ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2019年12月

12件の記事があります。

2019年12月27日白銀の世界になりました(富士五湖エリア)

富士箱根伊豆国立公園 富士五湖 小西 美緒

こんにちは。2019年も残り数日ですね。まだ実感が湧きません!

凍てついたナナカマドの実@生物多様性センター(2019年12月24日)


全国的に暖冬でスキー場が雪不足でオープンできなかったりしている中、富士五湖エリアは週末の南岸低気圧の接近により、22日夜から23日明け方までまとまった雪が降りました。

職場である生物多様性センター周辺の積雪は予想以上の30cm位でした!

私の家の窓からは富士山が真正面に見えるので、朝起きたら「今日は富士山見えるかな?」とまずカーテンを開けるのが日課ですが、開けてびっくりの白銀の世界でした。

いくつになっても、雪が降るとウキウキしますね!この辺りはまとまった雪が降るのは年に数回程度なので、雪かきも楽しかったりします。

下記は、環境省が富士山北麓フラックスサイトに設置しているライブカメラが撮影した積雪前後の写真です。

こうやって比べてみると、日々富士山の表情は変わり、1日として同じことはないと改めて感じます。

雪が降りだす当日朝の富士山(2019年12月22日8時)*

すそ野まで雪化粧した富士山(2019年12月23日朝7時)*

すそ野の樹々の雪が消えました(2019年12月24日朝8時)*

雪化粧をした富士山は本当に美しいです。


ライブカメラは23日のすそ野まで広がる白銀の世界をきちんと映像に残していましたが、一方、私はというと一日中窓の外の空とにらめっこをしていましたが、ほとんどの時間雲に覆われてしまっていて、撮ることができませんでした(雲のなかった朝7時はまだ夢の中でした・・・・・)。

そして、日中暖かかったので、翌日の朝には樹々の雪はすっかりなくなってしまっていてガッカリでした。

やっぱりいい写真を撮ることは簡単ではないですね。

でも、そういう自然が相手だからこそ、一瞬の出逢いに感動し、喜びを感じるのだと思います。そんな瞬間を切り取った写真を通して、魅力を皆さんに伝えられたら、と思います。

2020年は皆さん、どのような年にしたいですか?
私は東京オリンピックでワクワクする一方、チケットがちっとも当たらずヤキモキしています。(この富士五湖エリアでも山中湖周辺がロードレースのコースの一部になっています!)

2020年が皆さんにとってよい年になるようお祈りします。
1年間ありがとうございました。来年もどうぞアクティブ・レンジャー日記をよろしくお願いします。

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インターネット自然研究所のホームページから全国の国立公園に設置されているライブカメラの映像を
見ることができます。


富士山周辺には、3箇所設置されています。


過去の映像も見ることができますので、季節や年ごとの変化を見るのも楽しいですね
http://www.sizenken.biodic.go.jp/index.php
*********************************************************************************************
*インターネット自然研究所(富士山北麓フラックス観測サイト)映像を使用

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2019年12月24日アクティブ・レンジャー写真展開催中です in Q-STA(富士山駅)<富士五湖エリア>

富士箱根伊豆国立公園 小西 美緒

こんにちは。
日が短くなりましたね。事務所を出るころにはすっかり真っ暗で、帰路はシカの飛び出しに注意しながらの運転です。


富士五湖管内での「アクティブ・レンジャー写真展」は、前回の富士吉田市民会館から、富士急行線「富士山駅」に隣接している駅ビル「Q-STA」に場所を移して今年度第4回目の開催です。

写真展会場としては初めてのQ-STA

隣では、ほっこりした気持ちになる「絵手紙交流展」と「ぼくたちわたしの富士山」も開催中です。

地元のこどもたちが書いた富士山、一人一人個性があり思わず見入ってしまいます

車社会の富士五湖エリアでは電車を利用するのは主に旅行者や学生ですが、ビルにはクリニックや日用雑貨店、本屋さんなどが入っていて地元の人も訪れるので、色々な人に見ていただけたらな~と思っています。

