ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年3月

14件の記事があります。

2019年03月26日南アルプスの四季(秋・冬)

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

先日の「南アルプスの四季 (春・夏)」に続きまして、今回は「南アルプスの四季 (秋・冬)」をお届けします。

【秋 9月から11月】

仙丈ヶ岳 藪沢ルートの紅葉

△仙丈ヶ岳 藪沢ルートの紅葉

高標高域では街よりも1ヶ月ほど早く色づき始めます。南アルプス各地で見られる紅葉はとても綺麗です。赤が多い場所、黄色が多い場所とさまざまです。高標高域では、この時期から日中でも時折寒さが感じられます。暖かい格好をして高山での紅葉狩りを楽しみましょう♪

冠雪した北岳と紅葉の広河原

△冠雪した北岳と紅葉の広河原

標高3,193mの北岳は早ければ10月中旬に雪が降ります。10月中旬は、広河原周辺の紅葉真っ盛りの時でもありますので、写真のような冠雪した北岳と紅葉の広河原を見ることができます。この時期は登山者だけでなく、紅葉を目的として来られる方も多くいらっしゃいます。寒いですが、気温が下がり空気が澄んでいるため、白くなった北岳の綺麗な景色を見ることができますよ!

荒川岳カールの紅葉

△荒川岳カールの紅葉

9月下旬に荒川岳に設置している防鹿柵撤去作業をします。撤去作業中にふと顔を上げてみると、そこには美しい紅葉が!思わずパシャリ!夏は高山植物がたくさんのカールですが、秋には紅葉が綺麗なカールに大変身です!

【冬 12月から2月】

閑散とした登山道

△閑散とした登山道

冬の夜叉神峠までの登山道は緑がほぼなくなり、静けさを感じます。そのおかげもあり、日が差し、遠くの山や甲府の街、櫛形山方面からは富士山もひょっこり見えます。登山道上の雪にはニホンジカやキツネなどの動物たちの足跡が残っていることがあります。足跡探しをしながら登るのも、楽しみ方の1つですね♪

白銀の白峰三山

△白銀の白峰三山

写真は薬師岳から見た白峰三山です。雄大な山並みに雪がつき、いつにも増して大きく感じられますね。薬師岳までとなると、どの登山口からも歩行時間がかなり長くなってしまいます。しかし、見える角度が少し変わってしまいますが、約1時間歩けば夜叉神峠からも白く輝く白峰三山を楽しむことができます。

冬のオベリスク

△冬のオベリスク

朝日に照らされほんのり赤く染まっているオベリスクです。この写真は赤抜沢の頭から撮影しました。赤抜沢の頭からですと、オベリスクの全体を見ることができます。春の暖かさが感じられたオベリスクとはまた印象が違うように見えませんか?

他にも南アルプスの四季の魅力はたくさんあります!また、山に登らずとも山麓からも南アルプスの四季を眺めることができます。自分にあったスタイルで自然や山の魅力、そして、南アルプスの魅力を感じてみてはいかがでしょうか?

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2019年03月20日厳冬の尾瀬は別世界

尾瀬国立公園 尾池こず江

平成31年3月12日(火)尾瀬ヶ原での除雪に同行し巡視点検に行ってきました。

冬になると、毎年除雪隊が山小屋や橋の除雪を行うのですが、雪深い尾瀬に徒歩で入ることは難しいためヘリコプターで行きます。今回は戸倉から竜宮十字路付近まで行きました。

△ヘリコプターから撮影

初めてヘリコプターに乗ったのですが、高いところが苦手なのでどこを飛んでいるのかさっぱり分かっていません。この日は天気が良く、風もなかったのが救いです。

△一面雪の尾瀬に到着

尾瀬ヶ原に下りて、スノーシューで歩きます。辺り一面真っ白な雪で覆われていて、ここで初めて綺麗な景色に気付きました。尾瀬の冬景色を見るのは初めてで、とても貴重な体験をすることができました。

△作業前にはしっかり安全確認

万全の装備と安全確認をしっかりします。一歩間違えれば転落の恐れもあるので慎重に作業しなければなりません。

△手作業での橋の上の除雪

今回は環境省が管理している竜宮十字路付近の橋の除雪点検をしてきました。

積雪量は例年よりも少ないようですが、やはり尾瀬は豪雪地帯ですので、それなりに積もっています。除雪は手作業ですので、かなり重労働で大変な作業になります。誰でも作業できるものではなく、尾瀬のことや雪の状況をよく知っているプロの除雪隊がこうして、冬の尾瀬を守っています。

