ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2020年11月

19件の記事があります。

2020年11月27日鳥インフルエンザ対策

佐渡 近藤陽子

皆様、こんにちは。

佐渡自然保護官事務所の近藤です。

環境省が実施している調査において、11月16日(月)に新潟県阿賀野市で採取した環境試料(水)から、11月25日(水)に高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されました。

新潟県内での発生ということで、佐渡自然保護官事務所がある佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションでは、トキたちを感染から守るため、敷地内に消石灰がまかれました。消石灰には消毒効果があります。

<野生復帰ステーション入り口。門の外には靴裏消毒用の消毒槽が設置されています。>

<消石灰散布の様子>

また、鳥インフルエンザウイルスを持ち込まないために、トキを飼育しているエリア内への車両(職員の車両も含む)の進入は原則禁止になり、私たち職員がこのエリアに入る際は、靴裏の消毒を行います。


<敷地内数カ所に設置された靴裏消毒槽>

トキの飼育でどうしても使う必要がある車両については、逆性石けんを用いて車両をしっかり消毒します。


<車両消毒のための逆性石けんが含まれているマット>

<逆性石けん噴霧器>

<車両消毒の様子>

11月27日時点では佐渡での高病原性鳥インフルエンザの確認はありませんが、鳥インフルエンザウイルスを運ぶとされるガンカモ類は多数飛来しています。

トキがどの程度鳥インフルエンザにかかりやすいのかは不明ですが、細心の注意を払ってできうる限りの対策に努めたいと思います。

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2020年11月26日新宿御苑アートギャラリーにて写真展開催中!!

秩父多摩甲斐国立公園 小林真弥美

みなさん、こんにちは。

奥多摩自然保護官事務所の小林です。

先週、秩父多摩甲斐国立公園指定70周年を記念して、

11/17~29の期間中、

新宿御苑のアートギャラリーにて写真展を開催するとお知らせしましたが、

12/6(日)まで開催することになりました!

月末は忙しくて行けない、、という方も、お越し頂けるチャンスです!

とはいえ、

どんな様子か知りたいですよね・・??

返事が聞こえましたので、展示の様子をお見せしちゃいます!!!

インフォメーションセンター正面玄関から入ると、すぐ右にアートギャラリーがあり、

この空間に入ると右手には、Tokyo Climbさんが作成して下さった

秩父多摩甲斐国立公園のPVが流れています(写真に写っているテレビから)。

そして左手に見えるのは・・・

奥多摩ビジターセンターの方々が作成されたタペストリーをお借りして、

どーーんと展示させて頂いております。

タペストリーの背景になっているこの山々、実は雲取山の山頂付近からみた景色なんです!

よく見ると背景が全てつながっているのがわかります。

また、新宿御苑側の入口からも入ることができ、なにやら意味ありげなテーブル・・・

何が置いてあるかは行ってからのお楽しみ・・ということで!

秩父多摩甲斐国立公園の地図付きパンフレットも、早い者勝ちで無料配布しています!

各都県の担当者の方に選んで頂いた選りすぐりの一枚も、どれもすばらしい写真ですので、

是非新宿御苑インフォメーションセンターまで足をお運び下さい!!

ちなみに!

新宿御苑のインフォメーションセンターには、現在写真展を開催させて頂いているスペースの「アートギャラリー」の他にも、全国の国立公園で販売されている調度品の物販スペース、4K画質で国立公園の風景が楽しめるシアタースペースなど、見所がたくさんあります!

さらに、「はなのき」というカフェも併設されているので、ひと休みすることもできます!!

新型コロナがまた幅をきかせつつありますが、感染にはお気を付けて、隙を見てお越し頂ければと思います。

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2020年11月25日雪が溶けちゃった!?!?!

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

ぽかぽか陽気が続く今日この頃、広河原へ行ってきました。前回の広河原巡視から1ヶ月が経ち、どのくらい白くなっているかな?とわくわく気分のなか、道中イチのビュースポットである『御野立所(おのだちしょ)』から北岳、間ノ岳を見ると・・・

雪がない?雲が多く、若干日が傾いているせいでしょうか??

1020日に撮影した写真と見比べてみると・・・


・・・!!やっぱり雪がなくなっています!!この1ヶ月、雪ではなく雨が降り、日差しと暖かい気温で溶けて、を繰り返したのか、白さが激減していました。もう12月になるというのに、この雪の無さはちょっぴり寂しく感じました。これからの冷え込みと降雪に期待です!!