<開催期間>2019年12月20日 ~ 2020年1月8日 10:00 ~ 20:00
<場  所>富士山駅ビルショッピングセンター Q-STA 2F(山梨県富士吉田市上吉田2丁目5−1)
 アクセス方法はこちら 
 写真展の詳細についてはこちら

 
Q-STA最上階6Fには富士山展望デッキがあります。真正面にドドーンと富士山、そして視線を右に動かしていくと、南アルプスの山々を望むこともできます。

広々として気持ちのいい展望デッキ

展示内容については前回(11月20日付アクティブ・レンジャー日記)にてご紹介していますので、今回は富士山駅周辺をご紹介したいと思います。

富士山駅のすぐ横には日本三大奇祭である「吉田の火祭り」の日には数多くの松明が並ぶ国道139号がのびています。

金鳥居越しの富士山

この辺りは江戸時代に栄えた富士山信仰「富士講」の基点となっていたエリアでした。登山の前後に信者が宿泊する「御師の家」が江戸時代の最盛期にはなんと86軒もあったそうです。

富士山に向かって進んでいくと、いまでもその名残を随所に見ることができますし、歩いて15分ほどで、世界文化遺産の構成資産として登録された「御師旧外川家住宅」等があり、当時の様子を垣間見ることができます。

世界文化遺産「御師旧外川家住宅」

そして、そのまま進み、突き当たった国道138号を東に行くと、富士山頂への「吉田口登山道」の基点でもある「北口本宮冨士浅間神社」があります。

300mある参道の両脇には杉の巨木と苔むした石塔が立ち並び、歩いているだけで厳粛な気持ちになります。その奥にある大鳥居は木製の鳥居としては日本最大級だそうです。

日本最大級の大鳥居

北口本宮冨士浅間神社 拝殿

このように、上吉田地区は富士山の信仰を感じるスポットが多くあり、改めて富士山が世界文化遺産であることを感じさせてくれます。いらした際には、自然だけでなく文化・歴史にも触れてみてください。

***周辺情報***
<御師旧外川家住宅>
  住所:山梨県富士吉田市上吉田3丁目14-8
  詳細:ふじさんミュージアムHP

<吉田の火祭り>

  詳細:吉田の火祭り公式HP
<北口本宮冨士浅間神社>
  住所:山梨県富士吉田市上吉田5558
  詳細:北口本宮冨士浅間神社公式HP
<ふじさんミュージアム>
  住所:山梨県富士吉田市上吉田東七丁目27-1
  詳細:ふじさんミュージアムHP

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2019年12月24日野生復帰を支えたトキたち

佐渡 近藤陽子

 皆様、こんにちは。

 佐渡自然保護官事務所の近藤です。

 ここ数年、佐渡の野生下では、多くのヒナを誕生させてきたトキたちが、1羽また1羽と姿を消していっています。少しずつ世代交代が始まっているのかもしれません。

 トキには個体識別用の足環が装着されていて、日々のモニタリングによって1羽1羽の動向が記録されています。そのため、どのトキが姿を消しているのかが分かります。

「トキが姿を消す」=「生存扱いから外れる」には、2パターンあります。1つは、死体が確認されたとき。もう1つは、モニタリングで1年以上観察されなくなったときです。

 今日は、野生復帰を支えたメスのトキ3羽についてお話します。

【No.78】

<左からNo.68、巣立たせた幼鳥、No.78 2015/6/1撮影>

出生:2010年、野生復帰ステーション生まれ・メス

放鳥回:第4回放鳥(2011年3月11日放鳥)

