ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2016年8月

39件の記事があります。

2016年08月30日偶然の出会い

尾瀬国立公園 野原英廣

皆さんこんにちは!

今年、尾瀬沼ビジターセンターでは
「オコジョ」の目撃情報が多数寄せられています。
私も一目でも会いたいと思っていますが
まったく出会えていません。
シカは見られるのに残念です。


それでも、私にも出会えた動物がいました。



そう、アナグマです。

ニホンアナグマMeles anakuma
日本のタヌキに似ていますが、
アナグマはイヌ科ではなくイタチ科です。

昔話とかによく出てくる「タヌキ汁」のタヌキとは、
アナグマのことを言うらしいです。

ずんぐりむっくりしたかわいらしいアナグマです。
慌てて撮ったのでピントがあっていないのが悔やまれます。


話は変わって、ここ檜枝岐では台風10号の影響は少なく
目立った被害はありません。
ただ、普段は清らかな流れの
檜枝岐自然保護官事務所裏の川ですが、
今は濁流となっています。


↑8月30日現在
↓普段の様子


尾瀬内でも特段被害はないとのことですが
今後も強風等に十分に注意が必要です。

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2016年08月30日チョウには人気

秩父多摩甲斐国立公園 野崎 拓

最近のニホンジカはトリカブトでさえ食べてしまうそうですが、まだマルバダケブキを食べることはできないようです。

そのため、シカ被害の著しい山域でもマルバダケブキの花はたくさん見ることができます。



シカでさえ嫌がるこの花もチョウには大人気です!


マルバダケブキを好むのか、それとも他の花が少ないから仕方なく寄って来ているだけなのかは分かりませんが、人が近づいても逃げないほど夢中で蜜を吸っています。



よくマルバダケブキしか残っていないという話を聞きますが、虫にとっては貴重な蜜源となっているようですね。この花だけでも無事でいてくれて良かったと思います。

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2016年08月30日タヒチ?いいえ、奥日光です。

日光国立公園 中野純












<ここはタヒチですか?それともオアフ島かな?

<いいえ、奥日光です。手前の湖は中禅寺湖、背景のそびえ立つ山容は男体山ですね。


ここは奥日光の中禅寺湖畔。ご覧のとおり、好天に恵まれれば、日本にいながらも南太平洋のリゾート地タヒチに訪れたと錯覚しかねません。(誇張しすぎ?)


日光の湖沼を代表する中禅寺湖は、男体山の噴火によってできた火山性せき止め湖で、周囲25㎞、最大水深163mあります。

明治時代から昭和初期にかけては、湖畔に欧米各国の大使館別荘が次々と建てられるとともに、フライフィッシングやヨットレースなど様々な西洋文化が持ち込まれ、国際避暑地として賑わった歴史があります。明治の開国以来、横浜等の居留地とその周辺に行動範囲が制限されていた各国外交官たちは、夏の高温多湿から逃れるため、避暑旅行に出かけ、日光にやってくるようになったそうです。

現在、イギリス、イタリア、フランス、ベルギーの4ヶ国の大使館別荘が湖畔に佇んでおり、イギリスとイタリアの両大使館別荘はその役目を終え、現在は記念公園として一般公開されています。(入場は有料)

旧イギリス大使館別荘は今年の7月に開園したばかりで、週末には多くの利用者で賑わっているようです。

往事の歴代大使が楽しんだ、中禅寺湖とおりなす背景の山々を眺望できる贅沢なくつろぎを追体験できます。

ぜひお越しください!

詳細は栃木県立日光自然博物館のホームページをご覧下さい。

http://www.nikko-nsm.co.jp/topics/?p=1734

夏休みも終わり間近となった8月26日、日光パークボランティア8名とともに中禅寺湖周回線歩道南岸で清掃活動と標識磨きを行いました。歌ヶ浜駐車場から千手ヶ浜までの約12㎞を7時間。
歴史を感じさせる空き瓶や湖畔に吹き寄せられたペットボトルなどの他、地面に顔をのぞかせたビニールもありました。
顔をのぞかせているビニールを引っ張ると、次々とゴミが出てくることがあります。昔は、ゴミを埋めることが一般的な処理だった時代もあるそうです。当然、回収しようと掘れば掘るほど次々とゴミが姿を現します。(笑)

現在はマナーも向上し、ゴミを埋める人や意図的に捨てる人はいない、少なくなったことは事実でしょう。しかし、歩けば必ずゴミは見つかります。奥日光をはじめ、みんなが気持ちよく過ごせるよう、ゴミ持ち帰りがさらに社会に浸透してほしいものです。


いざ、千手ヶ浜へ!いざ、千手ヶ浜へ!                    看板拭きもやりました!




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2016年08月29日台風9号の影響で八丁池が増水!

