ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年10月

17件の記事があります。

2020年10月30日【小笠原】高校兄島授業

小笠原国立公園 玉井徹

こんにちは

秋晴れが気持ちいい小笠原です。(最高気温27度前後)

先日、小笠原高校で授業を行いました。

テーマは「世界自然遺産・兄島」

兄島は、父島のわずか500mほど北に位置する無人島で

その最大の特徴は、小笠原諸島最大の乾性低木林にあります。

そこには陸産貝類をはじめ多くの固有種が生息しています。

環境省では兄島で様々な保全対策を行っており、業務では最もよく行く島です。

(何回行ったかわからないくらい・・・)

しかし、実はほとんどの人は兄島に行く機会があまりないんです。

というのも、ほぼ全域が様々な保護地域に指定され、

遊歩道なども無く、入林には許可が必要だからです。(海岸部への上陸はOkay)

"近くて遠い島"といったところでしょうか。

そのなかで、小笠原高校の1年生は授業の一環として毎年兄島で実習を行います。

兄島は世界自然遺産の核心地域であり、様々な取り組みが行われているため

事前に関係機関から、兄島にまつわる様々な授業を受けるプログラムとなっています。

環境省からは、グリーンアノール対策を中心に

兄島の世界自然遺産の価値と、外来種から守る取り組みを紹介しました。

兄島の一体何がすごいのか?どうして多くの取り組みが行われているのか?

伝えたいことは色々ありますが、

一番はやっぱり自然に興味を持ってもらいたいということ。

授業を通して、実際に兄島に行った時に

"近くの島にこんなに自然が残っているんだ、"

"知らないところでこんなことが行われているんだなぁ"

"地元の素晴らしい自然に改めて気づいた!"

といったような、新しい発見につながってほしいと思います。

玉井

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2020年10月30日北岳、白くなりました

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

気温がぐっと低くなり、南アルプス山域も標3,000m級の山々は白くなっています。今年は秋が短く、あっという間に冬がきたような気がします。今回は10月下旬に行った広河原巡視のようすをお伝えします。

この日は秋晴れで、日が当たる場所ではフリースを着ていても暑いくらいでした。(ただ、日陰になると寒いです・・・)


大樺沢や八本歯のコル、バットレスも真っ白です。日が差して暖かく感じましたが、白い稜線部分を見ると、¨冬がやってきた!¨という気持ちになります。広河原の紅葉は南アルプス市内の紅葉スポットの中でも有名で、例年のこの時期は登山者だけでなく、紅葉狩りを楽しまれる方で賑わいます。このほかに広河原周辺では白鳳渓谷(野呂川)や夜叉神峠で紅葉狩りを楽しむことができます。巡視の日は少し時期が早く、はっきりとした色づきではなかったですが、上部は徐々に色づき始めていました。

暖かさと寒さが入り交じる中、ノコンギクが咲いていました。

ノコンギクは群落で咲いていることが多く、鮮やかな紫色がとても綺麗です。広河原で多く見られ、咲いているところによって濃い紫色や少し白っぽい色などさまざまです。他の植物は枯れて種子を付けているなか、まだまだ元気でした!ノコンギクのように寒さに負けず、頑張ろう!と思えました。

【おまけ】

広河原から見た北岳のほかに広河原へ向かう道中でも綺麗な景色を見ることができました♪

夜叉神ゲートから2つ目のトンネルの先にある¨御野立所¨。1957(昭和32)年7月、昭和天皇・皇后が野呂川林道を視察された際にご休憩された場所です。この場所では、南アルプスを代表する高峰、北岳と間ノ岳を望むことができます。青い空に白い山々。普段よりもいっそう、山が大きく感じられました。

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2020年10月29日ALWAYS「伊豆半島の夕日」

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。葉の裏にとまるカメムシを数えるのが日課の齋田です。

この時期には海岸沿いの低木にたくさんのオオキンカメムシが集まるのですが、日を追う毎に数を増す彼らから深まる秋をしみじみと感じています。

さて、今回はそんなオオキンカメムシのような朱と黒の対比が美しい伊豆半島の景色をご紹介します。

遠出を控えているみなさんにも、日記の写真を通して伊豆半島の秋を感じて頂ければうれしく思います。

一つ目にご紹介するのは、南伊豆町の伊浜海岸から見える夕日です。

【南伊豆町 伊浜海岸より望む夕日】

マーガレットの生産地として有名な小さな集落に位置する伊浜海岸から望む夕日。

写真の右端に見える岬は、東日本最大級のニホンザルの生息地として知られる波勝崎です。海岸近くには私の他にも数頭の見学者がいたのですが、彼らに見守られながらの撮影はなんとも言えない緊張感がありました。