最終確認日:2018年8月29日

 子育て上手な大ベテランペア、No.68(オス)とNo.78(メス)は、モニタリングチームでは「ろくはちななはち」と呼ばれ、雌雄セットで親しまれていました。毎年3羽以上のヒナを巣立たせる子だくさんペアとして有名で、2014年から2017年の間に合計13羽のヒナを巣立たせました。2018年の夏を最後に、No.78の確認はなく、残されたNo.68は、足環のないメスを新たな相手として迎え、現在も佐渡の野生下で暮らしています。

【No.80】

<左からNo.80、No.67 2015/10/9撮影>

出生:2010年、トキ保護センター生まれ・メス

放鳥回:第4回放鳥(2011年3月12日放鳥)

最終確認日:2015年12月26日

 2012年、36年ぶりに野生下でトキのヒナが誕生しました。この時、No.67(オス)No.80(メス)「ろくななはちぜろ」ペアも、みごと3羽のヒナを巣立たせました。この年に野生下で誕生したヒナは全部で8羽。この8羽には、佐渡市が全国から募集した愛称、「みらい」「きぼう」「ゆめ」など8つが付けられ、佐渡市に出生届も提出されました。67/80(ろくななはちぜろ)ペアは、2012年から2015年の間に計11羽のヒナを巣立たせました。毎年同じ集落のスギ林で営巣し、地域の方々に愛されたペアでした。残されたオスのNo.67はNo.95という新たなメスを迎え、現在もNo.80と過ごしていた地域で暮らしています。

【No.127】

<水田で採餌するNo.127 2018/5/7撮影>

出生:2011年、出雲市トキ分散飼育センター生まれ・メス

放鳥回:第9回放鳥(2013年9月29日放鳥)

最終確認日:2018年8月27日

 孵卵器内でふ化し(人工ふ化)、人によって育てられた(人工育雛)トキは、野外での繁殖成功率が低いことが分かっています。人工ふ化・人工育雛のトキを、モニタリングチームでは、人人(じんじん)と呼んでいます。No.127は人人ですが、2014年から2017年の間に8羽のヒナを巣立たせました。多くの人人個体が繁殖に失敗する中、これは驚異的な数字です。No.127は人人トキの中でも際立って優秀なメスでした。2018年の夏を最後にNo.127の確認はありません。

※近年の放鳥個体の多くは、トキのもとでふ化し(自然ふ化)、トキに育てられた(自然育雛)個体です。

 私たち佐渡のアクティブ・レンジャーは、日々野生下に生きるトキの動向を追跡・記録しています。モニタリングの経験から、どの地域に何番のトキがいるのか、何番のトキがどこの餌場を好むのかなど、個体ごとの特性を把握しているため、長く観察している個体ほど愛着がわいてきます。そうした個体が見られなくなったり、死体で発見されたりすると、「よく頑張った。ありがとう。」という気持ちになります。野生下を逞しく生き抜き、人知れず消えていくトキたち。私たちは君たちの活躍を忘れない。

 日々トキたちの姿を見守る者として、佐渡のトキ野生復帰に大きく貢献したメスたちをご紹介させていただきました。

<No.127の娘、No.A11とA11が誕生させたヒナ 2018/5/25撮影>

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2019年12月24日伊豆山稜線歩道『仁科峠~天城峠』

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

朝晩の気温が一桁の日が続いていますが、日中は20℃を越える日があったり、この辺りではまだキレイに紅葉している木が見られたり、お隣の山梨県では大雪が降ったり変な感じの年末です。

夏の終わりから数回に分けて伊豆山稜線歩道を紹介してきましたが、今回の日記では、まだ紹介していない仁科峠から天城峠のスポットなどを紹介したいと思います。

まず、仁科峠の標高は800mほどで展望台があります。"富士山がある風景100選"に選ばれた場所の1つです。

展望台から富士山の方に目を向けると、眼下に牧場があり、天気のいい日は放牧された牛が草をはむ姿や鳴き声を聞くことができます。力が抜けてゆったりとした気持ちになると思います。カメラの望遠や双眼鏡を使って見るのもオススメです。