広河原から見た北岳は日陰になる部分があるせいか、しっかりと白かったです。

八本歯のコルに日が落ちていくようすが見られ、光の入り方と雲のようすが幻想的でした。日が入る頃には、広河原の気温が7度ほどになり、下界とのギャップを感じました。

さすがにこの時期にはもう植物は咲いていませんでしたが、フジアザミがドライフラワーになっていました。大きなぼんぼりにふわふわの毛がついていて可愛らしかったです♪

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2020年11月20日トキが飛び立つ前に見せる行動

佐渡 近藤陽子

皆様、こんにちは。

佐渡自然保護官事務所の近藤です。

私たち佐渡のアクティブ・レンジャーは、佐渡の野生下で暮らすトキのモニタリングを主な業務としています。トキのモニタリングで得たデータは、トキ野生復帰の取組の評価や今後の事業の目標・方針を立てるために活用されます。

トキのモニタリングでは、トキの脚に装着されている足環(あしわ)を確認して個体を識別し、どの個体が、いつ、どこで、何をしていたか、を記録します。こうしたモニタリングによって、トキの生存状況、繁殖結果、トキが好む環境などが分かります。

<全ての放鳥トキと野生下で誕生したトキの一部に個体識別のための足環(左脚に番号リング、右脚にカラーリング)が装着されています。>

<野生下トキの足環の識別表。佐渡市羽茂(はもち)地区で観察していたので、羽茂グループを参照し、写真の個体がB94であると分かりました。>

個体の識別は、モニタリングの基本かつ最重要要素ですが、でこぼこした水田や草の茂みを歩き回るトキの足環を読むのは至難の業です。

<手前の草に脚が隠れてしまっています。>

トキの識別にはスピードが要求されます。観察中、歩行者や車が通過したり、上空を猛禽が飛んだりして、トキが驚き飛んでしまうことがあるからです。トキが飛んでしまっては、足環を読むどころか観察すらできません。

そのため、私たちはトキが飛ぶ前に見せる行動にとても敏感です。

前置きが長くなりましたが、今回はトキが飛び立つ前に見せる行動を紹介します。

通常、モニタリングは車に乗って行います。トキを驚かさないために、観察するトキから150メートル程度(田んぼ約2枚分)離れた安全な場所で停車し、エンジンを切って観察します。エンジンを切った車は生きものとして認識されないのか、そして、車内の人間は確認しにくいのか、車の中からだとトキを警戒させずに自然な行動を観察することができます。

トキの警戒行動は、餌場にいれば、下を向いて餌を捕るのをやめ、頭を高く持ち上げて動きがとまります。水田からあぜに上がってより高い位置からこちらの様子をうかがう個体もいます。木に止まっているのであれば、動きをとめ、頭を高く持ち上げてこちらをじっと見つめます。この場合、150メートル以上離れていても、それ以上近付くと飛んでしまうので、私たちはエンジンをとめてトキを刺激しないよう、そこから観察します。しばらく車の中でじっとしていると、トキたちはまた頭を下げて餌を探し始めたり、羽繕いを始めたりします。このようにトキの警戒が解けると飛翔するリスクは軽減するので、観察を続け、スピーディに識別していきます。

 ですが、トキはいつまでも食べている訳ではありません。おなかがいっぱいになれば飛び立ちます。飛び立つ前になると、餌を捕ることに集中しなくなり、歩いたり、きょろきょろしたり、落ち着きがなくなります。そして、「コッ...コッ...」と短く鳴き始めます。鳴き始めたらほぼ確実に飛ぶので、未識別であればその個体を優先的に識別し、識別済みであれば、飛翔写真を撮影するために、一旦観察を中断し、カメラをかまえます。ファインダーをのぞきながら、トキがフンをするのを確認したら、いよいよいつでも撮影できるように心の準備を整えます。鳥は、飛び立つ前、より身を軽くするためによくフンをするからです。素早く飛び立つトキを綺麗に写真に収めるために、飛び立つ前のこうした行動が、近藤個人的には目安になっています。

 

<鳴いているトキ。のどを膨らませて鳴き声を出しています。飛び立つ前の仕草です。>

<しばらく鳴いたあと、飛び立ちました。>

<飛び立つ前にあらかじめファインダーに入れておいて撮影>

飛び立つ前に鳴くと書きましたが、何かに驚いて慌てて飛ぶ場合はほとんど鳴きません。できるだけ目立たずに危険から離れるための行動かもしれません。

日々同じ生きものを観察していると、さまざまなことが見えてきます。

観察は、言葉を話さない生きものを理解する一番の近道かもしれません。

<オスのキジに近付くトキの幼鳥。どんな会話をしているのでしょう。>

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2020年11月20日アサギマダラの旅立ち(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

今回はアサギマダラという蝶のお話です。

少し前のお話なのですが9月から10月にかけて、箱根ビジターセンターではアサギマダラの幼虫が展示され、羽化までの変化を観察することが出来ました。

【 アサギマダラ幼虫 9/25撮影 】

地元箱根在住の蝶研究家の御庭で、9月下旬にアサギマダラの幼虫が見つかりました。お客様に紹介できるようにとのご厚意から、箱根ビジターセンターでの展示を開始しています。定期的に食草も運んで頂き、成長を見守っていたところ、見事に成長し・・


