2019年8月 6日
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2019年08月06日ニッコウキスゲと尾瀬ヶ原
尾瀬国立公園 尾池こず江
各地では、猛暑日が続いておりますが、尾瀬ではニッコウキスゲの時期も終わり、かすかに秋の気配を感じるようになってきました。とはいえ、昼間の尾瀬ヶ原は日差しを遮るものがないため熱中症対策はしっかりしなければなりません。
▲ニッコウキスゲ (7月21日撮影)
さて、今年度から尾瀬ヶ原では、牛首分岐からヨッピ吊橋の間に環境省で試験的な植生保護柵を設置しております。これはニッコウキスゲの花にニホンジカによる採食被害があり開花景観への著しい影響があったことから、植生保護及び景観維持のため試験設置したものです。柵内の採食率を調査し、柵外の採食率や同箇所における過去の採食率との違いを調査、検証していくことになっています。
▲試験的な植生保護柵
尾瀬国立公園ではニホンジカによる食害等、大きな問題となっておりますが、多くの関係者と広域連携をし力を合わせて対策をしているところです。
夏の尾瀬を代表するニッコウキスゲがいつまでも綺麗に咲いてほしいですね。
また、最近の尾瀬では、ニッコウキスゲの見頃で賑わっていたのも少し落ち着き、平日に行くとゆっくりと流れる時間を味わえます。沢山お花が咲いているので植物手帳を開いて調べてみたり、写真を撮ったり、ちょっと贅沢な時間を過ごすにはとてもよいと思います。
▲コオニユリ (8月2日撮影)
さらに山小屋へ宿泊すると刻一刻と移り変わる景色が見られ、時間の変化を楽しむことができます。最近の巡視では、山小屋付近でホタルを見ることもでき、とても幻想的でした。
夏休み、贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。
みなさん、こんにちは。初体験の伊豆半島での夏に少々バテ気味の齋田です。
大輪の向日葵も思わず首を垂れるほどの炎暑の日々ですが、いかがお過ごしでしょうか。
夏期は伊豆半島の海に関する日記を中心に掲載する予定ですので、少しでも涼しげな気分になって頂ければと思います。
そんなわけで、今回は三四郎島とトンボロ現象についてご紹介します。
三四郎島は西伊豆瀬浜海岸の沖合約200mに位置する伝兵衛島・中ノ島・沖ノ瀬島・高島からなる4つの島の総称で、見る角度によって3つにも4つにも見えることが名前の由来と言われています(諸説あります)。
【三四郎島】
そして、この三四郎島で見られるのが、海が割れたように見えるトンボロ現象です。
トンボロ現象とは、干潮時に水位が減少することにより海底が露出し、平水時は海水によって隔てられている陸地同士を結ぶ州が発生する現象です。
水位が概ね30cm以下となる時間帯には、瀬浜海岸と三四郎島を歩いて行き来することができます。
【トンボロ現象 左:満潮時、右:干潮時】
また、最干潮時には幾つものタイドプールが出現します。
魚類や甲殻類等の様々な生物が観察できることも、三四郎島の大きな魅力です。この日もたくさんの方が磯遊びに夢中になっていました。
【タイドプールにて観察された生物】
三四郎島は、潮汐による水位の変化を記録したり、タイドプールで観察した生物の図鑑を作ったりと、夏休みの自由研究にもおすすめのスポットです。
お子さんの宿題がお済みでない方も、そうでない方も、西伊豆方面を観光の際には是非訪れてみて下さい。