ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年5月

17件の記事があります。

2016年05月31日山の神さまに安全祈願

南アルプス国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

ここ最近、自然保護官事務所の周りに、私の大好きな動物「アナグマ」が
よく現れます。
(事務所前の道をうろうろしていたアナグマ)













大きさは50cmくらい。ぽってりしたお尻が可愛らしく、地面を掘る前脚の鋭い爪
からは野生のたくましさも感じられます。


ところで、林道バス運行開始前の時期に、南アルプス市芦安や夜叉神を目指したこと
のある方は、下記の表示を見たことがあるかもしれません。
(芦安へ向かう県道20号沿いの道路情報掲示板)













掲示板 の「山の神」は、南アルプス市営芦安駐車場から300mほど上ったところの
県営林道南アルプス線「山の神ゲート」を指します。
このゲート手前(市営駐車場側)の道を左に曲がって、100mほど進んだところに
「大石山の神」という祠があり、ここで5月28日(土)に、山小屋関係者等が集まって
今年の山の安全を祈願する神事が執り行われました。
(神事の様子)



















「山の神」は、山に入る者の安全を守護する神様だそうで、広河原へ向かう林道が
開通する以前から、芦安の人たちは「山の神」にお祈りをして南アルプスなどの山に
入ったそうです。


南アルプスも、もうじき夏の登山シーズンを迎えますね。
皆さん、今シーズンも安全に登山を楽しみましょう♪

*林道バス運行情報
長野県側:6月15日(水) 戸台口(伊那市長谷)~北沢峠の全線で運行開始予定。
山梨県側:6月25日(土) 奈良田(早川町)~広河原、芦安(南アルプス市)~広河原
             広河原~北沢峠の全線で運行開始予定。
             ※詳細は各路線をクリックしてください。

*お知らせ 「登山計画書の提出義務化(長野県)について」
長野県登山安全条例第20条第1項の規定により、遭難の発生のおそれが高いと認められる
山岳の登山道を指定登山道として指定しました。平成28年7月1日より指定登山道を通行
しようとするときは、登山計画書の提出が義務付けられます。
詳細は長野県のページをご覧ください。

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2016年05月30日外国からやって来た植物

日光国立公園 中野純

今日(24日)の最高気温は、気象庁データによると、石川県小松で33.8℃を記録したそうです。本州はまだ梅雨を迎えていませんが、なんだか真夏を連想させますね。

日本の蒸し暑い夏、外出が億劫になりがちの方は多いと思いますが、蒸し暑い夏だからこそオススメな場所は・・・・

もちろん奥日光です!

明治時代、外国人の国内旅行が徐々に自由になり、欧米諸国の外交官たちの避暑地として注目されたのが奥日光でした。

次々と大使館などの別荘が建てられ、日本の皇族や貴族なども訪れるようになりました。やがて、外交の中枢を担う人たちの多くが、蒸し暑い時期には奥日光で静養するようになり、大正から昭和初期にかけて奥日光は「夏場の外務省」と呼ばれていた時期もありました。

奥日光は100年以上前から避暑地として有名な場所です。

今年の夏は、奥日光に避暑を兼ねて観光やハイキングの予定を立ててはいかがでしょうか?


ところで、外国から奥日光にやって来たのは人だけではありません。

現在では、外国を原産地とするさまざまな植物が奥日光の各所に分布しています。

その1種がハルザキヤマガラシです。

ハルザキヤマガラシは、ヨーロッパ原産の多年生草本で、日本には、明治末に渡来しました。

現在では、本州以北を中心に定着し、牧草地、畑地、水田、荒れ地、道端などに広がっています。

奥日光では、5月中旬頃から黄色の花を咲かせ始め、国道120号沿いでは、とても目立つ存在です。












道路沿いに群生するハルザキヤマガラシ

ハルザキヤマガラシは、「我が国の生態系等に被害を及ぼすおそれのある外来種リスト(通称:生態系被害防止外来種リスト)」の総合対策外来種(その他の総合対策外来種)に指定されています。

総合対策外来種:国内に定着が確認されているもの。生態系等への被害を及ぼしている又はそのおそれがあるため、国、地方公共団体、国民など各主体がそれぞれの役割において、防除(野外での取り除き、分布拡大の防止等)、遺棄、導入、逸出防止等のための普及啓発など総合的に対策が必要な外来種。

戦場ヶ原は標高1400mにあり広大な湿原には貴重な湿性植物の群落があり、景観も非常に優れていることから、国立公園の特別保護地区に指定されていますが、ここにもハルザキヤマガラシが侵入しています。

環境省では、戦場ヶ原の景観を守るため、日光パークボランティアの協力のもと、平成20年から戦場ヶ原上流部に流入する逆川を中心にハルザキヤマガラシの除去活動を継続して行っています。












除去活動の様子

除去活動が始まった当初は、ハルザキヤマガラシが真っ黄色に染め上げた光景が見られましたが、現在ではぽつぽつと点在する程度になっています。

しかし油断はできません。除去圧を緩めれば、また生育範囲を拡大することでしょう。

これからも除去圧をガンガンかけていきます!












