2018年2月19日
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2018年02月19日【富士山がある風景100選】金時山(箱根周辺エリア)
富士箱根伊豆国立公園 宍戸弘城
神奈川県南足柄市・箱根町・静岡県小山町の境にある金時山(1,212m)には、年間10万人以上もの人たちが訪れ、2軒の茶屋がある山頂はいつも沢山の人で賑わっています。
そんな金時山から眺める富士山は、裾野がなだらかに広がり、ゆったりとした印象を受けます。
山中湖などから見るごつごつとした力強い富士山とは雰囲気が異なります。
山中湖から見た富士山
金時山から見た秋の富士山
1年を通して営業を続けている茶屋の方によると、山頂から富士山が見える日は年間の約3の1程度だそうです。
中々はっきりとした姿を見せてくれない富士山ですが、昔の人が富士山の雲によって天気を予想していたように、時には特徴的な雲が出現したりもします。
事前に富士山と雲の関係を勉強をしていくのも面白いかもしれませんね(運が良ければこんな景色も!<富士山麓編②>)。
金時山から見た富士山と吊るし雲(発生すると雨になる確率が高いと言われている)
また、運良くくっきりと晴れた日には、遠くに南アルプスの山々が確認できます。
日本で1番高い富士山(3,776m)に加えて、2番目に高い北岳(3,193m)まで見られたらとてもラッキーですね。
南アルプス
北岳
金時山には何回も登る常連客の方も多く、すでに数百回、数千回登っている方もいらっしゃいます。
1~2回登ったことがあるあなた、金時山の魅力に気づくのはこれからですよ!
++++++++++"富士山がある風景100選"とは +++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
富士箱根伊豆国立公園指定80周年記念事業の一環として、国立公園内と周辺地域の代表的な富士山の展望地を"富士山がある風景100選"として選定しました。
その他の選定地などの情報につきましては環境省関東地方環境事務所のページをご覧下さい。
http://kanto.env.go.jp/pre_2017/80_1.html
http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html
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みなさんこんにちは
先日、佐渡市が主催している「トキガイド養成講座」でトキのモニタリング体験会を行いました。
▲古い新聞記事などの貴重な資料も交えて紹介する若松レンジャー
トキガイド養成講座とは、トキ野生復帰への取り組みの一環として、トキの生態などを現地にて案内できる「トキガイド」を養成するために佐渡市が開設しているものです。講座は全9回行われ、その後に行われる検定試験で6割以上正解すると、「トキガイド」として認定されます。佐渡市では現在約100名がトキガイドに登録しており、飼育トキの観察施設がある、トキの森公園やエコツアーの旅行者向けにボランティアでガイドをしています。
今年の受講生はなんと60名以上!
講座の内容や、野外のトキの状況は毎年少しずつ変わっているので、既にトキガイドとして活動されていても毎年受講している勉強熱心な受講生もみられます。
▲まずは双眼鏡の正しい使い方をマスターします
佐渡事務所では第1回目に「トキ野生復帰の取組みとモニタリングについて」というタイトルで講座を担当しました。
レンジャーより、トキの野生復帰事業や佐渡におけるトキ保護の歴史について講義をした後、昼休憩をはさんでモニタリングの実習を行いました。
▲実習場所から外の田んぼにいるトキを探す皆さん
実際のモニタリングで使用している機材を使って、トキにつけた足環を読んだり、観察する際にトキに影響のない距離感(車内から観察するときは200m程度)を体感してもらいました。
▲【実際の様子】実はこの中にトキがいます
▲うっすらシルエットがわかりますか?
本物のトキがタイミングよく降りているとは限らないので、今回はデコイ(模型)に活躍してもらいました。
観察会の最中にはなんと、本物のトキが飛んで来るという嬉しいサプライズもありました。
雪景色の中を美しいトキ色をしたトキが舞い上がると大きな歓声が上がり
受講生の皆さんと時間いっぱいまで楽しみました。