ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

RSS

2016年9月

26件の記事があります。

2016年09月30日秋のはじまり

秩父多摩甲斐国立公園 野崎 拓

昨日、奥多摩湖畔の山のふるさと村に行ったときのこと、ビジターセンター周辺のサクラの葉が色付き落葉していました。




紅葉にはまだ早いと思っていましたが、落葉の早い樹種は9月から色付き始めているんですね。

そして、秋の実りがあちこちに


クリの実はサルが落としているそうですが、中には食べられずキレイに残っているものも多くありました。


紅葉や木の実を見ると季節の変化をはっきりと実感できますね。

奥多摩はこれから11月に向けてどんどん秋が深まっていきますので、今から楽しみです。

ページ先頭へ↑

2016年09月29日歴史の刻まれた島 

富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光

伊豆半島の下田市にある恵比須島を紹介いたします。 

 

(2016/09/27 恵比須島入り口) 

 

この日は、気温28℃で天気がよく、暑かったのでシュノーケリングや磯遊びをしている方がいました。

海水はとても透明度が高く、小魚が泳いでいるのが橋の上からでも見えました。

ゆっくり歩いても、10分前後で1周できてしまう小さな島です。 

 

島の周囲には波に浸食されて、平らになった磯があります。

 

 

(2016/09/27 恵比須島 南側の磯) 

 

 

島には1周できる遊歩道が設置されておりますが、潮の満ち引きの具合で一部水没し、回れない場合もあります。今回は満潮近くの時間に行ってしまったため、1周することはできませんでした。 

 

恵比須島は、神様に祈りを捧げる際に使用したと思われる土器が出土したり、かがり火の跡が見つかったことから古墳時代から奈良・平安時代にかけて海の神々を祀っていた島と考えられています。 

江戸時代になると火山灰によってできた柔らかく加工しやすい岩は、切り出して石材として使われていたようです。

 

 

 

(2016/09/27 恵比須島 南側) 

 

この跡も、昔採石してできたのかもしれないです。 

小さな島でしたが、伊豆の歴史がたくさん詰まった島でした。

ページ先頭へ↑

2016年09月28日第15回放鳥 

佐渡 近藤陽子

 皆様、こんにちは。



 佐渡では稲刈りの全盛期。晴れた日は朝からコンバインの音がし、通勤路では収穫した米を運ぶ農作業車をよく目にするようになりました。

 トキたちは、夏場のように農道やあぜでエサをとることが減り、大好物のドジョウが豊富な刈田に集まるようになりました。


 さて、トキたちにとっては食欲の秋となるこの時期、第15回目となるトキの放鳥が9月23~24日、トキ野生復帰ステーションで行われました。今回放鳥されたトキは1歳から6歳までのオス5羽、メス14羽の計19羽です。

 今回新たに放鳥されたトキには、目印となる2色のマーカーが翼の2カ所(初列風切と小翼羽)に塗られています。


初列風切に青、小翼羽に緑が塗られたNo.269


 放鳥されたばかりのトキは、定まったねぐらを持っておらず、新しい環境の情報を得るために広範囲を飛び回り、普段トキが飛来しないような場所で確認されることがあります。

 野外に出た時は、空に目を向けてみてください。トキが舞う姿を見ることができるかもしれません。


初列風切に橙、小翼羽に赤が塗られたNo.263  


初列風切に橙、小翼羽に青が塗られたNo.264


初列風切に黄、小翼羽に赤が塗られたNo.276


初列風切に黄、小翼羽に緑が塗られたNo.277


第15回放鳥トキ識別表

ページ先頭へ↑

2016年09月27日外来種問題を考えるシンポジウム【御蔵島】

富士箱根伊豆国立公園 森山希美

2016年10月21日(金)伊豆諸島の御蔵島において
『御蔵島の外来種問題を考える』と題した公開シンポジウムが開催されます。

ポスターはこちら

以下、御蔵島観光協会Facebookページより引用したご案内です。

***↓↓引用ここから↓↓*******************

流通が良くなって、ヒトの生活がますます快適になるのに乗じて、さまざまな生き物が島外から流入します。我々が知らないうちに移入、島に定着する動植物は、今後ますます増えるでしょう。

隔離されていることで島の生態系は、高い固有性を維持してきました。裏を返せば、外からの侵入には脆弱性が高いということです。

御蔵島観光協会では10月「御蔵島の外来種問題を考える」と題した公開シンポジウムを開催します。
そもそも国内外来種とは?どんな問題があるのか?どうすれば良いのか?他の地域でどんな取組みがされているのか?市民レベルでの取組みは?行政レベルでの取組みは?
島全体の外来種に対する意識や知識の向上が狙いです。
外来種問題に対して今後の方針や具体的な取組みについて地域全体で考える契機になれば、、、と思っています。

伊豆諸島の行政、自然愛好会、観光協会、船会社など関係各所からのご参加を心待ちにしています。
**********************↑↑引用ここまで↑↑***

