしもツキノワグマに遭遇してしまったら、
・近づかない
・クマから目を離さず、静かに、ゆっくり後退する
など、クマを刺激しない行動をとることが大切です。
登山される際は、野生動物の生活の場にお邪魔しているのだということをお忘
れなく!
ここで、今シーズン私が出会った南アルプスの生きもの(うち撮影できた
ものの一部)をご紹介します。
(左:赤石岳のライチョウ。人の存在おかまいなしで歩き回ります。邪魔を
しないよう、こちらが気をつかいます。
右:北沢峠のニホンカモシカ。林道の法面から登山者の様子をじっと見て
いました。)
(左:荒川岳稜線のニホンザルの群れ。荒川岳ではよく出現するそうです。
右:広河原の吊橋にいたニホントカゲ。口からごはん(チョウの口吻?)が
はみ出していますが、カメラを向けたらポーズをとってくれました。)
この他にも、ニホンジカ、ノウサギ、テン、オコジョなど、身近な(?)生きもの
から南アルプスならでは生きものまで、さまざまな動物が生息しています。
運がよければ、あなたも動物に出会えるかもしれませんよ!
8月19日に山梨県山梨市に位置する北奥千丈岳まで巡視に行ってきました.
北奥千丈岳は2601mで奥秩父山塊最高峰であり、秩父多摩甲斐国立公園内でも最高峰となっています.
山頂までは車で行ける最も近い登山口の大弛峠から1時間程度で登れ展望も素晴らしく、気軽に高山帯の環境を楽しむことができます.
(上:北奥千丈岳山頂 下:山頂からの景色)
登山道を歩いていると不思議なものが目に入ってきました。
(ベニテングタケ)
毒キノコですが、とても魅力あふれる外見をしています。
他にも数多くのキノコを見ることができました。
8月は、キノコ好きにはたまらない季節かもしれませんね!
この日は開花している植物は少なかったものの、実を付けたものはたくさん見られました。
(左:コガネイチゴ 右:コケモモ)
山でも実りの季節を迎えているようです。
登山口がある大弛峠からの帰り道、林道でアサギマダラが数十匹飛び交っているのを見つけました。一体どんな場所からはるばる旅をしてきたのでしょうか。
(アサギマダラ)
大弛峠には定期的に訪れているのですが、来る度に新しい発見があって飽きることがありません。次回はどんな物が見られるのか、今から楽しみです!