ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

2016年8月 9日

4件の記事があります。

2016年08月09日現場のレンジャー・アクティブレンジャーが教える快適登山の極意②「小さなお子さんとの登山のポイント」)

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

環境省と山梨・静岡両県で運営している富士登山オフィシャルサイトでは、
富士山に何度も登っているレンジャー・アクティブレンジャーならではの
登山に役立つ情報を富士山日記として掲載しています。

今回は、最近巡視をしていても見かける事の多い「お子さん連れの登山」についての
ポイントをまとめました。ぜひ参考にしてください。

***************************************************************************

学校が夏休みになり富士山でも親子連れでの登山をよく見かけるようになりました。
大人でも決して簡単ではない日本一高い富士山。子供にとっては大チャレンジです。

小さい頃の体験は今後に与える影響も大きいと思います。ツライ体験で山や自然が嫌いに
なってしまわないように、お子さんにとって忘れがたい素晴らしい体験にするための
ポイントをお伝えします。

 

<<5つのポイント>>
•余裕のあるプランニング
•充分な準備・装備
•自分で考え・行動させる
•飽きさせない工夫
•無理をしない




<余裕のあるプランニング>

コースタイムとしては大人の1.5倍程度を目安にしましょう。

日帰り登山など無理なプランニングは、高山病になる確率も高くなりますし、
時間に追われてせっかくの景色や足元にある珍しい高山植物を楽しむチャンスを
逃してしまいます。また、予想外のハプニングがあるかもしれません。

時間には充分に余裕を持ちましょう。


また子供は大人より高度の影響を受けやすいという話を聞いたことがあります。
3,000m以上の山小屋での宿泊は避けた方がいいかもしれません。



<充分な準備・装備>
ぶっつけ本番で富士山に登ることは避けましょう。

子供の体力・山での適性を見るためにも事前に予行登山をすることは重要です。
富士山には滑りやすい砂礫地やゴツゴツした岩場もありますので、
同じような特徴の山を選ぶといいですね。岩場が苦手な子、下りが得意な子、
色々いると思います。

そういった点があらかじめ分かっていれば、ルートを選ぶ際や時間配分をする時にも役立ちます。


富士山が見える山を選べば「今度はあそこに登ろう!」とお子さんの
モチベーションアップにもつながりますね!


鬼ヶ岳からの富士山と西湖


装備に関しても大人と同様に充分な装備が必須です。きちんとした装備があれば
それだけ安全・快適に登ることができます。どんどんと成長するお子さんの装備を
一式買い揃えるのはなかなか大変です。最近は登山用品のレンタルショップも
増えていますので、そういった所を活用するといいかもしれません。


<自分で考え・行動させる>
山では色々な注意事項があります。こまめな水分補給や体温調整はとても重要ですが、
その都度親御さんから手取り足取り指示をされていては、お子さんもきっと楽しくありません。


まず初めに「30分毎に休憩して水を飲もうね」、「暑かったら脱ごうね」、
「登山は登り優先だよ」等とポイントを伝えてあげると、お子さんが自分で考えて行動でき
自主的な登山になり楽しめると思います。


そう言った意味で、あまり小さいうちの登山は控えた方がよいでしょう。



<飽きさせない工夫>

富士登山は長丁場です。ただひたすら登るだけでなく飽きさせない工夫も重要です。
カメラを持たせてあげて景色や植物を撮ったり、どこの景色が見えているか
地図と見比べながら登ったり。山小屋の焼印集めも楽しいですね。


平日のみ吉田ルートの山小屋で実施しているスタンプラリー

山小屋で遊ぶグッズも何かあるといいでしょう。
また、好きなお菓子もあれば登山中に元気がでると思います。


また、夜間登山は何も見えずお子さんが飽きてしまう可能性があります。
眠い中登るのは子供にとっては大変ですし、落石等の危険が日中より高くなります。
しっかり睡眠を摂って山小屋で日の出を見てから山頂を目指すことをおすすめします。



<無理をしない>

親御さんは是非「登りたい」「登らせたい」と思うかもしれません。
でも、無理は禁物です。富士山が簡単な山ではないことを常に頭に入れて、
体力不足・体調不良・悪天候など心配なことがあれば、登山中止の判断をすることも
大人の大切な役目です。


富士山は逃げません。「またチャレンジしようね」と言って安全に下山し帰宅することを第一に
登山をしてください。


**その他の注意点**


<一緒に行動する!>

時々、元気なお子さんだけが先行して登っているのを見かけます。迷子になってしまう
危険性もありますし、早く登ると高山病にかかるリスクがぐっと高くなります。
親御さんが一緒に行動しスピードをコントロールしてあげてください。



<ポケモンGO>

歩きながらのスマートフォンの利用はとても危険です。また、登山道を外れたりすることの
ないよう注意してください。
ポケモンを探しに富士山に向かう皆様へ(富士登山オフィシャルサイト)



*************************************************************************** 

富士登山が夏休みの素敵な思い出になることを願っています!!

