ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年2月17日

2件の記事があります。

2016年02月17日冬の様相【天城山】

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

三寒四温と言いますが、日曜日は暖かく感じられたのに火曜日は寒くてたまらないという、寒暖差がありすぎる週明けとなりました。

そんな2月16日火曜日、伊豆半島の天城峠から八丁池の歩道(上り御幸【のぼりぎょうこう】線歩道)を巡視しました。

 

暖かく感じた日曜日は、雨が降り暴風にも見舞われましたが、その痕跡はしっかり残っていました。

(上り御幸線歩道上にて)

暴風に耐えきれず、枝の付け根部分から折れていました。

けっこう太い枝もあり、風の強さを物語っていました。

暴風の時は風に飛ばされるだけでなく、頭上や周囲への注意が必要です。

 

また、これまでこの歩道では見たことのない様子にも出逢えました。

苔から垂れ下がる氷柱(つらら)です。

こんなに大きく育った氷柱をこの歩道で見たのは初めてでした。

(昔は普通の事だったのかもしれませんね)

 

この日は冬晴れでしたが風が強く、山の上はかなり寒かったです。

だからこそ、普段は見られない景色に出逢えるのかもしれません。

(八丁池上の展望台より)

伊豆大島が雪を被っていたのです。

もし風が吹いてなかったら、見られなかったかもしれない景色です。

とは言え、写真を撮るために手袋を外した手は、あっという間にかじかみ始めます。

どんなに良い天気でも、冬の登山はきちんとした装備で行きましょう。

 

今回の巡視では、歩道上でたくさんタバコの吸い殻を拾いました。

乾燥しているこの時期、山火事になる恐れもあります。

携帯灰皿を持参するなど、マナーを守っていただきたいと思います。

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2016年02月17日「富士山ガイダンス2016」ご報告

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

年が明けて早1か月半が経ちましたが、遅ればせながら今年初のAR日記です。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2月4日に「富士山ガイダンス2016」が開催され、
無事終了しましたのでご報告いたします。


「富士山ガイダンス」は富士山に関係する団体で構成されている
「富士山における適正利用推進協議会」が平成24年より
富士山の安全登山について広く普及を図るために、
登山者に対して情報提供を行っている団体(旅行会社、出版社、ガイドなど)を
対象とした説明会として開催してきました。


4回目となる今回は一般登山者にも対象を広げ、当日は約100名の方に
ご参加いただきました。












多くの方にご参加いただきました



ぶらタモリの富士山編にご出演された静岡大学
防災総合センター教授・教育学部教授の小山真人先生による
火山としての富士山、富士吉田市立ふじさんミュージアムの

学芸員篠原武先生による歴史・文化の面からの富士登山など
大変興味深い内容でした。

参加した方々も、私達が常日頃から皆さんに知って欲しいと
願っている「山頂に登るだけでない富士登山の魅力」の一端を
感じていただけたのではないかと思います。












実際のマネキなどを見せながらの篠原先生の楽しい解説でした



私自身、今まで何気なく通り過ぎていた登山道脇の石・岩たちにも
火山の歴史が詰まっていると思うと、早く現場で見てみたくて
来シーズンの開山が待ち遠しくなりました!


また、ガイダンスの第二部では沼津の橋本ARと共に
「富士登山者に知って欲しいこと、守って欲しいこと」というタイトルで
富士登山にとっての事前準備の重要性や快適に登るためのコツ、
登山の際のルールなどについてお話をさせていただきました。


その中で一番お伝えしたかった事は「事前準備の大切さ」です!!
富士登山の成功が自分自身の体力強化や事前の情報収集にかかっている
ということを今回理解していただき次の登山に活かしていただけたら、
これほど嬉しいことはありません。












私達自身がモデルになり装備の解説をしました



今回のガイダンスで配布した資料についてはこちらから入手可能です。
「富士山ガイダンス2016」プログラム概要
「富士山ガイダンス2016」配布資料


来年度も開催予定ですので、今回ご参加できなかった皆さんも
是非来年度はいらしてください!

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