△ヘリから見た風景

冬の尾瀬は豪雪地帯なので一般的には容易に入ることができません。

冬山なので万全な準備が必要です。

△白一色となった広大な湿原から見える至仏山

別世界です。新たな尾瀬国立公園の大自然を見ることができました。

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2019年03月20日箱根の春を告げる風物詩

富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平

この時期、箱根の風物詩と言えば仙石原の山焼き(野焼き)です。

箱根の仙石原ススキ草原では、毎年3月頃にススキ草原の山焼きが行われます。

今年は山焼きが予定されていた日に、強風や草原の湿り気により2度の延期の末、315日に実施されました。

このように当日の天候と草原の乾燥状態などの状況によって延期することがあるため、山焼きが見ることができた観光客は幸運ですね!

当日は山焼き見学会場が確保され、地元の方々や観光客が山焼きを見守ります。

箱根の春の訪れを感じさせられる風景でした。

▲山焼き見学会場

多くの関係者が集まり、何台もの消防車が配備され万全な状態で今年も火入れが行われました。

モクモクと白い煙が上に上がっていくのが見えます。

ススキ草原の台ヶ岳山麓側から着火され、風に吹かれて徐々に炎の範囲が広まっていきます。

▲ススキ草原から白煙が立ち上る様子

はじめは火の燃え広がりが遅かったものの、勢いを増しその後は20分程で一気に全体に火が行き渡りました。

白煙が立ちこめていて山肌が見えない状況が続きます。

▲多くの関係者が山焼きを見守っている

燃えていない箇所は作業員が火を付けて歩き回り、ススキ草原の全体に火が行き届くようにします。

山焼きの最中はパチパチとススキが燃え広がる音が続き

少し近くに寄ると熱波が伝わり露出している顔は熱く煙も音も一層迫力があります。

▲瞬く間に炎の勢いが増していく

毎年山焼きを行う理由としては、山焼きを行わずにしておくとススキ草原の植生遷移が進み草本から雑木が生えて森林帯に変わってしまうためです。

ススキの美しい景観を維持するため、草原の植生環境を守るために山焼きは行われているのです。

一度焼け野原となった仙石原のススキ草原も、4月の中旬頃にはまた新たな新芽が姿を現します。

季節は巡り、今年の秋にも黄金色のススキ草原が見られるのが楽しみです。

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2019年03月19日南アルプスの四季(春・夏)

本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

先日、紹介しました野呂川広河原インフォメーションセンターの2階では展示を行うとともに、アンケートを実施しています。野呂川広河原インフォメーションセンターの印象について、どの展示が印象に残ったかなどの項目を設け、毎年多くの方にご協力いただいています。今後、取り上げてほしい展示内容については、さまざまなご意見をいただいており、中でも多いのが『南アルプスの四季について知りたい!』というご意見です。そこで、南アルプスの1年を春と夏、秋と冬の2回に分けて紹介していこうと思います。

【春 3月から5月】

雪で白く染まる白峰三山

△雪で白く染まる白峰三山

街では桜や梅などの花が咲き始める頃ですが、標高が高い山はまだまだ冬らしさを感じられます。この写真は3月に夜叉神峠で撮影したものですが、標高1,700mあたりでもまだ白さが残っていますね。2月や3月に本格的な雪が降ることが多いため、12月や1月よりも白く、綺麗な白峰三山を楽しむことができます。

新緑深まる4月

△新緑深まる4月

秋から冬はほとんどの木が葉を落とし、閑散とした登山道になりますが、春になると景色が一変!新緑が鮮やかになります。春が来た!という気持ちになります。4月下旬から5月にかけてシロバナノヘビイチゴやミツバツツジなどの花が少しずつ咲き始めます。

春のオベリスク

△春のオベリスク

鳳凰三山周辺の山小屋はゴールデンウィークに短期間の営業をしてくださいます。(営業期間等については各山小屋にお問い合わせください。)そのため、多くの方が残雪の鳳凰三山へ訪れます。オベリスクの景色なんて変わらないでしょ!と思った方。残雪量や緑の量、紅葉の色づき方によっても見え方が変わります。山は登るごとに違う景色を見せてくれます。自然との出会いは一期一会ですね。

【夏 6月から8月】

広河原での開山祭のようす

△広河原での開山祭のようす

6月下旬になると野呂川広河原インフォメーションセンターや北沢峠で開山祭が行われます。開山祭と同じ頃に山梨県側の交通機関が運行し始め、野呂川広河原インフォメーションセンターは多くの登山者で賑わいます。開山祭は一般の方の参加も可能です。ぜひ、参加してみてください!