「仁科峠の駐車場」から15分程度クマザサに覆われた歩道を歩くと展望台に行くことが出来ます。

【 仁科峠展望台より(10月31日撮影)

仁科峠から天城峠に向かう途中に、「(ねっ)()岳山頂の池」があります。この日は霧に包まれていて幻想的でした。「猫越」は「ねっこ」と読みます。なかなか読めませんよね。名前の由来は、この付近が根っこで覆われているからや、噴火の際に猫が驚いて越えたなど諸説あります。

猫好きな私は、「猫」の漢字なので、猫が関わる何かが由来になっているのではないかと勝手に思っています。

この池はかつて火口湖だと言われてきましたが、最近の調査で溶岩の上に出来た池だということが分かりました。池では水生植物のヒルムシロが生えていて、池をのぞき込むと見ることが出来ます。初夏の頃には、池の脇の樹木に天然記念物のモリアオガエルの産卵も見られます。

猫越岳を進み、猫越峠を越えるとブナの森になります。ブナの巨木が点在していて思わず目を奪われます。

【 猫越岳山頂の池 】

【 ヒルムシロ 】

【 ブナの巨木 】

天城峠の手前では、歩道から富士山を眺めることが出来ます。冬の山は植物も少なく咲いている花もあまりないので、登山をしない方が多いと思いますが、いいこともあるんですよ。

下の①の写真のように落葉した木の枝の隙間から頻繁に富士山を眺めながら歩く事が出来ます。草木が芽吹く頃は②の写真ように木の切れ間から時々見えるくらいです。利用者も少なく歩きやすいですし、冬の空は空気が澄んでいて遠くまでよく見ます。

【 古峠~天城峠で見える富士山① 】※落葉後に富士山が見えるポイント

【 古峠~天城峠で見える富士山② 】※一年中富士山が見えるポイント

今年は一度天城山で積雪がありましたが、現在は伊豆山稜線歩道、天城山の全ての歩道に積雪はありません。気温も例年より高めです。ただ、朝晩と日中の寒暖差が大きいので脱ぎ着出来る服装がおすすめです。霜が降りた歩道が日中の温かさで溶け滑りやすくなっている場所もありますので、橋や階段等気をつけて通って下さい。冬は富士山が見えるポイントが多いので、歩きながら富士山を見ていると滑落の危険があります。写真撮影等は立ち止まって行うようにお願いします。

今日まで3回にわたって伊豆山稜線歩道を紹介してきましたが、全体的に歩きやすい場所が多く、明るく開けた稜線と、天城山に近づくにつれて山らしい森の中を通るので、登山初心者の方でも、登山経験者でも満足できると思います。稜線上に"富士山がある風景100選"に選ばれた眺望ポイントがあったり、季節の花々を見られる場所もありますので一年を通して何度も訪れたくなる場所です。

ここ数日、読みにくい気候が続いていますので積雪があった場合は、しっかりとした雪山装備で無理のない登山をお願いします。

▼富士箱根伊豆国立公園"富士山がある風景100選"

http://kanto.env.go.jp/to_2017/post_94.html

▼伊豆山稜線歩道ガイドマップ

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=2406

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2019年12月23日南アルプスの山々と富士山

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

前回の日記で「いろいろな場所から見る南アルプス」を取り上げました。どれがどの山か分かりづらいとは思いますが、富士山とあわせて見てみると親近感(?)が湧くかも!?ということで、今回は南アルプスの山々と富士山シリーズをお届けしたいと思います。

1.丸山・千枚岳と富士山

荒川三山の1つ、悪沢岳(東岳)を下ったところから撮影しました。丸山は名前の通り、山頂部がだっだっぴろく丸いです。登山中にこの丸山にて一面ガスが広がって右も左も分からない、という状況を想像したら少し怖いです。さて、小話はさておき。この場所からは丸山、千枚岳と富士山の間に山があり、奥行きが感じられます。秋に撮影したので、丸山周辺のウラシマツツジが赤くなっていて綺麗ですね。