今日の成果 ハルザキヤマガラシ4.5㎏


※参考文献

日本帰化植物写真図鑑(著:清水、広田、森田)

日光パーフェクトガイド(著:日光観光協会)













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2016年05月27日十文字峠のシャクナゲ

秩父多摩甲斐国立公園 野崎 拓

かつて信州と武州の交流の要所となっていた十文字峠。

この十文字峠では6月上旬に多くの登山者が訪れます。

その理由がこのアズマシャクナゲ。


開花している時期に来るのは3度目ですが、ようやく満開のタイミングに当たりました!

今年は例年に比べ10日ほど開花が早いそうです。



これから6月の上旬にかけて標高の高い稜線部のシャクナゲも開花していきますので、ぜひ足を運んでみてはいかがですか?

(十文字峠近くの大山山頂からの眺望)

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2016年05月27日光と影

尾瀬国立公園 野原英廣

皆さんこんにちは

燧ヶ岳の残雪時期に見られる「火打ちバサミ」

一説には、燧ヶ岳の名前の由来になったとも言われています。

燧ヶ岳の複雑な雪渓が作り出すこの形は、

自然の彫刻の雄大さと、繊細な美しさを感じることができます。


さて、話は変わりますが

先日お知らせした尾瀬沼ビジターセンターの企画展示のチラシです。

この展示を見ていただければ、尾瀬国立公園内にも

多くの外来種が生息していることが分かります。

人と自然の関わりについて考えさせられる展示となっております。


尾瀬沼周辺のミズバショウは盛りを過ぎ

早くも次の花たちへバトンを渡そうとしています。

できる限りその一瞬を見逃さないようにしていきたいと思います。

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2016年05月26日芦ノ湖水門と歴史を訪ねて

富士箱根伊豆国立公園 箱根 宍戸弘城

521日に箱根ボランティア解説員連絡会主催の自然観察会「芦ノ湖水門と歴史を訪ねて」が開催されました。

芦ノ湖の水門の歴史を勉強するこのコースは、湖畔から一気に外輪山まで上がるので、少し体力も必要ですが、山頂からの眺めは素晴らしいものがあります。

スタート地点であるビジターセンターを出発した私達は、湖尻水門を通り、深良水門にて歴史の解説を受けました。



芦ノ湖の深良水門から流れる水は深良用水を通り、静岡県裾野市へ続いています。この深良用水は全長1280m、高低差10mで1670年に完成しました。手掘りで掘られたこの用水を、現在まで実に350年近く利用していることになります。また、神奈川県にある芦ノ湖の水利権が静岡県にあることも興味深い事実です。

深良水門からは湖尻峠まで石段を登り、黒岳を目指しました。黒岳へ至る途中では、本当に亀のような亀ヶ崎や、神山や大涌谷が一望できました。





休憩地点である芦ノ湖展望公園からは、天気が良ければ芦ノ湖と富士山が眺められますが、今回は残念ながら少し靄がかり、富士山はうっすらとしか見えませんでした。

芦ノ湖の湖尻水門までの下山途中では、面白い形のオオバウマノスズクサの花が観察できて皆さん大喜びでした。



このコースは1029日の「富士箱根伊豆一望の箱根黒岳へ」で再び歩くことができますので、ぜひご参加ください↓

http://hakonevc.sunnyday.jp/event/sitasimu2016.pdf

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2016年05月25日箱根の「シカ展」開催中!

富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈

毎日気温の上下が激しいですね!


現在、箱根ビジターセンターでは、

特別展示「箱根のシカ展」を開催しています。



■主催:自然解説活動協議会

□会場:箱根ビジターセンター 多目的ホール

□期間:5月14日(土)~7月24日(日)まで

他の地区でも数が増加して問題となっている「シカ」ですが、
【シカのこと】や箱根での【現状】と【対策】についてパネル展示しています。



入口にあるこの足跡をたどると...?






会場では、大きなシカがお出迎えしてくれます!
糞の実物展示や実際に近隣で撮影されたシカの写真を見る事が出来ます。




箱根に足を運んだ際には、是非一度覗いてみてくださいね。
また箱根でシカを見かけた方は、【目撃情報コーナー】がありますので
見かけた場所へのチェックにご協力をお願いします!




