2016年1月28日
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2016年01月28日公開シンポジウム「箱根、丹沢、富士山、伊豆半島におけるニホンジカ対策の現状」(2月13日)
富士箱根伊豆国立公園 宍戸弘城
箱根でもシカが増えています。
箱根にも山があるのだから、シカぐらいいて当然じゃないか、と思われる方もいらっしゃるかもしれません。実は箱根では、最近100年ほどシカの生息が確認されていませんでした。
しかし!近年、箱根でもシカの目撃が増加しています。そして、箱根で捕獲されたシカのDNAを調べてみると、面白いことがわかりました。
どうやら、箱根のシカは丹沢地域及び伊豆半島の双方から来ているようです。
現在、箱根の5ヶ所に植生保護柵が設置されており、各保護柵の前には自動撮影カメラが設置してあります。そのカメラに撮られた画像を解析した結果、全ての場所でシカが撮影されていました。
このままシカが増え続けると、箱根の貴重な植物も食べ尽くされてしまいます。しかし、観光地である箱根では、狩猟による対策が難しい面もあります。
そんな、箱根のシカの現状や対策、丹沢、富士山、伊豆半島との広域連携について話し合うシンポジウムが2月13日(土)に神奈川県生命の星・地球博物館で行われます。参加無料、事前申込不要ですので、お気軽にご参加ください。
☆公開シンポジウム「箱根、丹沢、富士山、伊豆半島におけるニホンジカ対策の現状」
日 時:2016年2月13日(土)13:00~16:20
会 場:神奈川県立生命の星・地球博物館
住所:250-0031 神奈川県小田原市入生田499
電話:0465-21-1515
箱根登山鉄道「入生田」駅から徒歩3分です。
参加費:無料
申込み:不要
【プログラム】
◇シカ問題の現状
■全国のシカの現状と対策...鳥獣保護管理プランナー 羽澄俊裕氏
■丹沢山地のシカの現状と対策...神奈川県自然環境保全センター 山根正伸氏
■富士山南麓と伊豆半島地域のシカの現状と対策...静岡県農林技術研究所 森林・林業研究センター 大橋正孝氏
■箱根地域のシカの現状と対策...神奈川県立生命の星・地球博物館 勝山輝男氏
◇総合討論
■箱根、丹沢、富士山、伊豆半島における広域連携のあり方
■近隣地域の経験を踏まえた箱根におけるシカ対策のあり方
お問い合わせ:環境省箱根自然環境事務所 宍戸まで(TEL:0460-84-8727)
詳しくは環境省HPもご覧ください。
明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
佐渡では、暖冬傾向が続いていたところ、先週になって急にまとまった雪が降りました。
みなさまのところではいかがでしたでしょうか?
現在佐渡では、あちこちで銀世界が広がっています。
トキたちにとってはエサ場となる水田が雪に覆われてしまい大変な季節ではありますが、繁殖期に入りペアで仲良くしているトキの姿を目にするようになりました。
トキにも人と同じように好きな相手、嫌いな相手があり、好きな相手には小枝をくわえて渡したり、お互いに羽繕いをしたりします。羽繕いされる方は冠羽(後頭部に生える飾り羽根)を立ち上げ気持ちよさそうにしています。羽繕いするほうは相手の首や腹部、脚の羽根など、仲が良くなくては触ることの出来ない箇所を羽繕いし、スキンシップをはかっているように見えます。
現在、群れ行動からペア行動へとトキの動きが変化し、さらに降雪のためモニタリング業務でトキを見つけることが困難な状況にありますが、観察されるトキたちは雪に覆われていない水の流れのあるエサ場をちゃんと見つけて逞しく生きている様子が確認されています。
厳しい寒さに負けず、無事繁殖期を乗り越え、今年も多くのヒナが巣立ちを迎えることができますように。
おまけ
<佐渡の野鳥>
オジロワシ(2016/1/7撮影)
ジョウビタキ(2016/1/10撮影)
ミソサザイ(2016/1/10撮影)