2.北岳山頂部と富士山

北岳肩ノ小屋から撮影しました。北岳登山で多くの方が宿泊されたことがあるのではないでしょうか。北岳肩ノ小屋からは甲斐駒ヶ岳や仙丈ヶ岳、鳳凰三山が見られる上に、八ヶ岳や奥多摩の山々も一望できます。撮影時期が6月で残雪期だったので、小屋周辺にも雪が残っていました。北部から見る富士山は南部から見るよりも小さく見えますね。雲海の向こうに富士山、綺麗です。

3.蝙蝠岳と富士山


この写真は塩見岳東峰から撮影しました。蝙蝠岳と聞いて¨え、どこ!?¨と思う方もいらっしゃると思います。蝙蝠岳は南アルプス国立公園に含まれていない上に、○○名山にも選ばれていません。多くの方が塩見岳から仙丈ヶ岳へ続く「仙塩尾根」に行きがちですが、仙塩尾根には入らず、蝙蝠岳方面へ向うのもオススメのルートです。登山者があまりいないので、静かな山歩きを楽しめます。手前に富士山を邪魔する山もなく、真正面に見ることができて綺麗ですよ♪蝙蝠岳までは二軒小屋(シーズン中も営業休止中)もしくは三伏峠から塩見岳経由ルートしかなく、道のりが長いので体力がある方にオススメです。

4.薬師岳と富士山

わたしが南アルプス山域で1番大好きで、多くの方に見て欲しい!と思う○○○と富士山シリーズです。鳳凰三山の1つ、観音岳から撮影しています。この場所からは富士山を目の前にして薬師岳を望むことができる最高の場所です。今年度のアクティブ・レンジャー写真展にも出展した作品です。この場所から何枚も撮影していますが、こんなに躍動感溢れる写真を撮影できたのは初めてです。登るたびに違う景色を見せてくれる自然に感謝。自然との出会いはいつも一期一会です。

みなさんの中にも南アルプスのここから見る景色が好き!という場所があるかと思います。いろいろなルートを歩いて自分のお気に入りの場所を探しながら歩いてみるのもいいですね。

昨日未明から各地で降雪がありましたね。事務所がある芦安でも7センチほどの積雪がありました。午後になり、だいぶ雪は溶けました。明日、路面が凍りそうで怖いです。

標高が高い山々ではかなり積雪があることでしょう。足回りの装備をしっかりしなければならないですね。

早いもので、もうすぐ2019年が終わろうとしています。みなさんにとって2019年はどんな1年でしたか?私にとっての2019年は悪天候が続き、すっきり晴れている山行が少なく残念でしたが、その中でも美しい景色や高山植物に出逢うことができましたし、大きなケガなく登山できたのは本当によかったです。年末年始に雪山登山を計画されている方も多いかと思います。万全の装備で安全に雪山登山を楽しみましょう♪みなさんにとってステキな年末年始になりますように!!

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2019年12月23日年末の大掃除!(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 箱根 池田興平

いよいよ今年も残すところわずかとなりました。

年末と言えば「大掃除」をする人も多いかと思いますが、先日(12月6日)、箱根地域ではゴミの美化清掃として不法投棄防止一斉パトロールを行いました。

例年この時期に、富士箱根伊豆国立公園箱根地域におけるゴミの不法投棄防止・美化向上を図るため、関係行政機関や事業者に呼びかけ実施している活動です。

当日は各機関で手分けをしてパトロールしながら、不法投棄されたゴミを回収していきました。

今年度も残念ながら、道路の脇や下などにはゴミが散乱していました。

プラスチックゴミや工場の機械部品、生活用品などあらゆるゴミがありました。

ゴミの中にはガラスの破片も混ざったりしているので、怪我しないよう注意しながら作業を行います。


ゴミを捨てるのは簡単でしょうが、それらを拾い集める労力は大変なものです。

私の班では、2時間ばかりの間に、なんと1トントラックの荷台がいっぱいになる程のゴミを回収しました。

作業の後、各機関が回収したゴミの計量と分別を行い、ゴミ処理場へ運んでいきます。

今回の参加団体は10機関及び11事業者の計65名で、拾い集めたゴミの総重量は約934㎏となりました!