ライチョウ親子の砂浴び

△ライチョウ親子の砂浴び


ライチョウは6月頃に卵を産み、7月上旬頃に孵化します。子育てはメスのみが行います。この砂浴びの行為を人間で表すと、お風呂。お母さんも子どもも気持ちよさそうにしていました。ライチョウを見つけた際は近づいたり、触れたりすることのないよう、そっと見守ってください。

荒川岳のお花畑

△荒川岳のお花畑

夏と言えば、高山植物!!南アルプスは高山植物が豊富です。写真は、南アルプス南部の荒川岳のお花畑です。南アルプスの中でも一番大きいお花畑と言われています。シナノキンバイやハクサンイチゲなどで斜面が色鮮やかに染まっていました。登山道の脇にあるお花畑であり、多くの方が足を止めて写真を撮影されています。

南アルプスの四季(春・夏)はいかがでしたでしょうか。次回は南アルプスの四季(秋・冬)をお届けします。お楽しみに♪

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2019年03月18日春が始まりました(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 三瓶雄士郎

 こんにちは!富士箱根伊豆国立公園管理事務所の三瓶です。

 まだまだ朝晩は冷え込むこともあり、3月14日早朝の神山山頂付近にはびっしりと霧氷が着いていました。日中は暖かくなりましたが、まだまだジャケットを手放すことが出来なそうです。

 さて、箱根地域は急峻な地形のため、私たちの事務所がある湖尻地区(標高約780m)と箱根の玄関口である湯本地域(標高約100m)では、標高に差があるため、湯本地域ではとても早く春の花が咲き始めます。

【箱根湯本駅前のブリッジから見た様子】

正面右手前に見えるのが、今回ご紹介する湯坂山(標高約546m)です。

 この湯坂山には登山道が整備されており、駅から登山道までは徒歩約10分、登山口から湯坂山山頂までは徒歩で約30~40分で登ることが出来るお手軽の山です。ただ、山頂は木々に覆われているため、眺望目的で登ると少しがっかりするかもしれません。

【登山道の様子】

山頂までは所々に石畳があります。道として整備されたのは鎌倉時代からととても古く「湯坂路(鎌倉古道)」と呼ばれています。名だたる戦国武将たちもこの道を通って東西を行き来していたそうです。

【春の花・芽吹きコレクション】

【湯坂山山頂の様子】

 このように山頂は木々で覆われているため、眺望は期待できません。

この「湯坂山」をご紹介した理由は、春の芽吹きや花が見られることと、環境省が「特別保護地区」にしていることです。

【箱根地域の区域図】

オレンジ線に囲まれているのが「早川流域(湯坂山)の暖地性広葉樹」特別保護地区です。

 国立公園は自然公園法により、いくつかの地域に区域分けされています。区域に応じて様々な行為に規制の強弱をつけることで「公園の利用」と「風致景観の保護」のバランスが図られています。その中でも特別保護地区は規制ラングがとても高く、この区域内の全てもの(生物はもちろん、落ち葉や土石など現存するもの)の採取が禁止されているエリアです。箱根地域だけでも上記を含め箇所を指定しています。

〈箱根地域特別保護地区〉

①金時山のブナ原生林 / ②仙石原の湿原群落 / ③神山一帯の中央火口丘の火山地形 / ④下二子山のハコネコメツツジ / ⑤早川流域(湯坂山)の暖地性広葉樹 / ⑥須雲川流域のハコネサンショウウオ

 ※詳細位置は区域図・概略図のオレンジ線内を参照

今回ご紹介した湯坂山は「早川流域(湯坂山)の暖地性広葉樹」特別保護地区に指定されているため、山頂付近には多くの暖地性の樹種が自生しています。

【暖地性特有の樹木(一部抜粋)】

 今時期の箱根は、卒業旅行で来られた学生を中心に大勢の旅行者が訪れ、とても活気づいています。

 この日記を通じて、少しでも箱根地域が国立公園内であるとともに、身近な場所に箱根にとって大切な場所があるんだと周知できたら幸いです。箱根から帰られる際は、箱根湯本駅からふと眺めて見てくださいね。

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2019年03月13日越前岳・黒岳登山のおすすめスポット!

富士箱根伊豆国立公園 松岡宏明

皆さま、お久しぶりです!

