ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2015年10月15日

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2015年10月15日初の溶岩採取禁止キャンペーンを行いました!

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒


秋も深まり、富士山にも10月11日に初冠雪の知らせが届きました。
五合目は紅葉が見頃です。












五合目佐藤小屋周辺の紅葉(10月5日撮影)

TVでも報道されているように、ここ数年日本への外国からの旅行者が急増していますが、
そのうちの多くの人が日本の象徴である富士山に足を運んでくれています。
多くの人に美しい富士山を間近で見てもらえることは本当に嬉しいことです。

その反面残念なことに、外国人旅行者の増加に伴い、
軽い気持ちで富士山の溶岩を持ち帰る人が増えてしまっています。
(富士山の五合目以上は国立公園の特別保護地区という
一番保護の厳しい地区に指定されているため、溶岩も植物も採取することは
法律で禁止されています。)












スバルライン五合目にある注意看板


ただ大半の人が富士山が国立公園であることを知らなかったり、
国立公園のルールを知らないために採ってしまっていると思われるため、
10月7日にスバルライン五合目にて山梨県や警察、神社、五合目の観光協会など
関係者の皆さんと合同で「溶岩採取禁止PRキャンペーン」を行いました。

溶岩の採取禁止に関する啓発イベントは初めての取り組みです!


観光客にルールを周知するチームと、五合目を頻繁に訪れるバスの運転手さんや
添乗員さんへのヒヤリングをするチームに分かれ活動をしました。












啓発イベント参加者で話し合い中












バスの運転手さんへのヒヤリング中






















溶岩持ち出し禁止啓発チラシ.pdf

ヒヤリングの結果、大半の運転手さんや添乗員さんはルールを知っていて、
バス内で事前に注意をしたり、バスに乗り込む際に溶岩を手にしている
観光客がいれば注意をしてくれている一方で、ルールを知らない人が
いることも分かりました。今後は現場での観光客への周知・啓発を続けると共に、
運転手さんやガイドさんなどへの周知・協力依頼も強化していく
必要があると感じました。


また、今回マスコミも多く取材に来て、新聞記事やTVのニュースになりました。
みんなで協力をして、一人でも多くの人にルールを知っていただき国立公園を
美しく守っていきたいと思っています。

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