ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2018年7月 5日

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2018年07月05日伊豆下田・南伊豆の大人気海水浴場6選!

富士箱根伊豆国立公園 吉川貴光

海開きを直前に控え、徐々に伊豆半島の海に活気が出てきました。今回は下田、南伊豆にある海水浴場を紹介いたします。

伊豆半島は、元々火山であったことや長い年月をかけて海に浸食されたことによって、周りがジグザクの地形になっています。そのため、伊豆半島の浜は、いくつにも分かれています。地形や環境によってそれぞれ特徴をもっているので自分に合った浜で楽しむことが出来ます。

【白浜大浜海岸】

来客数:約39万人(平成28年)、浜の広さ:770m、水質:AA(平成30年)

下田で圧倒的な人気を誇り、夏場は人で溢れています。常に日焼けした若者達が大はしゃぎしている元気な海。外海から入ってくる波は、勢いがあり、サーファーにも人気。浜を上がるとすぐにコンビニ、バス停、駐車場があり、利便性も抜群の海水浴場。

【外浦海水浴場】

来客数:約6.2万人(平成28年)、浜の広さ:470m、水質:AA(平成30年)

入江になっているため、波が穏やか。遠浅で小さい子どもでも遊びやすい海水浴場。シュノーケリングやシーカヤックをしても楽しい。波がない時は、遠くからでも底の岩などが見え、海水の透明度を実感できる。

 

【多々戸浜海水浴場】

来客数:約4.5万人(平成28年)、浜の広さ:450m、水質AA(平成30年)

多々戸浜といえば、サーフィンというほどサーファーに人気。夏場でなくともサーファーで賑わっている。とても綺麗な海で、今年の6月にはアカウミガメの卵が100個以上見つかった。

 

【入田浜海水浴場】

来客数:約5万人(平成28年)、浜の広さ:400m、水質AA(平成30年)

多々戸浜と岩壁を挟んで隣の浜。海が抜群に綺麗で、波が引いた後、空が鏡の様に映るほど。浜の横にある岩場には歩いて行くことができ、磯遊びも楽しめる。某有名歌手のPVが撮影された噂もあり、ロケ地としても使われるようである。

【吉佐美大浜海水浴場】

来客数:約3.5万人(平成28年)、浜の広さ:770m、水質:A(平成30年)

白浜大浜と同等規模の広大な浜。下田市街から少し離れるため白浜大浜ほど利用者が殺到せずゆっくりと過ごせるように思います。外国人利用者にも人気で、周りにカフェがあり、他の浜とは少し違った雰囲気。駐車場も広いので市街から足を伸ばしてみるのも良い。

【弓ヶ浜海水浴場】

来客数:約7.2万人(平成28年)、浜の広さ:1200m、水質:A(平成30年)

弓のように弧を描く南伊豆を代表する浜。伊豆半島の南部では最大級の広さを誇る浜だが、夏は海水浴客で埋め尽くされる。遠浅であるため、子供が遊びやすく、ファミリー層に人気。夏時期限定で海に浮かぶ遊具「スプラッシュウォーターパーク」も大人気。

今回紹介した浜以外にもたくさんの浜があります。自分好みの浜を見つけるのも1つの楽しみです。ぜひこの夏は伊豆半島の海へお越しください。

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2018年07月05日【箱根地区】平成30年度第1回パークボランティア研修会 実施報告

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

6月30日は箱根地域で活動されるパークボランティアの皆様に向けて、今年度第1回目の研修会を開催致しました。その様子をご紹介します。

まず、パークボランティアとは国立公園において、自然観察会等の解説活動や美化清掃、利用施設の簡単維持管理などの各種活動について、広く国民の参加を求め、一層の活動の充実を図るとともに、自然保護の普及啓発を図ることを目的として、これらの活動に自発的に協力して頂ける方の事で、各地区でさまざまな活動を行っています。

箱根地域のパークボランティアは、上記の他にも学校や一般の団体から自然解説活動のガイド依頼があります。今回の研修会では「自然ガイド」をテーマに箱根ビジターセンター周辺で座学と実技を合わせた研修会を実施しました。

10:00 開会式

↑開会式の様子、石川所長の挨拶より始まりました。

10:10 講義「箱根ビジターセンターにおける自然解説活動と解説時の注意点」

今回の研修会では(一財)自然公園財団箱根支部(箱根ビジターセンター勤務)の加藤 氏 他3名の職員に講師を依頼し、箱根ビジターセンターではどのような活動をしているのか、どんなところに気をつけて解説しているのかなど、事例を交えながら講義をしていただきました。

