2017年8月15日
2件の記事があります。
2017年08月15日野呂川広河原インフォメーションセンターの展示を新しくしました!
南アルプス国立公園 本堂舞華
みなさん、こんにちは。
南アルプス自然保護官事務所の本堂です。
すでにお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、先日、野呂川広河原インフォメーションセンター2階の展示を新しくしました!
(以前の展示。南アルプスとニホンジカ) |
(現在の展示。左:ライチョウ保護の話、 右:南アルプスの変化(ニホンジカ)) |
バス・タクシー乗り場やトイレのある1階を利用される方が多いのですが、実は2階には展示・休憩スペースがあります。ご存じでしたでしょうか。
これまでの展示をまとめ、ライチョウ保護とニホンジカ問題という、南アルプスの2大トピックが一目でわかるポスターを掲示しています。かわいいライチョウの写真も増えたので、ぜひご覧ください!
そして今回、新しく作った展示がこちら!
(新展示「クマについて知ろう!」)
現在、インフォメーションセンターでのアンケートをもとに、展示の更新を進めています。第1弾として、クマについての壁面展示をつくりました。今回は、そもそもクマとはどんな動物なのか、その特徴やくらしぶりをはじめ、南アルプスのクマの状況や、クマと出会わないためにはどうすれよいかといった情報をまとめました。南アルプスはクマの生息地であり、今年、野呂川広河原周辺でも数回目撃されています。南アルプスにお越しになる際には、クマの生態や目撃情報、いざというときの対処方法など、クマについての情報を集めてみることをおすすめします。
南アルプス市観光協会のホームページでは、クマの目撃情報が随時更新されています。
→ http://www.minami-alpskankou.jp/
また、野呂川広河原インフォメーションセンターの2階出入り口にクマの目撃情報を掲示していますので、山行前にご覧ください。
展示の下にはアンケートを設置しています。展示に関するご感想やリクエスト、インフォメーションセンターについてのご要望等がございましたら、アンケートにぜひご協力ください。
本格的に夏山シーズンが始まりましたね!夏休みの時期、平日も多くの登山者で賑わっています。山の深い南アルプスでは、大自然を存分に感じることができます。そんな南アルプスですが、ちょっと休憩したくなったとき、雨が降ってきたとき、自然についてもっと知りたいと思ったときには、ぜひ、野呂川広河原インフォメーションセンターに足を運んでみてください!きっと、今までとは少し違った角度から南アルプスを知る楽しみを見つけていただけると思います。
今年の富士山シーズンも中盤に差しかかりました。
沢山の人が訪れる富士山では、例年多くの道迷いが発生しています。今年も道を間違え、誤った所へ向かってしまう事例が多々発生しているようです。
今回は富士山で道に迷わないための注意点を挙げていきたいと思います。
・富士山には4つの登山口と登山ルートがある
富士山の山頂へ至る登山ルートは4つあります。それぞれ登山の起点となる登山口が異なります。
吉田ルート(黄色)の登山口:富士スバルライン五合目
須走ルート(赤色)の登山口:須走口五合目
御殿場ルート(緑色)の登山口:御殿場口新五合目
富士宮ルート(青色)の登山口:富士宮口五合目
上記の図のように富士山ではルート毎に色分けが決められていて、登下山道にある標識などもこの色付けがなされています。自分のルートの色を覚えておき、標識の色と合っているか確認しながら歩きましょう。(富士山のルート案内)
また万が一道に迷うなどして救助を求める場合は、標識に書かれている位置番号が現在地を示す手がかりになりますのでその番号をお伝えください。(緊急時の救助について)
須走ルートだったら標識に赤色が塗られています。○印の中が位置番号。
・登山道と下山道の確認を
各登山ルートによって登山道と下山道が同じであったり別であったりします。
吉田ルート:登山道と下山道は別(登山道は本八合目から須走ルートと共通・下山道は八合目まで須走ルートと共通)。
須走ルート:登山道と下山道は別(登山道は本八合目から吉田ルートと共通・下山道は八合目まで吉田ルートと共通)。
御殿場ルート:登山道と下山道は別(七合目から上では同じ)。
富士宮ルート(青色)の登山口:富士宮口五合目
文章で書かれると難しい感じがしますが、しっかりと地図で確認しながら行けば大丈夫です。(富士山のルート案内)
・吉田ルート・須走ルートの下山道分岐点に要注意!
シーズン中に1000人もの人が道間違えをするポイントがあります。山頂から吉田口・須走口へ下山する場合、下山道八合目までは同じ下山道を下りますが、その下山道八合目からでそれぞれの登山口へ別れる分岐点です。分岐点は少し分かりづらい上、疲労で注意力が落ちているとは思いますが、間違えないようこのポイントをしっかりと意識して下山して下さい。(道迷いに注意)
下山道分岐位置図。
分岐点のイメージ。
時間によっては分岐点にナビゲーターの方がいますので、道が分からなかったら聞いて下さい。
・情報収集は十分に
当日に登山地図を持参するのはもちろんのこと、どの登山ルートから登り、どの登山ルートから下りるのか事前にしっかりと確認しましょう。また最近ではスマホのGPS機能を利用した登山用地図アプリなども存在するので、それらを活用するのもいいかもしれません。
富士山は日本一高い山ですので、万全の準備をして登山に向かってください。
備えあれば憂いなし!
皆さんばっちり準備をして富士登山を楽しんでください!