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2016年05月25日猫里親事業関係者連絡会【御蔵島】

富士箱根伊豆国立公園 伊豆諸島 森山希美

こんにちは。

5月17日(火)、御蔵島で開催された「平成28年度御蔵島猫里親事業関係者連絡会」に参加してきました。

野生のイルカと泳げることで有名な御蔵島ですが、人が持込んだネコが野外で繁殖し
島内に一大繁殖地を持つ海鳥のオオミズナギドリを捕食するなど、
御蔵島に生息・繁殖する様々な生物にとって脅威となっています。

御蔵島村では増え続けるネコに対する対策の一つとして、平成27年10月より
「猫里親事業」を開始しました。
御蔵島の現状、里親事業の取組について知った御蔵島の小学生が自発的に
チラシを作ってくれたそうです。そのチラシがこちら↓


(ネコの里親募集ポスター 御蔵島村立御蔵島小学校3,4,5年生作成)

興味を持たれた方がいらっしゃいましたら是非御蔵島村役場へお問い合わせください。
なお、このような取組がされていますが、対策としてはまだ不十分で、
島内のネコは現在も増加していると考えられています。
こうした現状を踏まえ、今後の対策については検討が続けられています。
御蔵島の豊かな生態系がなくなってしまわないことを、心から願います。

御蔵島の豊かな生態系といえば・・・こちらのクワガタをご存知でしょうか。


(ミクラミヤマクワガタ 2016/5/16撮影)

そう、あっさり正解を書いてしまいましたが、ミクラミヤマクワガタです。
このクワガタ、世界で伊豆諸島の御蔵島と神津島においてのみ確認されているクワガタです。
現在、ミクラミヤマクワガタの成虫の発生時期(5-6月)で、私もその貴重な姿を目にすることができました。
かなりかっこいいです。

御蔵島にはこのような固有の生物や植物が数多くいます。
みなさま、ここにしかない「オンリーワン」を自分の目で見に行かれてはいかがでしょうか。
そしてこの貴重な自然を守るための活動にご理解とご協力をいただければ幸いです。

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2016年05月25日春の花、スミレを見つけた!

富士箱根伊豆国立公園 後藤香奈

暑い日差しが差し込むようになりましたね。

今回は先日行われた、箱根の自然観察の様子を報告いたします。


今年度も4月29日(金・祝)に大人気の自然観察会
「スミレを探して春の仙石原を歩く」が行われました。

■主催:自然に親しむ運動実行委員会
■開催担当:箱根自然環境事務所

当日は予報が外れ、箱根のみあいにくの雨となりましたが、
時間をずらして出発し、開会式後しばらくすると晴れ間が見えました。




開花している花、閉じている花と色々なスミレがありましたが
のんびりと箱根パークボランティアの解説のもと開催できて良かったです。





最後の数分は「ヒョウ」も降ってき、
箱根の天気の変わり易さを実感した1日となりました。

皆さんも野外に出かける時には、万全の状態にして、
体調管理にも十分にご注意してくださいね!




次回観察会でも皆様のご参加をお待ちしております。
詳細は箱根ビジターセンターのホームページをご確認ください!

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2016年05月23日尾瀬沼ビジターセンターOPEN!

尾瀬国立公園 野原英廣

ギンリョウソウも顔を出し始めた尾瀬からこんにちは!

先日ついに

今年度の尾瀬沼ビジターセンターの運営が開始されました。

今回の企画展示は特大パネルで展示!

尾瀬の「光」と「影」を訪れた方々にお伝えします。


また、熊や小動物の毛皮を直接触れることもできるので

毛質の違いや絶妙な光沢具合などを感じてみてはいかがでしょうか。


そして今年はなんと!

尾瀬国立公園群馬県側を主に担当している片品事務所の

柳澤アクティブレンジャーのコーナーも設置されました!

実物のセンサーカメラの展示など、

シカ対策に関する展示をしております。

そんなにぎわいを見せる尾瀬沼ビジターセンターで

皆様のお越しをお待ちしています。

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2016年05月18日小笠原世界遺産センター(仮称)新築工事の様子 その2

小笠原国立公園 沼田伸一

遺産センター建設日記です。

月1回程度で更新しようと思っています。

切削工事が終わって、今は鉄筋・型枠工事の最中です。
まだ変化はあまり見られませんが、大事な大事な基礎部分。
何事も足固めが重要です!



ここで遺産センターと関係はありませんが、内地イベントのお知らせです。


東京愛らんどフェア「島じまん2016」


日時:5月28日(土)29日(日)10時-18時
場所:竹芝桟橋・竹芝客船ターミナル


伊豆諸島・小笠原諸島の食材を使用した料理の提供や特産品の展示・販売。
各島の太鼓や踊りなどの伝統芸能披露。
さかなクンの「世界一受けたいお魚授業」などがあります。

ぜひ、遊びに来て下さい。


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