ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年10月18日

3件の記事があります。

2019年10月18日【那須】登山道・紅葉情報(茶臼岳・那須高原)

日光国立公園 那須 菅野敬雅

 こんにちは、日光国立公園 那須管理官事務所の菅野です。

 台風19号で被災された皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

■登山道情報

 茶臼岳・那須高原においても、台風19号による影響が発生しております。

 10/18時点で登山道の通行止めはありませんが、土砂流出や洗掘が著しく、滑落や浮石に注意が必要です。無理をせず自己責任の範疇で、安全な登山を心がけてください。

▲峰の茶屋跡避難小屋~牛ヶ首(写真:那須山岳救助隊提供、10/13撮影)

 お越しの際は、以下のページ等で訪れる場所の最新の情報をご確認いただきますようお願いいたします。

●那須高原ビジターセンター

・HP<お知らせ> http://www.nasuheiseinomori.go.jp/vc/category/infomation/

・Facebook https://www.facebook.com/nasuvisi/

●那須平成の森

・HP<お知らせ> http://www.nasuheiseinomori.go.jp/category/infomation

・Facebook https://www.facebook.com/nasuheiseinomori/

●那須町観光協会

・オフィシャルサイト http://www.nasukogen.org/

・Facebook https://www.facebook.com/nasukanko/

・スタッフブログ http://www.nasukogen.org/blog/

■紅葉情報

 10/10頃にピークを迎えていた姥ヶ平ではほぼ終了しており、紅葉前線は那須岳から那須高原に向かって下降中です。現在は晴れていれば、那須街道を上がってくるときに赤く染まった那須岳の山腹が楽しめます!

 那須高原の紅葉はまだまだこれから!

 おすすめの駒止の滝は、10/15時点で色づき3割程度とのこと。待ち遠しいですね。

▲駒止の滝の紅葉(2016/10/24撮影)

●駒止の滝紅葉情報は→http://www.nasuheiseinomori.go.jp/category/nature

 最後に、那須の山で見た印象的な朝の景色をご覧ください。

▲朝焼けとカリヤスモドキ。峰の茶屋跡避難小屋付近にて10/10撮影。

▲日の出前の沼ッ原湿原。10/17撮影。

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2019年10月18日冬の使者、到来

佐渡 近藤陽子

 皆様、こんにちは。

 佐渡自然保護官事務所の近藤です。

 連日、台風19号の被害状況が報道され、被害のあまりの大きさに言葉を失う思いです。

 亡くなられた方々に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、ご遺族と被災された方々へ心からお見舞い申しあげます。1日も早い復旧・復興を心より願っております。

 佐渡では、温泉施設が床上浸水の被害に遭い、一部地域では停電も起こりました。また、各地で崩落があり、復旧作業が進められています。

 台風は、多くの被害をもたらしましたが、珍客も運んできました。


<佐渡へ飛来したハクチョウの群れ>

 100羽を超えるハクチョウの群れです。

 佐渡で見かけるハクチョウの多くは、渡りの途中に一休みするだけで、越冬する個体はほとんどいません。多くても20~30羽程度。佐渡に来て5年経ちましたが、一度にこれほどまとまった数のハクチョウを佐渡で見たのは初めてでした。

 現在、佐渡に飛来しているハクチョウは、コハクチョウとオオハクチョウの両方がいるようです。

 くちばしの黄色い部分が、くちばしの先にかけて鋭角に入るのがオオハクチョウ、丸く入るのがコハクチョウです。


<オオハクチョウ:くちばしの黄色い部分が、くちばしの先にかけて鋭角に入る>


<コハクチョウ:くちばしの黄色い部分が、くちばしの先にかけて丸く入る>

体の大きさもオオハクチョウのほうがコハクチョウよりも一回り大きいです。

 

 遙かシベリアから渡ってきたハクチョウたち。佐渡でしっかり栄養を蓄えて、越冬地へ無事に渡って行ってくれることを願います。




おまけ

次の2枚の写真には、ハクチョウではない鳥が混ざっています。

<答え>

1枚目 ダイサギ

2枚目 トキ (右隅のねずみ色の鳥は、コハクチョウの幼鳥です)

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2019年10月18日秋の三原山 大島(伊豆諸島地域)

富士箱根伊豆国立公園 竹下実生

こんにちは。伊豆諸島管理官事務所の竹下です。

先日の台風19号では、広範囲で甚大な被害があり、驚いています。台風による被害に遭われた方々に、心からお見舞いを申し上げます。伊豆諸島では、前回の台風15号による被害から復興中の地域が多くありますが、さらなる大きな被害は出ていないようです。

台風の襲来する直前、三原山へ巡視に行きました。景色は、すっかり秋になっていました。


▲三原山の周囲は一面ススキの原になっている

黒い砂漠と白いススキの世界で、ぱっと目を引くのはシマガマズミの赤い実です。鮮やかな赤色の木の実を見ると、秋が来たな、と実感します。足下では、白いセンブリの花が咲き始めました。小さな白い花がぎゅっとまとまって咲いている様子がかわいらしいです。淡い紫色が綺麗なノコンギクも開花中です。

▲シマガマズミの果実

▲センブリの花

▲ノコンギクの花

裏砂漠や三原山の斜面には、イタドリやアシタバが寄り集まって形成された、小さな緑の島が点々と広がっています。しかし、台風15号の暴風により葉や茎が擦り切れて枯れてしまい、茶色にはげてしまっていました。

台風15号から約3週間後、様子を見に行くと、イタドリやアシタバが新しい芽を出していました。こうした様子を見ると、厳しい環境の中で真っ先に芽を出す種類の植物の力強さを感じます。

その新しい芽も、先日の台風19号の暴風によって再び擦り切れてしまいましたが、数週間後には、また負けずに芽を出すのではないかと思います。

▲暴風により擦り切れてしまったイタドリなどの植物(台風15号通過後・9月18日)

▲山の斜面と砂漠にはイタドリやアシタバなどの植物が寄り集まって緑色の島を点々と形成しているが、台風通過後、はげてしまった(台風15号通過後・9月18日)

▲イタドリの新しい芽と、南東方向から見た三原山内輪山の姿。(台風15号通過から約3週間後・10月9日)

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