今年も尽力いただきました関係機関及び事業者の皆様には、この場を借りてお礼申し上げます。

ご協力誠にありがとうございました。

(今年度の参加機関・団体、及び事業者は以下の通り)

【機関・団体】

林野庁東京神奈川森林管理署 神奈川県(県西地域県政総合センター 自然環境保全センター箱根出張所 県西土木事務所小田原土木センター) 箱根町 御殿場市 裾野市 神奈川県公園協会 自然公園財団箱根支部 環境省富士箱根伊豆国立公園管理事務所   計10機関・団体

【事業者】(五十音順)

芦ノ湖スカイライン株式会社 伊豆箱根交通株式会社 伊豆箱根バス株式会社 伊豆箱根鉄道株式会社 小田急箱根ホールディングス株式会社 株式会社小田急リゾーツ 箱根観光船株式会社 箱根ターンパイク株式会社 箱根登山バス株式会社 箱根ロープウェイ株式会社 株式会社プリンスホテル 計11事業所

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2019年12月20日【開催報告】パークボランティア研修会(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 箱根 山口光子

はじめまして!

2019年12月より富士箱根伊豆国立公園管理事務所に着任しました山口と申します。

今回ご縁があって箱根地域で働くこととなりました。

箱根と言えば、豊かな自然と温泉のイメージです。

大地のパワーを時折温泉に浸かっていただきながら、

これからこの箱根地域で、人と自然をつなぐ架け橋のような活動を

お手伝いできると嬉しいです。

よろしくお願いします。

今回は、12月8日(日)に行われた、

箱根地区パークボランティア(以下:PV)研修会のご報告です。

普段お客様に箱根の山々を案内するガイド、インタプリターとして活動する

PVの皆さんが、次年度に向けてガイド力向上を目指して研修参加しています。

皆さんは「ネイチャーゲーム」をご存じでしょうか?

ちょっとした遊びを自然の中で行うことで、

身近な自然の新しい魅力に気がついてしまう、

「見て聞いて感じて5感を養う」自然観察手法のひとつです。

まずは、自らお客様になって、ゲームを体験。

講師は公益社団法人日本シェアリングネイチャー協会青木先生です。

ゲームの開始時から、熱心に質問をするPVが多く、

青木先生も圧倒されてしまうほどでした。

初めて会ったお客様とガイドは、会話1つ1つにも緊張が漂います。

この壁を、出来るだけ早く取り払うとお客様の楽しい時間は増えます。

ネイチャーゲームの手法が役立つはず!

大まかにきれい!美しい!と見ていた樹木が、

樹皮に実は菱形の模様があってきれい!

なんだかいいにおいが樹皮からしてる!

この木はこんなことを言っているかもしれない!

と、より細かい部分に感覚が研ぎ澄ますと、

新しい世界が見えてくるのです。

不思議ですね、ネイチャーゲームって。

時間がたつと、PV皆さんから童心に帰ったような笑顔が溢れ、

ゲームは大変盛り上がりました。

使っているフィールドはいつもの自分たちの庭、

箱根ビジターセンター周辺なのですが、

これまで気がつかなかった新たなポイントが見えてくる!!

それは楽しくて仕方がありません。

こんな発見があるのねと、皆さんが驚かれていました。

この日味わった新しい感覚、楽しさを、

今度はお客様に味わってもらい、笑顔になってもらうことが研修のゴールです。

来年もたくさんのお客様に、もっともっと箱根の魅力が伝えられますように!!