富士箱根伊豆国立公園 沼津 橋本 和加子

8月も残りわずかとなりました。

夏山シーズンは、どうしても富士山にかかりきりになってしまう沼津自然保護官事務所ですが、先週、本州の東側を通り北海道に上陸した台風9号の被害状況を確認するために、職員が天城山へ行ってきました。

 

確認したところ、通行止めになるような大きな被害は見られませんでしたが、ニュースにもなった天城山中の大雨のせいか、八丁池の畔が水浸しになり、池との境目がなくなっていました。

(2016年8月26日撮影)

写真右側の木々の中に【昭和天皇行幸記念碑】があり、その木々と左側の池の間に歩道があるのですが、完全に水没しています。(写真中央部の水面に少し草が見えていますが、そこが池と陸の境目です)

 

こちらは通常時の八丁池の様子です。

(2015年5月19日撮影)

 

こんな状態になったのを見たのは初めてでした。

現在は水が少しは引いているかと思いますが、通行には充分お気を付け下さい。

また、台風10号が近づいていますので、天城山に限らず無理な登山やお出かけはせずに、台風に備えていただきたいと思います。

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2016年08月26日尾瀬の深い魅力

尾瀬国立公園 野原英廣

皆さんこんにちは。

尾瀬は植物、特に花の宝庫として有名ですが
昆虫、特にトンボの種類も豊富です。
高山性の種や北方系の種、低地性の種を含めて
48種ものトンボの生息が確認されています。
今回はそんなトンボを少しだけ御紹介いたします。

アキアカネSympetrum frequens
言わずと知れたトンボの代表格。
通称「赤とんぼ」
夏は標高の高いところで過ごしています。
とにかく大群なので、
群の中に入れば自分の逃げ場を失うぐらい飛び交っています。



カオジロトンボLeucorrhinia dubia
寒冷地の湿原や池糖に生息する北方系トンボの一種。
写真では分かりづらいですが、名前の通り顔が白いのが特徴。



アオイトトンボLestes sponsa
きれいな金や緑色をした細身のトンボ。
透き通った青い瞳がより美しさを際立てます。


トンボの種類は違えど、池糖や湿原、
森林内や沢沿いなど、いたるところで飛び交っています。
一度歩みを止めて、ゆっくり辺りを見回すと
何か発見があるかもしれませんね。

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2016年08月25日尾瀬の水が集まる場所

尾瀬国立公園 野原英廣

皆さんは、「滝」と言えばどんな滝を想像しますか?

多くの方は轟音を立てて見る者を圧倒する
壮観な姿を想像するかと思います。

そんな滝が尾瀬にもあることは御存じでしょうか?

三条の滝
尾瀬ヶ原を北東に走る「ヨッピ川」
尾瀬沼から流れてくる「沼尻川」
その二つが合わさり流れ落ちる、落差100mの滝です。
尾瀬の水が集約し、滝つぼへまっすぐに流れ落ちる姿は
訪れる人々を魅了します。


そして、三条の滝より上流には・・・

平滑の滝
一枚岩の岩盤の上を500mにわたって流れます。
渓流瀑と言う形状の滝では日本一を誇るとも言われています。

このほかにも魅力的な滝はありますが
それは、またの機会に御紹介いたします。

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2016年08月24日キノコの世界

尾瀬国立公園 野原英廣

皆さんこんにちは!

日を追うごとに秋らしくなってきた尾瀬ですが、
秋と言えば、私はキノコだと思うのですが
皆さんはどうでしょうか?

ふと足下を見てみると、そこには小さな世界がありました。
さらに見回すと


大きなものから

小さなもの

はたまた不思議な形のものまで
実に多様なキノコが尾瀬には生息していて、
私たちの目を楽しませてくれます。

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2016年08月23日南アルプス最古の防鹿柵

南アルプス国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

自然保護官事務所のある芦安は、朝晩爽やかな風が吹くようになってきました。
しかし、日中はまだまだ天井(屋上)からジワジワ攻めてくる熱気が(私には)
脅威となっています。みなさん、引き続き熱中症には気をつけましょう。

さて、7月の3連休の話になりますが、南アルプス聖岳の南側に広がる「聖平
(ひじりだいら)」で行われた植生復元活動に行ってきました。
(聖平。小聖岳付近から2014年8月22日に撮影したもの。)

聖平は標高2,300m付近にあり、「平」という名の通りなだらかな場所が広がって
います。この場所では、かつてニッコウキスゲが多く見られたそうです。

しかし、1990年頃から南アルプス稜線部にニホンジカが現れるようになると
採食などの影響でニッコウキスゲが姿を消し、ニホンジカが好まないキオンや
ノガリヤスの仲間などの植物が増加し、景観が変化しました。
(かつてお花畑だった聖平。今は... 7月16日撮影)

この変化に危機感を抱いた南アルプスの自然保護に関わる人たち(後の南アルプス
高山植物保護ボランティアネットワーク)や自治体(静岡県)が、高山植物の分布や
ニホンジカの影響を調査し、2002(平成14)年に南アルプスで最初の防鹿柵を設置
しました。

設置から15年が経過した今、ニッコウキスゲをはじめ、さまざまな植物が防鹿柵 の
中で花をつけています!
(南アルプス最古の防鹿柵内の様子。黄色い花がニッコウキスゲ。
 奥に見えるのは防鹿柵修繕作業中の皆さん。 7月16日撮影)

