ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

2015年9月 3日

1件の記事があります。

2015年09月03日尾瀬サミット2015

尾瀬国立公園 柳澤美果子

8月31日から9月1日、尾瀬サミット2015が尾瀬沼で開催され、

3県知事をはじめ、尾瀬に関わる多くの関係者が参加しました。
















【サミット会場の様子】


テーマは「尾瀬の輝ける未来を考える」

主に、ニホンジカ対策についての取り組みや、適正利用の推進、
外国人旅行者の対応などについて報告や意見交換がされました。


ニホンジカ対策については、平成26年度の環境省・群馬県・福島県の
合計捕獲頭数が463頭で、前年よりも増加した事が報告され、
今後も継続して捕獲・対策を実施していく事が確認されました。


適正利用推進については利用分散化が大きな課題の1つです。

現状では、入山者の半数以上が鳩待峠口を利用しており、利用の偏りが課題となっています。
そのため、尾瀬の多用な魅力をゆっくりと楽しんでもらおうと、
今年6月から大清水から一ノ瀬間の低公害車の運行が始まりました。
大清水から尾瀬へのアクセス時間が短縮されることで、尾瀬にゆっくり滞在し、
これまで足を伸ばせなかった場所における様々な尾瀬の魅力を、より多くの人に
楽しんでいただけることが期待されます。


















【一ノ瀬で登山者を待つ低公害車】


また、近年増加傾向にある外国人旅行者の受け入れ方法や、
ルール・マナーの周知についても連携して取り組んでいくことが確認されました。



4県、5市町村にまたがる尾瀬国立公園。

そこには、尾瀬に関わる様々な機関・団体、また尾瀬を愛する人達がいます。

お互いが協力し、連携をとりながら、一丸となって、尾瀬の美しい自然を守り、

その魅力を伝えていくことの大切さを改めて感じました。





















【秋へと移り変わる尾瀬を彩るオゼミズギク】

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