春からのシーズン開始に向けて、次年度の観察会計画も着々と進行中です。

箱根ファンの皆様も、これから訪れてみたいなと思っている皆様も、

是非来年の自然観察会やイベントへの参加を楽しみにしていてください。

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2019年12月20日海辺に広がる小さなツリー?

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。ショートケーキの苺は最後までとっておく派の齋田です。

12月もとうとう終盤に差し掛かり、待ちに待ったクリスマスが近づいてきましたね!

下田の街中では、普段に増して子どもたちの笑い声が響き渡り、鈴の音やトナカイの足音さえも聞こえてきそうな程にクリスマスムード一色です。

さて、今回の日記では、そんなクリスマスにちなんで伊豆半島の海辺に広がるツリーをご紹介します。

ツリーがみられるのは、伊豆半島の東海岸に位置する下田市白浜の「アロエの里」です。

ここは伊豆半島を代表するキダチアロエの群生地であり、県内外から毎年多くの観光客が見物に訪れます。

植物好きのみなさんの中には、すでにピンと来ている方もいらっしゃるかもしれませんが、今回ご紹介するクリスマスツリーの正体はこちらです!

【真っ赤なクリスマスツリー(キダチアロエ)】

青い海が広がる遊歩道沿いには、およそ3万株のクリスマスツリー。もとい、キダチアロエの花。

今年は台風による高潮の影響で株数が減少しているものの、これだけのアロエが群生する様子は圧巻です。

街中に輝く装飾やイルミネーションの灯りを見に行くのも素敵な過ごし方の一つですが、自然の中にクリスマスを探しながら散策するのもなかなか乙なものです。

今年の冬は、伊豆半島下田に真っ赤なツリーを眺めにきてはいかがでしょうか。

自然の中でみつかる新しい発見が、自分への最高のクリスマスプレゼントになることと思います。

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2019年12月17日いろいろな場所から見る南アルプス

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

これまでたくさんの南アルプスの山々の写真をアクティブ・レンジャー日記にアップしてきました。その写真のだいたいが南アルプス国立公園内から見た南アルプスの山々です。今回は南アルプスの山々を南アルプス国立公園外から見るとどのように見えるのか、お伝えしたいと思います。

1.三つ峠(富士箱根伊豆国立公園)

三つ峠は富士山のほぼ真北に位置し、富士河口湖町、西桂町、都留市の境界にあります。富士山の大展望、ロッククライミングのメッカ、高山植物が多いことから1年を通して多くの方が登ります。三つ峠からは南アルプスを北部から南部まで見ることができます。写真は主に北部をメインにまとめてみました。写真撮影日は雲一つない快晴で、南アルプスだけでなく、北アルプスも一望できました。富士五湖管理官事務所の小西アクティブ・レンジャーが作成した三つ峠の紹介はコチラ!登山計画の参考にしてみてください。

2.美ヶ原高原(八ヶ岳中信高原国定公園)


美ヶ原高原は長野県松本市、上田市、長和町にまたがり、王ヶ鼻、王ヶ頭、牛伏山、鹿伏山、武石山の総称です。日本百名山に選ばれています。山上は平坦で夏季には牛や馬が放牧されており、ソフトクリームや牛乳が販売されています。長距離コース、短距離コースと選べるので、自分の体力に合ったトレッキングができるので登山初心者の方にも健脚の方にもオススメです!中でも王ヶ鼻では41座の日本百名山の展望を楽しむことができます。南アルプス方面は鳳凰三山を始めとし、南部の山々まで見ることができちゃいます!11月初旬に撮影しましたが、標高が高い山ではうっすら白くなっているのが分かります。撮影日は高く雲が広がってスッキリしない天気でしたが、南アルプスを一望することができました。

3.金峰山(秩父多摩甲斐国立公園)