沼津管理官事務所の松岡宏明でございます。

今回は、自分が先日巡視で行ってきた越前岳・黒岳について紹介したいと思います。

越前岳と黒岳は、いわゆる愛鷹山系の一部で、越前岳山頂付近が国立公園第二種特別地域、その周辺が普通地域に指定されています。

十里木高原駐車場からスタートすれば、越前岳山頂まで2時間ほどで登頂できますし、駐車場は無料で、トイレもあるので、初心者の方にもおすすめです!また、登山中に振り返ると富士山が目の前にどーーんと望むことが出来て、楽しく登山ができるのがこのコースの特徴です。駐車場から10分ほど登ったところにある十里木高原展望台は、富士山の景観を気軽に楽しむことができるスポットです。

△十里木高原展望台と富士山

いかがでしょう!目の前に富士山があって、それが気軽に楽しめるなんてすばらしいですね!

先述した通り、越前岳には2時間ほどで到達できるので、それだけでは少し物足りないと思う方には、黒岳にも足を伸ばしてみることをおススメします。というのも、越前岳山頂から黒岳へ向かう道中には、富士見台という場所があり、そこから望む富士山が「富士山の見える風景100選」(http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html)に選定されています。その選定地から見た風景が下の写真です!

△富士見台から望む富士山

ここから望む富士山は宝永火口がぱっくりと口を広げている様が目の前に見えるので、非常に印象深いと思います。さらに、この場所は富士山の撮影に一生を捧げた岡田紅陽が幾度となく撮影を行った場所で、今ではまったく馴染みがありませんが、昭和13年に発行された50銭紙幣の図案に採用された富士山は、この場所から撮影されたものになります。岡田紅陽の写真はどれも素晴らしいのでチェックしてみてください。

さてさて、肝心の黒岳山頂からの富士山も素晴らしいですよ!

△黒岳山頂と富士山

黒岳山頂にはベンチやテーブルがあって、越前岳山頂ほど人がいないので静かな時間を過ごすにはうってつけの穴場スポットです。富士山を眼前に望みながらぼーっとして、コーヒーでも飲めれば最高ですね!

越前岳、黒岳のこのコースは初心者の方でも安心して登れるコースにはなりますが、リスク管理も忘れてはいけないポイントです。時期によっては雪が多く雪山の装備(ピッケルや10本爪以上のアイゼン)が必要な場合もあります。自分が登った時は越前岳、黒岳には多少雪が積もっている程度で、雪山装備までは必要ありませんでしたが、チェーンスパイクや軽アイゼンは必ず持っておくことを強く薦めます。そうすれば、下山の時の転倒やスリップのリスクが格段に少なくなり、怪我なく楽しく登山を出来る助けになります。防寒具はもちろんのこと足元の装備も揃えて登山に臨んでみてください。

上記の通り、気軽に楽しく登山ができるコースなので、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

沼津管理官事務所 松岡宏明(まつおか・ひろあき)

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2019年03月12日野呂川広河原インフォメーションセンターってどんなところ?

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

日記に何度も登場している¨広河原¨という地名。南アルプス北部の玄関口にもなっており、登山シーズンには多くの登山者で賑わいます。広河原には「野呂川広河原インフォメーションセンター」という環境省直轄施設があります。1度も足を運んだことがない方のために、「野呂川広河原インフォメーションセンター」をご紹介したいと思います。

野呂川広河原インフォメーションセンター外観

この建物の住所は『〒400-0241 山梨県南アルプス市芦安芦倉野呂川入1685番地』です。この住所をナビに入力すればいつでも行けるんだね。と思われた方!残念ながら自家用車でいつでも行ける場所ではありません。

6月下旬から11月上旬までの限られた期間のみ夜叉神峠登山口、奈良田、戸台口から広河原までのバスやジャンボタクシーの通行が可能です。終日マイカー規制の区間に指定されており、一般車両の通行ができません。野呂川広河原インフォメーションセンターにお越しになるには、限られた期間内に交通機関を利用しなければなりません。

野呂川広河原インフォメーションセンターは1階にトイレやロッカーコーナー、バスチケット売り場があり、2階には登山届けポスト、売店、山や自然についての文庫、南アルプスについての展示があります。

野呂川広河原インフォメーションセンターでの展示

△野呂川広河原インフォメーションセンターでの展示

ライチョウ保護やニホンジカ対策の取り組み、クマに出会ったときの対策、アクティブ・レンジャーが見た南アルプスの景色の展示を行っています。バスの待ち時間や2階に立ち寄った際は、ぜひご覧ください。