二つ目にご紹介するのは、西伊豆町の堂ヶ島海岸から見える夕日です。

【西伊豆町 堂ヶ島海岸より望む夕日】

伊豆半島の景勝地として有名な堂ヶ島海岸から望む夕日。

周辺には天窓洞や三四郎島等の観光スポットがあるため、休日には多くの観光客で賑わいます。

亀岩や蛇島等の多数の島々に囲まれているため、波が穏やかなことが多く、この日も鏡のような海面が夕焼け空をはっきりと映していました。

今回ご紹介する写真は以上です。伊豆半島の夕日はいかがでしたか?

夕日の写真は、昨年10月に掲載した日記「ノスタルジックな秋の日に」でもご紹介しています。

こちらではどこか懐かしい気持ちになるような写真を取り上げています。是非併せてご覧下さい。

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2020年10月28日天城温泉郷『湯道』をめぐる

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

今年も残すところあと2ヶ月です。時間の流れの早さに驚きます。秋は毎年言っているような気がしますが、、、食べ物がおいしい季節ですよね。ついつい食べ過ぎてしまいます。

全国の山々で初冠雪のニュースを耳にしました。伊豆半島の紅葉はこれからですが、富士山は雪化粧をして美しいです。沼津管内も少しずつ冬に向かっています。

ところで皆さんは『湯道(ゆみち)』という言葉を聞いたことがありますか?湯道とは静岡県伊豆市湯ヶ島にある小道で、かつて河原の共同湯に通うために使っていた小道を、里の人達が「湯道」と呼ぶようになり、名前をそのままに散策路として整備された道です。この場所は、幼い頃この地で暮らしていた作家 井上靖の「しろばんば」の舞台になった場所や、川端康成が「伊豆の踊子」を執筆した場所でもあります。

苔むした小道を歩いていると、井上靖をはじめとする文人墨客たちもこの場所を歩き、執筆の創作意欲を高めたり、心を休めていたのかな?と想像が膨らみます。そんな景色を眺めていると感慨深い気持ちになりました。

小道の脇には小川が流れ、笹舟を作って流して遊んだ子供の頃を思い出しました。この場所を歩くとなんだか懐かしい気持ちになります。

カサカサっと何か落ちてきたと思ったら、どんぐりです。足下には秋が落ちていました。

こちらは、猫越川(ねっこがわ)にかかる「女橋」と、本谷川にかかる「男橋」です。この場所はこの二つの川が合流し狩野川として流れ出す場所であり、男女が巡り会い新しい人生をスタートする「出会い橋」と呼ばれていて、二つの橋の出会う場所にはハートのモニュメントがあり写真スポットになっています。5月下旬から7月上旬頃には、たくさんのホタルが飛び交い幻想的で、四季を通して美しい場所です。

11月中旬頃には湯道沿いの木々の紅葉が始まり、出会い橋ではライトアップも行われる予定です。秋色に染まった美しい渓流にかかる橋で素敵な出会いがあるかもしれませんよ。

おまけ、湯道の小川に咲いていた「ホトトギス」です。10月ももうすぐ終わりですがキレイに咲いていました。

湯道の紅葉はこれから見頃を迎えます。文人ゆかりの宿や史跡、歌碑などを巡りながら風情のある小道で紅葉と歴史に触れ思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

*湯道の中にある「わらべ橋」は老朽化により現在立入禁止になっていますのでご注意下さい。

▼静岡県伊豆市に来訪される方へのお願い

【新型コロナウイルス感染防止対策について(伊豆市)】

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=12&c2=2&pid=5228

▼伊豆市観光情報サイト

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=5&c2=4&aid=4&pid=2402

▼天城温泉郷 観光ガイド

https://amagigoe.jp/

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2020年10月23日東海自然歩道を歩こう!