ページ先頭へ↑

2016年08月09日8月10日の殺鼠剤空中散布について

小笠原国立公園 小笠原 田谷以生

みなさんこんにちは。
内地は各地で35℃を超える猛暑で小笠原よりもずっと暑そうですね。
熱中症など十分にお気を付け下さい。


昨日は殺鼠剤の空中散布を海上から監視するため、漁船に乗り込みました。
台風5号の影響で海がうねっていたのでとっても揺れて、立っているのも大変でした。
船酔いの人も続出でした。


本日は一変、とっても良いお天気で、海も穏やかで綺麗でしたよ。

本日は西側の海岸(吐出鼻-二俣岬)、人丸島、瓢箪島に加え、
北東側の海岸(家内見崎-拳崎-二俣岬)の散布も完了しました。

明日(8/9)の散布エリアをお知らせいたします。

・散布箇所:南部エリアおよび中部エリアの内陸部(海岸線には撒きません)
・散布時間:8:20-15:00

※南部エリアおよび中部エリア内陸部への立入りは御遠慮下さい。
※海岸線及び周辺海域の利用には制限はありませんが、
 ヘリコプターが飛行しているため騒音や風の影響が予想されます。

 漂着殺鼠剤の見回り・回収に当たる船が滝之浦湾-兄島瀬戸-二本岩周辺に待機しています。

住民の皆様、観光等で来島中の方々にはご迷惑をおかけしますが、
ご理解、ご協力の程よろしくお願いします。

ページ先頭へ↑

2016年08月09日混雑した山小屋はお好きですか?

南アルプス国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

関東甲信地方の梅雨明け最初の週末となった7月最後の週末は続々と登山者が
芦安に到着し、金曜日から駐車場がいっぱいになっていました。

さらに、ここ数日はお天気に恵まれていることから、平日でもたくさんの登山者
が南アルプスを訪れています。すっかり夏山シーズンですね!
(ああ、夏山。キンロバイと間ノ岳 7月19日撮影)














ところで、皆さんは、混雑した山小屋はお好きですか?
おそらく布団1枚に3人で寝るのが好きな方はいないでしょう。
私もできればそんな経験はしたくないです...。
(「混雑していない」北岳山荘のテント場。7月20日)














しかし、8月11日(木・祝)の「山の日」は、駐車場も山小屋も『大・大・大混雑!!』
が予想されています。北岳山荘のスタッフの方に聞いたところ「布団1枚に3人」は、現実
のものになるようです。

(芦安に続々と到着する車。7月30日撮影)

「どうしても山の日しか行けないのよ!!」という方は別ですが、そうでない方は予定の
変更をおススメします。(お仕事があると1日ずらすのも大変なのはよくわかりますが...。)

ちなみに、お盆期間中の山小屋混雑状況は、場所によって異なるようです。
(悪沢岳と富士山。7月10日撮影)














北沢峠周辺(仙丈ヶ岳や甲斐駒ヶ岳の登山口)の小屋で聞いたところ、お盆期間はそれほど
混雑しないだろうとのことでしたが、北岳周辺は混雑しそうです!

情報を集めて、日にちと行き先を少しずらして
混雑狙い撃ち登山から、空いていそうなところを狙い撃ちする登山へ
できるだけ快適な登山をしませんか♪

ページ先頭へ↑

2016年08月09日アクティブ・レンジャー写真展開催!(片品地区)

尾瀬国立公園 柳澤美果子

こんにちは。

これまで福島県の御池で開催されていたアクティブ・レンジャー写真展ですが、

尾瀬沼を越えて、今度は群馬県の大清水にやってきました!


大清水休憩所の展示室にて開催中です。

展示室解放時間:4:30~17:00

開催期間:平成28年8月6日(土)~8月28日(日)



会場の様子。

展示室の中央には尾瀬の地形模型もあります。

写真展と合わせて、山歩きの予習・復習にご覧ください。


写真展では、尾瀬の写真はもちろん、

小笠原や佐渡の島々から、日本一の山・富士山、南アルプスに至るまで、

関東地方のアクティブ・レンジャーが撮影した写真が大集合!


尾瀬に行く前、帰って来てからの空き時間、低公害車や路線バスの待ち時間に最適です!

尾瀬の中まで歩くのはちょっと大変・・という方でも、

写真を通して、尾瀬や関東の国立公園を小旅行した気分を味わえます。


ぜひ、ご覧ください。

みなさまのお越しをお待ちしております♪

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