現在、聖平には通年設置の防鹿柵が5基、小型の防鹿柵(植物を株単位で守るもの)が
20基設置されており、毎年実施されている植生復元活動では、防鹿柵の修繕や裸地化
した斜面への伏工(土壌流出防止用)などが実施されています。

*資材の工夫
現地での作業を担っている南アルプス高山植物保護ボランティアネットワークは、資材を
通じて南アルプスに他地域の生物を持ち込んでしまうことを予防するため、使用する資材
に工夫を凝らしています。
土壌流出防止に使用する繊維マットは高温滅菌処理をし、細菌や種子を除去したものを使用
しています。また、土留め工などで使う木材は南アルプス山麓域(井川)産を使用しています。

山岳で使用する資材には様々な制約がかかるため、全ての現場、全ての資材について、滅菌
処理したものや地元産のもので賄うのは困難です。しかし、南アルプスの自然のために
「目に見えない部分の努力や工夫」を追求する姿勢には頭が下がります。
山への深い理解と行動力のある多くの方によって南アルプスは支えられています。

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2016年08月22日8月23日の漂着殺鼠剤の見回り・回収作業について

小笠原国立公園 田谷以生

皆さんこんにちは。

台風9号は日曜日のお昼ごろに小笠原を通り過ぎましたが、

本州は猛烈な雨や風のようで被害が心配ですね。

殺鼠剤の散布作業は8/19で終了しましたが、

本日、漁船による漂着殺鼠剤の見回り・回収作業を兄島周辺で実施しました。

明日(8/23)で漁船による漂着殺鼠剤の見回り・回収作業も終了予定です。

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※海岸への上陸及び海上の利用に制限はありません。

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住民の皆様、観光等で来島中の方々にはご迷惑をおかけしましたが、

お陰様で、予定されていた散布を終えることが出来ました。

皆様には多大な御協力を頂き、厚く御礼申し上げます。

今回のお知らせをもちまして、殺鼠剤空中散布についての情報更新も終了致しますが、

9月14日に村民の皆様を対象にした終了報告会を小笠原ビジターセンターで開催予定です。

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2016年08月22日いつもの装備に+αで安心・安全登山を!

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

富士登山シーズンも残り約3週間となりました。
秋の花が咲き始め、秋の気配を感じるようになりました。


今後、富士登山を計画されている方もまだまだ多いかと思います。

登山を成功させるために装備はとても重要です。


活火山でもある富士山では安全な登山のために「+αの装備の携行 」を推奨しています!
「+α」とは・・・・?


富士山は活火山です

ここ数年、口永良部島や箱根の大涌谷など日本国内で火山活動が活発になっている箇所が
いくつかありますね。一昨年の御嶽山での噴火による大きな被害も記憶に新しいところです。


みなさん御存知の通り、富士山も活火山です。宝永の大噴火(1707年)を最後に
その後大きな活動はありませんが、300年以上が経過し可能性からすると
いつ噴火してもおかしくないのが現状です。


装備は万全に!

万が一に備えて、昨シーズンより自治体や、お土産店、各山小屋などでヘルメットの配備を
進めていますが、スペース等の問題もあり絶対数は足りていません。

そのため、富士山を登る際にはヘルメット・ゴーグル・防塵マスクの持参を登山者にお願いしています。

これらの装備は噴火時だけでなく、通常の登山の際にも有効ですので、ぜひ今までの登山装備に
プラスして携行をお願いします!

ヘルメット:転倒や落石の際にも頭を守ってくれます。
ゴーグル・防塵マスク:砂が目や口に侵入するのを防いでくれます(特に下山時)

 ※メガネを着用されている方は、メガネの上から装着できるゴーグルも販売されています。
 ※防塵マスクはきっちりと隙間なく装着することが重要のようです。



山小屋に配備されたヘルメット



全て装着するとこんな感じです

実際に先日、台風後のまだ強風が残っていて、風による落石の可能性もある中、
常に斜面を気にしながパトロールを実施しましたが、ヘルメットをしていることで
安心感がありました。


初めて身に着ける際は、装着順序や方法を間違えたりして、意外と装着に
時間がかかるかもしれません。登山前に忘れずに試してみましょう!



山梨県富士山レンジャーによる「ヘルメット等携行PRビデオ(YouTube 3分40秒)」


「正しく恐れる」

ただし、必要以上に心配することもないと思います。日本は火山大国です。
一人一人が火山のメカニズムや個々の山について、日頃から正しい知識を学び情報を
入手することが大切なのではないかと思います。


その上で「正しく恐れ」、準備を万全にした上で、自然と向き合っていきたいですね。

今、私たちが楽しんでいる富士山の美しさも火山として活動した結果作り出されたものです。


また、事前に学ぶことで、登山道を構成している溶岩のひとつひとつが富士山の火山としての
歴史を物語っていること、山頂の火口のダイナミックさなど、登山を違った側面から
楽しむこともできるのではないかと思います。

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