富士箱根伊豆国立公園 沼津 義高樹

今年も早いもので、もう10月です。

すっかり寒くなるかと思いきや、11日、12日はまさかの夏日でしたね。

浜松市では気温が27度にもなったとか。

去年まで山形にいた私は、10月ですとそれなりに寒い思いをしていましたので、未だに半袖でいられることが信じられません。

そんなお天気に恵まれた12日、東海自然歩道の巡視に行って参りました。

東海自然歩道・木橋の様子

最近、皆さんは外のアクティビティを楽しまれているでしょうか。

ステイホームと自粛も大事なことですが、たまには外に出かけて、自然の中でリフレッシュすることも良いかもしれません。

・軽く運動がしたい。

・アウトドアに興味があるが、何をしていいか分からない。

・昔は登山をしていたが、最近は足が遠のいている。

そんな方々にお勧めできるのが、こちらの東海自然歩道(ハイキング)です。

東海自然歩道といえば東京と大阪を結ぶ長距離歩道ですが、今回ご紹介するのはそのごく一部で、およそ1時間程度で一周できるコースになります。

国土地理院地図におけるコース概要

(【A沢貯水地】または【富士宮市立井之頭小学校根原分校跡】付近になります)

コースは起伏が少なく、なだらかです。

装備としては登山靴が望ましいですが、ハイカットのように本格的なものは必要ありません。

ちょっとしたお菓子などを持参して、気軽にハイキングに出掛けてみては如何でしょう。

天気が良ければ、このように富士山も展望できます。


東海自然歩道からの富士山(5月27日撮影)

付近には朝霧高原の他、白糸の滝(過去日記→【白糸の滝と富士山】)、田貫湖ふれあい自然塾(ホームページ→【環境省田貫ふれあい自然塾】)もありますので、時間があるようでしたら立ち寄ってみて下さい。

きっと、より自然を好きになれる筈ですよ!

※新型コロナウイルスへの対策(マスク、ソーシャルディスタンス等)を十分にして、お出かけ下さい。

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2020年10月21日荒川岳防鹿柵冬期養生作業に行ってきました!【景色編 】

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

前回の荒川岳防鹿柵冬期養生作業に行ってきました!【作業編】に引き続き、2泊3日を通して見ることができた景色をお伝えしようと思います。

◆ 千枚小屋の紅葉

千枚小屋まではシラビソやコメツガなどの針葉樹林が多く、常緑の樹木が多いです。標高約2,600mの千枚小屋周辺まで登ると針葉樹林に加えて、ダケカンバやナナカマドが生育しています。ちょうど紅葉の見頃を迎えており、赤や黄色がとても綺麗でした、雲一つ無い快晴で、空の青色によく映えていますね♪

◆ 雲海に浮かぶ丸山

千枚岳と悪沢岳の間に位置する標高3,032mの丸山。その名の通り、丸くだだっぴろい山容です。このあたりは運が良いと、ライチョウを見ることができるスポットです。この日は天気が良すぎたせいか、ライチョウの気配は感じられませんでしたが、見事な雲海!下界は雲空だったかもしれません。雲海は標高が高いところならではの景色です。

◆ 南アルプス南部から見る北部の山々

三伏峠・塩見岳の巡視に行ってきました。【塩見岳編】10月8日更新)で塩見岳から見た南アルプス北部、南部の写真を掲載しました。今回は荒川岳から見た北部の山々です。手前に大きく見えるのは塩見岳、そこから伸びる尾根は蝙蝠尾根です。奥には三峰岳や間ノ岳、農鳥岳、広河内岳が見えます。北岳や仙丈ヶ岳も頭を出していますね。空の色もグラデーションになっていて、山の美しさを改めて感じました。

◆ 富士山と白峰南嶺

白峰南嶺は農鳥岳以南の山々を指し、広河内岳や笹山(黒河内岳)、笊ヶ岳などがあります。写真に写っているのは、布引山、笊ヶ岳、生木割山などです。笊ヶ岳はネコの耳のように見えるのが特徴的です。この写真は、2日目の西カール底の作業へ向かう朝、荒川小屋の前で撮影しました。小屋から出てすぐにこの景色が堪能できるのは嬉しいですね。山小屋で働く方々の特権です。

アクティブ・レンジャーになってから4年が経ち、荒川岳防鹿柵冬期養生作業へは毎年、参加させていただいています。同じ時期に4回登っていても、¨あのときと同じ景色¨には出会えていません。登るたびに景色を変えて魅せてくれる自然や山はやはり、いいですね♪今年の南アルプスは入山自粛や山小屋や交通機関の休業し、例年のように多くの方に利用していただけないことがとても残念です。来年こそ、賑やかな南アルプスに戻って多くの方にステキな時間を楽しんでもらいたいです。

