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アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年10月 5日

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2020年10月05日【小笠原】下を向いて歩こう!!

小笠原国立公園 坂田彩

みなさんこんにちは。小笠原の坂田です。

小笠原に来てから雨に降られることが少なかったように感じますが、最近ではお天気の良い日でも一時的に雨が降ることも増えています。

小笠原の植物にとっては恵みの雨ですね~♪

私にとっても休日の森歩きという楽しみが増えています!!

▲休日に見つけた粘菌

自然豊かな小笠原では、何気なく歩いている道沿いでも固有種を楽しむことができます。今回は林内でみられる固有種の中でもその存在が気付かれにくい植物をご紹介したいと思います!!

▲イワホウライシダ/イノモトソウ科/ホウライシダ属

谷筋の水分を含んでいる崖地を好むのがこちらのイワホウライシダです。

私が見つけたイワホウライシダも沢近くで常に周囲が湿っている、日陰が多い場所にひっそりと生えていました。

花が咲くわけではありませんが、薄い葉が集まり、ひらひらしているなんともいえないこのフォルム♪かわいいですね~

小笠原諸島の中でも兄島・母島に局地的に生息していますが、父島でもみられるようになったといわれています。

環境省レッドリストでは絶滅危惧Ⅱ類(VU) という絶滅の危険が増大している種に指定されています。

▲ムニンエダウチホングウシダ/ホングウシダ科/ホングウシダ属

山地の林床に生えているこちらは、ムニンエダウチホングウシダです。

葉の光沢が強い特徴があり、遊歩道沿いを歩いているとつやつやした葉の緑色が綺麗で癒し効果抜群です!!

小笠原諸島の中では、父島・兄島・弟島・母島に生息していて、環境省レッドリストの絶滅危惧Ⅱ種(VU)に指定されています。

林内を歩いていると季節の花々や美しい色のアカガシラカラスバトに目がいきがちですが、見落としやすい足下に注目すると新しい固有種との出会いが楽しめます。

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