↑加藤氏による講義の様子、スライドを使って解説では何が重要か、解説する前の下見の重要性などを説明してくださいました。

↑職員の石原氏 毎週日曜日開催の「四季観察会」事例発表。箱根の四季を感じながら周辺の動植物を中心に観察し、四季の様子を体感してもらうプログラムです。

↑職員の築紫氏 毎週土曜日開催の「子ども自然遊び塾」事例発表。0歳からのお子様とその保護者を対象に、自然観察ではなく自然のモノや道具を使って自然の中で遊ぶ楽しさを体感してもらうプログラムです。

それぞれの事例発表を聞いていると「下見」を大事にしていると話されていました。書面での企画も大事ですが、下見で実際の自然環境の様子、どこに危険な箇所(ハチの巣、ウルシ類、落枝、転倒)があるか把握することで、安全に楽しく箱根の自然を満喫してもらうことが出来ると強く言われていました。

11:40 「グループワーク〈ミニ自然観察会〉」の計画と実施

ここからは財団職員と当職が考案したグループワークです。

参加者を4班に分け、その中で一名ずつミニ自然観察会のリーダーとなって実際にその班のメンバーに向けて自然解説をしてもらう実技研修です。計画から下見、実施を実際にしてもらうことで、現在の自分に何が良かったのか悪かったのか知ることが出来るとともに、他のパークボランティアの自然解説が聞くことが出来るため、解説の幅を広げてもらおうと計画しました。

実技の設定は某外部団体から「自然解説をしてほしい」とガイド依頼があり、解説リーダーとなって解説してもらうこととしました。

対象は「小学校団体」「中高生団体」「子どもが交ざる一般向け」「中高年団体」の4つに分け、それぞれの参加者にくじ引きで選び、当たった対象に向けて自然解説を計画実施していただきました。

↑くじ引きの様子

くじ引き後は昼食を挟んで、解説場所へ下見に行きました。

12:45 下見と計画

場所はビジターセンター前の広場や散策路です。

対象によって、解説内容や注意する点が異なります。アドバイザー(財団職員+事務所スタッフ各一名)が同行しているので、何に注意した方が良いか、こんな解説はどうだろうか相談しながら解説内容を組み立てていました。

↑下見の様子。それぞれで得意分野があるため、たくさんの発見があって、和気藹々とした雰囲気でした。

↑財団職員からもネタのアドバイス。

13:45 ミニ自然観察会 開始

1人の持ち時間は10~15分。ジオを解説する方、植物を解説する方、自然の中で遊ぶ方など様々な手法があって、皆さん緊張されていましたが、とても楽しそうに解説をされていました。

↑「子どもが交ざる一般向け」に解説をするパークボランティア。葉っぱで鳥の鳴き真似をする遊びを披露した。

↑「中高年団体向け」に解説をするパークボランティア。観察しやすい植物を中心に解説されていました。

↑「小学校団体向け」に解説をするパークボランティア。

 小学生になりきった皆さんに散策路沿いに落ちている自然のモノを拾いながら観察しました。

普段から観察会で解説されるベテランガイドも、不得意な対象に当たり苦戦されていました。また、解説している方以外はその対象になりきって解説を受けるので、「対象者になりきる」と言うのがなかなか難しいところでもありました。(特に小学校・中高生団体・・・。)

15:00 ミニ自然観察会を終えての反省会

皆さんに解説をしていただいた後、ビジターセンターに戻り、班ごとに反省会を行いました。それぞれの反省点では「動植物が分からなくてもどかしかった。」「知らないうちに専門用語ばかりで解説してしまっていた。」「参加者を置いてさっさと先に歩いてしまった。」などやってみて気づいた事が多くありました。また、班での反省会後は、班ごとに何を解説したのか2名ずつ発表し、皆さんに共有していただきました。

↑反省会の様子

今回は15分と短い解説でしたが、実際依頼を受けると1時間くらい解説します。この短い自然解説をたくさん用意するとあっという間に1時間の解説が出来るようになります。

今回を基にまだ参加したことなかった外部団体対応や自然観察会対応に少しでもパークボランティアがリーダーとなって参加していただけたら嬉しく思います。

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