【南アルプス山域の登山を計画されている方へ】

先日の降雪により、一気に雪山に変わりました。足回りや防寒着の準備をしっかりしてください。徐々に日の入りも早くなってきているので、早出・早着を心がけましょう。ヘッドランプの携帯も忘れずに。これまで有人だった山小屋も無人になり、山小屋の利用もできない場合がありますので、あらかじめ情報収集を行った上で、計画を立てるようにしてください。

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2020年10月20日実りの季節(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

先日、箱根パークボランティアさんたちの自主研修に同行してきました。

今回は毎年箱根ビジターセンター周辺の湖尻園地で実施している「バリアフリー」観察会の研修です。この観察会は、自然は好きだけれど山に登るには体が少し不自由な方たち、まだ山に登るには体力的に難しい小さな子どもたち、その付き添いの方や保護者の方たちなど、あらゆる人たちに箱根の自然が凝縮された湖尻園地で安心して自然散策を楽しんで欲しいという想いを込めて開催しています。

今年はお客様を招いての実施はしていませんが、この機会を利用して、来年に向けた準備を入念に行いました。ガイドをするパークボランティアさんたちが、自ら車いすに乗ってお客様体験を行い、湖尻園地を回っています。新型コロナ感染症対策下でのガイドの実施方法なども検討しました。

【車いす体験を交互に行いながら、ガイド訓練】

秋らしい花も咲き始めた湖尻園地内。ですが、この日は「実」に目が行く1日でした。今年の山の実りは豊作のようです。

【上左:トチノキの実・上右:ガマズミの実】

【下左:サンショウバラの実(切ってあります)・下右:ツバキの実】

天気が曇りだったので、写真の色が少し暗いですが、晴れているとより鮮やかな色になります。

サンショウバラの実は、ハーブティーで有名な「ローズヒップ」です。ナイフで切ってみると、とてもよい素敵な香りがしました。他にもアケビの実等も観察できました。

そしてこちらはゲンノショウコ。

【左:ゲンノショウコの種がはじけた後・右:ゲンノショウコの花】

ゲンノショウコの実は、触るとサヤがはじけて種を飛ばし、不思議な形になります。植物は季節によって様々に姿を変えます。同じ植物を、四季を通して観察するのもとても面白いです。

紅葉の季節がもうすぐですが、その前に植物たちの「実」にも着目してみてください。「実」は次世代に繋がれる植物たちの命の種です。植物もしっかりと来年に向けた準備をしているようですね。

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2020年10月16日【小笠原】森の中のマイマイ

小笠原国立公園 坂田彩

みなさんこんにちは。小笠原の坂田です。

海は温かいですが、風が冷たくなり,秋を感じるようになってきました。

台風が連れてくる恵みの雨で山の中はしっとり。キノコにとっては最高の時期ですね!!

▲休日に見つけたソライロタケ

さて、小笠原には固有のマイマイ(カタツムリ)がいますが、父島ではニューギニアヤリガタリクウズムシやネズミといった外来種によって、その生息地はごく限られた場所のみとなり、そこでも個体数が減少しています。

小笠原のマイマイたちを守る事業として、小笠原の世界遺産センターでは6種類のマイマイを飼育し、別の場所でも屋外飼育などを行い、個体群再生を進めている真っ最中!!

ということで、屋外の飼育場所として使われている施設に行って作業してきました。

▲マイマイの屋外飼育施設

森の中を歩いて行くと急に現れる屋外飼育施設。

"マイマイはどこにいるのかな~"ワクワクしますね♪

▲マイマイの個体確認中

何匹いるか?死んでいる個体はいないか?大人になっている個体はいないか?この中をくまなくチェックします!!

▲ふ化個体確認後、卵の回収・状態確認作業中

ちょっとの刺激で壊れてしまうから慎重に・・・・

ここにいたのはナンバンマイマイ科のアナカタマイマイ。

土の上や木の上で生活している半樹上性で、臍孔【さいこう】(マイマイの殻の裏にあるヘソのような穴)があり、少し平たいのが特徴の小笠原固有のマイマイです。

今回私たちが行ったのはマイマイの個体確認、エサの補充、ふ化個体の確認等の作業。

その他にもここでは、個体群再生に向けて多くの作業・調査が行われています。

小笠原が世界遺産に登録されることとなった理由の一つでもある固有のマイマイが父島でも身近に見られるようになれば良いなと願うばかりです。

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2020年10月14日荒川岳防鹿柵冬期養生作業に行ってきました!【作業編】