開催場所は伊豆諸島・御蔵島。多くの方にとっては、「お気軽にご参加ください!」
・・・というわけにはいかないかもしれません。それでも、御蔵島や御蔵島の自然、 

また外来種問題に興味をお持ちの皆様、この機会に御蔵島を訪れてみてはいかがでしょうか。

ページ先頭へ↑

2016年09月26日自然がつくる芸術

富士箱根伊豆国立公園 下田 吉川貴光

今回は、伊豆半島の南に位置する下田の田牛サンドスキー場と竜宮窟をご紹介します。 

 

 

 

(2016/9/21 田牛サンドスキー場) 

 

 

これが田牛サンドスキー場です。巨大な砂の山は、想像以上に高く、上に登って下を見下ろすとちょっと怖いくらいです。この砂の山は海風が吹き上げた砂でできており、傾斜の角度は、いつでも30度。 

 

安息角というもので、砂が崩れないギリギリの角度です。ここの場合は30度が安定で保たれているそうです。近くに斜面30度とだけ書かれた看板が立っていました。 

 

 

 

(2016/09/21 竜宮窟) 

 

サンドスキー場の隣にあるのが、竜宮窟です。

海によって削られて、洞窟ができ、天井が落ちて、このような状態になったそうです。 

そしてこの竜宮窟は、上から覗くと 

 

 

 

(2016/09/21 竜宮窟) 

 

ハート型になっています。 

自然は、なかなかオシャレなものつくりますね。

ページ先頭へ↑

2016年09月26日雨の日

南アルプス国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

秋雨前線と台風の影響を受けたシルバーウィーク前半、南アルプス中部に位置する
塩見岳(長野県と静岡県の境)では、植生復元活動が実施される予定でした。
しかし、作業現場近くまで行ったものの雨、風ともに強く危険な状況となったため
撤退を余儀なくされました。本当にお天気が安定しませんね。

作業ができなかった上、天気が悪くて景色も見えない...。残念な日。
でも、嘆いていても仕方がない。上が見えぬなら下を向いてしまおう!
ということで、足元に目を向けてみました。

(ダチョウゴケ 小河内岳近くにて9月17日撮影)


これはダチョウゴケ。立ち上がって枝を広げる姿は可愛いものです。
ダチョウの羽に形が似ていることからこの名が付いたそうです。
「ダチョウ 羽」と検索して写真を見比べてみてください。
確かにダチョウの羽に似ています。

(ミヤマスナゴケ 9月17日撮影)


こちらはミヤマスナゴケ。
烏帽子岳から小河内岳の間の登山道沿いでは、他の種類のコケとともに黄金色の
大きな群落をつくっている様子を見ることができます。尖った葉先が霧などの水分を
集めやすいようで、雫をたくさんつけていました。

さらに、亜高山帯の針葉樹林では冷たい雨の中、こんな生きものとの出会いが...。
(登山道わきに現れた生きもの。9月18日撮影)


アズマヒキガエルと思われる個体です。
頭からおしりまで15cm以上の巨体です。この種は水辺でなくても生きていけるので、
こうして山で出会うこともあります。一見するとイボだらけなので「気持ち悪い」と
感じる人もいるかもしれません。

しかし、よくよく見るとキレイな目をしています。
(「伏し目がちな潤んだ瞳」は言い過ぎ?)

まるっと開いた鼻の穴、ゆっくりした動き、ぽってりした体型...見ていると可愛いと
思えてきますが、みなさんはどうでしょうか?

視点を変えれば、雨の日は雨の日なりに楽しめますね♪
ただ、秋山の風雨は冷たく、少し立ち止まっただけで体温がぐんぐん奪われます。
みなさんも装備をしっかり整え、防寒具など適切に使って秋山に臨むようお願いします。

ページ先頭へ↑

2016年09月26日崩壊斜面モニタリング調査【大島】

富士箱根伊豆国立公園 森山希美

夏も終わりかな?と思いはじめた頃から台風に関連するニュースを
よく耳にするようになったように思います。
伊豆大島では2013年の10月、台風26号の影響により三原山の外輪山中腹が崩壊し
土石流が発生し、多くの尊い命や島民の生活基盤が失われる被害を受けました。
犠牲になられた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。

こちらは災害発生から約半年後、2014年5月11日の写真です。

2014/5/11 三原山・外輪山

(2014/5/11 三原山・外輪山)

茶色く山肌が見えている部分が崩壊した部分です。
斜面の植生回復を促し更なる土壌浸食を防止するため、2014年11月、東京都により
こちらの斜面に外来種を含む緑化植物が航空実播(ヘリコプターから種子を散布すること)
されました。

こうした背景のもと、伊豆大島ジオパークでは2015年3月より崩壊した斜面における
定期的なモニタリング調査を開始しました。
伊豆諸島自然保護官事務所もジオパーク推進委員として参画しています。
1・2か月に1度、植物の種類・樹高といった植生の回復状況の調査、風速や雨量等の
観測機器からのデータ収集などを行っています。

こちらは第1回調査時の写真です。

第1回調査 2015/3/15

(第1回調査 2015/3/15)