広河原からは日本で2番目に高い北岳を近くで見ることができます!野呂川広河原インフォメーションセンターから北岳登山口の吊り橋に向かう途中で見ることができるので、登山をされない方でも北岳を見ることができます。新緑の時期と紅葉の時期では見え方ががらりと変わります。

左:新緑が鮮やかな5月の様子 右:広河原の紅葉と冠雪した北岳

△左:5月の北岳 右:10月の北岳

年によって雪の付き方や紅葉の色づき方は異なるので、何度来ても楽しむことができます。

野呂川広河原インフォメーションセンターの川の向こうには広河原園地と呼ばれる場所があります。木道もあるので、歩きやすいです。園地にある大きなカツラの木はやまなしの森林100選に「広河原のカツラ」として選出されています。花のシーズンには標高1,500m付近で咲く花を楽しむこともできます。

左:ピンク色のシモツケソウ 右:樹林の下に群落を作るニリンソウ

△左:シモツケソウ 右:ニリンソウ

他にも黄色や紫色の花が咲きます。広河原散策をしながら探してみてはいかがでしょうか。

夜叉神峠登山口、奈良田、戸台口のどの場所からでも広河原までは最低1時間ほど。時間はかかってしまいますが、都会で感じることのできない豊かな自然を楽しむことができます。来シーズン、ぜひ野呂川広河原インフォメーションセンターへお越しください!

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2019年03月12日尾瀬の未来図 新・尾瀬ビジョンについて

尾瀬国立公園 細川有希

みなさん、こんにちは。

檜枝岐自然保護官事務所の細川です。

3月4日(月)に関東地方環境事務所にて「第17回尾瀬国立公園協議会」が開催されました。

(会議の様子)

多数の機関から構成される会議で、尾瀬を取り巻く行政機関や財団、観光協会等32の関係機関と委員で成り立っています。

それらが一同に集まり、年に一度尾瀬の現状と将来に向けた進め方を提示し意見交換を行う貴重な場が事務局を環境省とする尾瀬国立公園協議会になります。

尾瀬国立公園協議会は平成18年に取りまとめられた初期「尾瀬ビジョン」の進行促進を目的として平成19年度に発足しました。(尾瀬が日光から分離独立した年)

平成18年と平成31年現在では自然環境や尾瀬周辺の社会情勢の変化が著しいため、将来を見据えたビジョンへ改定すべく「これからの尾瀬が目指す姿と方向性」を示した「新・尾瀬ビジョン」に改訂しました。


今回の会議では主に「新・尾瀬ビジョン」の今後の進行に向けた議論を展開させました。

(新・尾瀬ビジョンの仕組み)

みなさんは、新・尾瀬ビジョンについてご存じでしょうか?

みんなの尾瀬を みんなで守り みんなで楽しむ」を行動理念に置きながら、みんなで力を合わせることで、尾瀬の生きものや利用者、尾瀬とともに生きる地域人々、「みんなに愛され続ける尾瀬」を目指していきます。

「みんな」とは「あなた」を始め「これから尾瀬と関わっていく人」までが含まれます。尾瀬が目指す姿を実現するためにはこれまで以上に個人や団体・企業などもそれぞれができることを考え、みんなで協力していくことが不可欠です。

「みんなの尾瀬」とは、

外国人が利用しやすい環境や学校が尾瀬での環境教育の推進を図ること、メディアとの連携による情報発信、山小屋やビジターセンターなど現場の声を対策に活かす仕組みの構築など愛される尾瀬づくりの輪を広げていくことを意味しています。

「みんなで守る」とは、

ニホンジカによるニッコウキスゲなどの被害の低減と植生回復に向けた取組や、歴史・伝統・文化の発掘と再認識、人の活動が与える自然への負荷の最小限化など自然豊かな尾瀬を次世代に引き継いでいくことを意味しています。

「みんなで楽しむ」とは、

尾瀬ならではの楽しみ方の検討・意見交換や、朝夕・星空など泊まらないと体験できない魅力の発信、携帯電話やドローン、冬期利用についてのルールの検討など自然を損なわない楽しみ方を考えながら、みんなが訪れたくなる尾瀬にしていくことを意味しています。

以上で説明したものは新・尾瀬ビジョンの一部ですが、少しでも多くの方に尾瀬に関わっていただけることを望んでいます。

尾瀬が目指す姿とはあなたや次世代を担う子どもたちにとって、20年後の尾瀬がどうあってほしいか考えた未来図です。

新・尾瀬ビジョンが今回初めて冊子となり初めての方でも見やすく理解しやすい内容になっています。その表紙と背表紙を飾るのが檜枝岐村や片品村、湯ノ谷小学校の子どもたちが描いた20年後の尾瀬のイラストです!