金峰山は山梨県甲府市、北杜市、長野県川上村にまたがる標高2,599mの日本百名山です。修験道の開祖、役小角(えんのおづぬ)によって奈良県吉野の金峰山から蔵王権現を勧請(かんじん)したことに始まるとされる金峰山信仰は、左に写っている岩塊、五丈岩(高さ約15m)を本宮とし、各登山口には金櫻神社や金峰神社が祀られています。(参考:山梨市観光協会https://www.yamanashishikankou.com/nature/kinpusan/

山頂からは写真の通り、北部の山々を一望することができます。金峰山へは1年を通して登ることができるので、緑の南アルプスと白い南アルプスの両方を楽しむことができます。

いかがでしたか?普段、南アルプス山域の中から南アルプスの山々を見ていることが多いですが、違う山域から南アルプスの山々を見るのもいいものですね。 富士山や北アルプスの槍ヶ岳と違って南アルプスの山々は他方面から見るとどれがどの山か分かりづらいですよね。登頂したとき、どれがどの山か分かるようになると楽しみがまた一つ増え、目標の山も見えてくると思いますよ♪

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2019年12月09日珍鳥、ご来島!

佐渡 近藤陽子

 皆様、こんにちは。

 佐渡自然保護官事務所の近藤です。

 先週は、佐渡最高峰の金北山(きんぽくさん:1,172m)を有する大佐渡山地から平野部にいたるまで広く雪に覆われ、佐渡にも本格的な冬がやって来ました。

<雪に覆われた大佐渡山地>

 佐渡のアクティブ・レンジャーは、早朝、トキがねぐらから飛び立つ様子を観察し、午前10時頃までトキの動向を追跡・記録するモニタリング業務を行っています。この時期の身を切るような寒さは、早朝のモニタリングを辛いものにしますが、ガンカモ類の渡りの時期だけあって、幸運にあずかることがあります。

 先日、水田でトキを観察(※)していると、私の車の横に見慣れない色のカモがおりてきました。大きさはカルガモくらい。頭は白く、首から腹・背中にかけて鮮やかな橙赤色(とうせきしょく)。翼は黒と白のコントラストが美しく、観賞用に品種改良されたカモの仲間でもやってきたのかと思いました。

(※佐渡ではトキの生態に影響がないよう車内から観察を行っています)

 このカモの正体は、「アカツクシガモ」。全国的にも珍しく、佐渡では2004年以来、15年ぶりの確認となりました。

<アカツクシガモ 2019/11/20撮影>

 アカツクシガモの多くは、ユーラシア大陸中部で繁殖し、冬期、インドや中華人民共和国などのユーラシア大陸南部へ渡り、越冬します。日本には希な冬鳥、または旅鳥として飛来が確認されています。

 漢字では「赤筑紫鴨」。日本では、「ツクシガモ」と「アカツクシガモ」が確認されていますが、どちらも西日本、特に九州北部(筑紫の地域)での確認が多いことが名前の由来になっているようです。

 ちなみに、英名は「Ruddy Shelduck」。赤い(Ruddy)ツクシガモ(Shelduck)を意味します。ツクシガモの配色を知っている人には、Sheld(多彩な)+duck(カモ)でShelduck(ツクシガモ)と英名になっているのもうなずけるのではないでしょうか。

 その後、このアカツクシガモが佐渡で再確認されることはなく、15年ぶりの飛来を確認したのは、私だけでした。

 寒い日のモニタリング中に突然舞い込んできた幸運。鳥好きの私には、まるで夢のような出来事でした。

 

 この時期の朝は辛いですが、朝日を浴びて輝きながら飛んでいくトキや、赤く染まる金北山は、いつ見ても息をのむ美しさで、よくよく考えれば、毎日こんな景色を見ながら仕事ができること自体が幸運だなあと思いました。

<光を浴びて飛ぶトキ>

 自然の厳しさと美しさが溢れる冬の佐渡。夏とはまたひと味違った佐渡を一度体験してみてはいかかでしょうか。おどろくような幸運が巡ってくるかもしれません。

<冬の外海府>

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