航空実播されたホワイトクローバーが調査地全面で観測されました。

現在は3メートル以上に成長したヤシャブシやニオイウツギが全体を覆うようになっており、
ホワイトクローバーは日の当たる場所にわずかに残るのみとなっています。

こちらは今年9月調査時の同じ場所の写真です。

2016/9/6

(2016/9/6)

斜面全体の写真がこちら。

2016/8/4 三原山・外輪山

(2016/8/4 三原山・外輪山)

災害の爪痕は完全に消えてはいませんが、着実に緑化が進んでいることが分かります。
また、こちらの斜面をとおって三原山の登山道へアクセスする「御神火スカイライン」も
この9月に開通しました。自然も人もたくましく復興へと歩んでいます。

本調査は、自分たちが暮らす足元の変化に意識を持ち、大地や森は長い歴史の中で独自の
変遷を重ねて今の姿にあること、今後も変化する可能性があり、
時にそれが災害をもたらしうることを知ることを狙いの一つとして行っています。
今後も地域の方々と共に学びながら、自然の回復を見守続けたいと思います。

ページ先頭へ↑

2016年09月20日実りの秋

南アルプス国立公園 大石佳織

みなさん、こんにちは。

先日、うちの近所にクマが出ました。姿は見ていませんが、近所のクルミの木へ
実を食べに来ていたようです。これから秋が深まるとクマも冬に備えて夢中で食料
を探すので、山に入られる皆さん、クマ鈴をつけるなど対策をなさってください。

さて、山ではあちこちで実を見かけます。
(左上:コケモモ      右上:ガンコウラン
 左下:オオヒョウタンボク 右下:ウラジロナナカマド)

コケモモやガンコウラン、ナナカマドは、ライチョウなどの野生生物にとって
貴重な食料です。みなさん、食べてしまわないでくださいね!
ちなみにオオヒョウタンボクには毒があるそうです。

さて、こちらはホシガラス。
(ハイマツの実を食べるホシガラス。ピンボケですみません...。)

日本では四国以北の亜高山帯から高山帯に生息し、南アルプスではよく出会います。
名前の通りカラスの仲間(カラス科)ですが、黒茶色の体に星をちりばめたような
白のまだら模様があります。頭には模様がなく黒茶一色、羽と尾は黒色です。
「ギャーギャーッ」としわがれ声で鳴くのも特徴で、姿が見えなくてもすぐわかります。
大きさは、街中で見るカラスよりもひとまわり小さく、ハトより少し大きいくらいです。
この写真からはわかりませんが、目がくりっと大きくてめっちゃかわいいんですよ。

好物はハイマツの実のようで、食べている姿をよく目にします。くちばしで器用にもぎ
取って食べやすい場所へ運んでから食べる習性があり、登山道周辺でもホシガラスが
食べた実の残骸を見かけることがあります。私はこれを「ホシガラスのお食事処」と
勝手に呼んでいます。
(ホシガラスのお食事処。手前は新鮮なもの、奥の茶色いものは古い食べかす。)


秋の山では紅葉・黄葉だけでなく、木の実から野生生物に思いを馳せたり、ホシガラス
のような生きものの行動を観察したりするのも楽しいですよ♪

ページ先頭へ↑

2016年09月16日小笠原世界遺産センター(仮称)新築工事の様子 その6

小笠原国立公園 沼田伸一

小笠原世界遺産センター(仮称)新築工事の様子 その6

遺産センター成長記、第6回目です。


ついに!壁がつきました!!

だんだん建物らしくなってきました。
来月には屋根がつくのか?
これからは外観と共に内装の様子もお知らせできたらと思います。

そして、ここが(多分)正面玄関です。



今月のお花はこちら。


アサヒエビネ(ラン科)です。
葉がとても大きいエビネ。
父島にある旭山(あさひやま)にちなんで名付けられました。
8月から9月頃が見頃で、遊歩道脇などで見られます。
鈴なりに花があるので、振ったらイイ音が鳴りそうですね♪

ページ先頭へ↑

2016年09月16日雨月

尾瀬国立公園 野原英廣

皆さんこんにちは。

今年は9月15日、つまり昨日が[中秋の名月]でしたね。
まさに読んで字のごとく十五夜でした。
皆さんのところでは観月できたでしょうか。
私のところでは秋入梅とでも言うべきなのか、
連日連夜降雨で、辺り一面霞がかっていました。
ですが、なぜか月だけがぼんやりと光っていて

とても幻想的な光景でした。


※檜枝岐村から見た十五夜の月

また

十五夜のことを、芋を月に供えていたことから
[芋名月]とも呼ぶみたいですね。

芋と言えば
尾瀬国立公園の福島県側、檜枝岐村では。
[いもったらし]という芋料理があります。
どんな料理か想像できますか?

その正体とは






一番左の焼いたやつが[いもったらし]です。
いももちとは違う芋料理です。

このほかにも十割そばの[裁ちそば]や
[サンショウウオの燻製]などの郷土料理も楽しめます。

紅葉の季節はブナの原生林がとても色鮮やかになりますので、
一度足を運んでみてはいかがでしょうか。

ページ先頭へ↑

ページ先頭へ