(子どもたちが考える20年後の尾瀬)

私は2年前に尾瀬国立公園に来るまでは、尾瀬のことは何も知りませんでしたが、檜枝岐村に住み人々がどう尾瀬と向き合って暮らしているか様々な現場で見ることができました。皆、一生懸命に尾瀬について考えており私も新・尾瀬ビジョンの一員として将来を見据えた取組に参加したいと思います。

新・尾瀬ビジョンは概要版として正本されています。

PDFで見られますので詳しくはこちらからどうぞ!

↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

新・尾瀬ビジョンの概要.pdf

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2019年03月11日富士山真っ白になりました!(富士五湖エリア)

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。富士五湖の小西です。
先々週末からお天気の悪い日が数日続いていましたが、4日(月)に久しぶりのお天気になりました。

朝起きると、窓から富士山を眺めるのが日課になっていますが、この日は見てびっくり!
すそ野まで真っ白になっていました!

すそ野まで雪化粧した富士山(2019年3月5日朝7時)*

富士山頂部(2019年3月5日)

前回の日記で「雪がありません」と掲載した下記写真と比べると大違いです。

山肌が見え冬らしからぬ富士山(2019年1月31日)*

その後、お日様に照らされて、すそ野はあっという間に黒々とした姿に戻っていました。

あっという間に溶けてしまったすそ野の雪(2019年3月5日10時)*

麓では、少しずつ春を感じるようになってきましたが、
桜と雪をかぶった富士山を眺められるようになるには、もう少し時間がかかりそうです。


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インターネット自然研究所のHPからは全国の国立公園に設置されているライブカメラの映像を見ることができます。富士山周辺には、3箇所設置されています。

過去の映像も見ることができますので、季節や年ごとの変化を見るのも楽しいですねhttp://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php

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*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)

【環境省生物多様性センター】 映像を使用し加工

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2019年03月08日第20回放鳥訓練開始!

佐渡 原奈緒子

みなさんこんにちは、佐渡自然保護官事務所の原です。

各地でウメやサクラの開花状況が話題になっており、春の訪れを感じます。

佐渡の羽茂(はもち)地区にある度津(わだつ)神社では一本だけ気が早いサクラがいて、3分咲きを楽しむことができました。

▲羽茂 度津神社のサクラ 3月3日撮影

3月5日(火)に第20回放鳥に向けた訓練が始まりました。

訓練個体はオス14羽、メス6羽の合計20羽です。

放鳥のための準備として、野外における個体識別用の足環を装着し、放鳥直後の個体であることが識別できるように羽にアニマルマーカーを塗ります。準備を終えたトキたちは、佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションにある順化ケージの中に放されて、飛翔・採餌などの野生下で生きていくために必要な力を身につけていきます。

▲羽への着色はアクティブレンジャーもお手伝いします。

▲順化ケージへ放鳥される様子

▲順化ケージに放されたトキ

順化ケージに放されたトキたちはこれから約3ヶ月間ケージ内で様々な訓練をしていきますが、ちょうど今はトキの繁殖期にあたります。順化ケージ内で繁殖が行われないように、メスは繁殖齢に達していない1歳の若鳥のみを選んでいます。飼育下の個体は野生下に比べて成長が遅いため、この時期には野生下で見ることができない幼顔のトキも含まれています。

▲順化ケージでの訓練が始まったばかりのトキ(左:メス、右:オス)

順化ケージがある佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションは一般には公開しておりませんが、敷地内に順化ケージを見下ろすことができる観察棟があり、こちらは無料で一般公開しています。周りの林では小鳥のさえずりも聞こえ、トキ以外の野鳥観察にもおすすめですし、2階からは佐渡の美しい田園風景が一望可能なスポットです。佐渡にお越しの際は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

▲観察棟から見える順化ケージ

◇新潟県佐渡トキ保護センター 野生復帰ステーション

http://tokihogocenter.ec-net.jp/station/index.html

◇放鳥トキ情報 野生下のトキに関する最新情報を毎週更新中!

http://blog.goo.ne.jp/tokimaster

◇公式ツイッター 「佐渡の車窓から」好評連載中!

https://twitter.com/kankyoshosado01?s=09

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