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

10月初旬に2泊3日で荒川岳の季節型防鹿柵の撤去作業へ行ってきました。例年、7月頃に、ニホンジカが高山へ季節移動して来るタイミングで、関係者による柵の設置作業があり、環境省も同行しますが、今年は椹島までの林道の崩落で通行止めのため、請負業者のみで設置作業を行いました。環境省としては今年度初の荒川岳への巡視を兼ねた防鹿柵の撤去作業になりました。

荒川岳は南アルプスの南部、静岡県静岡市に位置する山です。東岳(悪沢岳)、中岳、前岳の3つの山を総称し、「荒川三山」と呼ばれています。中でも東岳(悪沢岳)は標高3,141mで、日本で6番目に高い山です。

荒川岳では西カールに2箇所、前岳南東斜面に1箇所防鹿柵を設置しています。初日は前岳南東斜面の防鹿柵の撤去を行いました。前岳南東斜面の防鹿柵は前岳・中岳分岐から荒川小屋の間に設置されており、登山道を含む大きな防鹿柵です。今回の作業では、ネットやポールを外し、雪崩等で流されないように紐で縛るほか、扉の撤去を行います。

作業を行う場所は傾斜がきつく、大小いろいろな岩が落ちているので、作業もなかなか大変です。

2日目は西カールの撤去です。カールの中では落石の危険があるため、作業ではヘルメットの着用が必須です。

カールの中に柵を2箇所設置しているため、2つのグループにわかれて作業します。柵の大きさにより人数を割り振りますが、大小問わず、この西カールも傾斜がきつく、足場が悪いので作業は大変です。

西カールの大きい柵を下から見ると・・・


・・・とても広大です。クリックして大きい写真で見てみると、豆粒サイズで柵や人が写っているのが分かるかと思います。とても広大なカールに設置されている柵ですが、参加されたボランティアのみなさんによって、あっという間に終えることができました。参加してくださったボランティアのみなさんに感謝です。

足元を見てみると、ドライフラワー状になったミヤマアキノキリンソウが可愛らしかったです♪

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2020年10月09日【那須】那須連山・姥ヶ平の紅葉

日光国立公園 菅野敬雅

 こんにちは、日光国立公園 那須管理官事務所の菅野です。

 肌寒い日が増えてきましたね。私は早くもひざ掛けともこもこの上履きを引っ張り出して勤務しています。

●那須連山の紅葉情報

 さて、秋といえば紅葉。

 那須地域の紅葉シーズンは那須連山から始まります!

 去る10月7日、茶臼岳や朝日岳周辺の登山道を巡視してきましたので、見頃を迎えた紅葉や混雑具合の様子をご紹介したいと思います。

 残念ながら巡視日は霧が深く、特に朝は視界が真っ白でした。

 ただ、霧の晴れ間から時折覗く景色に期待が高まっていきます。

▲霧の晴れ間から...

 そして、霧が流れた一瞬の隙に見えた景色がこちらです。

▲熊見曽根から茶臼岳・姥ヶ平方面

 お昼頃になると、上空に分厚い雲が残るものの、周りの霧は大分晴れてきました。

 この日の最終目的地として、有名な紅葉スポットの姥ヶ平を訪れました。

▲茶臼岳側から姥ヶ平方面

▲姥ヶ平から茶臼岳方面

 シャッターを押す指が止まりません。

 帰りの時間が迫り、名残惜しさを感じながら姥ヶ平を後にしました。

 今週末の台風14号で葉があまり落ちないといいのですが...

 なお、紅葉の時期は駐車場・登山道ともに混雑しますので、登山の際は余裕のある計画をお願いします。

▲狭い岩場の道が多く、渋滞になることも。

 

▲(左図)那須ロープウェイは8:00時点(始発30分前)で建物の外まで列が伸びていました。

 (右図)峠の茶屋駐車場は8:15時点で満車。満車の際は大丸の駐車場をご利用ください。

●山の紅葉が終わっても...

 那須地域の紅葉シーズンはまだまだ続きます。

 紅葉前線が那須連山から麓に向かって下りてくると、那須平成の森でも紅葉が楽しめます!

 オススメは駒止の滝。

 那須平成の森のスタッフによると、今年の駒止の滝の紅葉のピークは10月20日以降になるのではないかとのこと。待ち遠しいですね。

▲駒止の滝の紅葉(2019年10月27日撮影、那須平成の森提供)

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