【 サナギ 10/1撮影 】

2匹が同時にサナギとなりました。きれいな緑色のサナギが隣り合わせで並んでいます。

同じような場所を選んだことは驚きでした。

蝶のサナギには寄生蜂が宿ることも多く、必ず正常に羽化するとは限らないそうです。もしかしたらうまくいかないかもと思いながらも、見守りました。

すると、1羽目は10/13、気がつくと無事に成虫となっていました。この1羽は状態が安定したのを見計らって、野に放っています。そして、もう1羽。どうなるかと心配しながら数日観察していましたが、10/15朝に飼育ケースをのぞき込むと、緑色だったサナギの表面が透明に変わり、中で真っ黒な物体がもぞもぞと動いていました。驚いて見ていると、そのまま成虫の羽化が始まり、ビジターセンターにいたお客様と一緒に一部始終の観察をすることが出来ました。ご一緒したお客様も、とても感動していました。

あまりの驚きに、羽化中の写真は撮れませんでしたが、羽が開ききった成虫がこちらです。

【 羽化直後の成虫 10/15撮影 】

翌日まで羽が乾くのを待ち、野に放つこととしましたが、その前に研究家の指導を受けて一作業。アサギマダラは驚くほどの長距離を飛行し、旅する蝶として有名です。全国で研究のためにマーキングが施され、その研究結果によると本州から沖縄や台湾まで移動をしたという記録も残っています。そこで箱根ビジターセンターでも、研究協力を試みることになり、指導を受けながら羽にマーカーで日付と生まれた場所が分かるようにマーキングを行い、放蝶しました。

【 ヒヨドリバナにおいた直後 10/16日撮影 】

周辺で良く咲いていたヒヨドリバナの上にのせたところ、すぐに給蜜を始めました。おなかがすいていたのでしょう。旅のエネルギーを貯めるように、夢中で蜜を吸っていました。

【 ハコネビジターセンターとアサギマダラ 10/16撮影 】

その後、しばらくは箱根ビジターセンターの正面で休んでいましたが、夕方には姿を消していました。さて、今頃はどこまで飛んでいったでしょうか。南に向かって、旅の最中であることを祈るばかりです。

時折このようなマーキングのあるアサギマダラがいるため、アサギマダラを見かけた際にはマーキングの有無も是非確認して見て下さい。もし「ハコネVC」の文字があったときには、観察した場所の情報を箱根ビジターセンターまでご連絡頂けると嬉しいです。

箱根ビジターセンターHP ⇒ http://hakonevc.sunnyday.jp/

ご協力頂きました地元蝶研究家様、貴重な体験をさせて頂きありがとうございました。

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2020年11月18日箱根、明神ヶ岳(箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

10月初旬に、箱根外輪山の「明神ヶ岳」へ巡視に行ってきました。

箱根で人気の登山スポット金時山を横から見ることができ、人気の山です。

山頂に向かう途中、すれ違ったハイカーさんから質問をされました。

「山頂付近の青い花は何の花ですか?」

その時はわからなかったのですが、探しながら進むと、ありました。

【ヤマトリカブト】

質問の答えはヤマトリカブトでした。猛毒で有名な植物ですので、二ホンジカは食べません。背丈が短く直立した形状のものは、特にハコネトリカブトといわれます。風が強く植物にとって生存が厳しい「風衝地帯」でも生き残れるように、ヤマトリカブトが環境に適応した姿といわれます。

この山では金時山と同様に、登山者カウンターを設置して、ハイカーの数を数えています。

写真は高木アクティブレンジャーがカウンター確認をする姿です。

雲が晴れていると、金時山の向こうに富士山をみることができます。

この日は残念ながら、富士山はお休みでした。

【登山者カウンターメンテナンス中】

山頂付近には自然の崩落があり、ロープ柵により立ち入りを制限した箇所があります。過去この崩落部において、植生復元の為の作業を実施しました。

作業の様子 → https://kanto.env.go.jp/blog/2018/01/post-457.html

その時植えたフジアザミが、写真のように咲いていました。崩落部の土に根を張って、頑張っています。


【元気なフジアザミ、隣のアザミ類と比べて花の大きさが格段に大きいです】

実は明神ヶ岳は、箱根に増えつつある二ホンジカが丹沢方面や山梨県側から入ってくる入り口的な場所と考えられています。ホタルブクロやマツムシソウは食べられたせいか、矮小化し地面すれすれのところで花をつけています。この付近ではシカによる植生への食害影響が大きく、そのため神奈川県では周辺での捕獲対策を実施しています。

【背丈のほぼない、ホタルブクロとマツムシソウ】

山頂付近には二ホンジカの足跡が残されていました。

【崩落部立ち入り禁止ロープの向こうに、ニホンジカの足跡】

ロープ沿いには、フジアザミが咲いています。ニホンジカもアザミ類は棘があり、今は食べずに避けているのでしょうか。イノシシはフジアザミの根を堀り返して食べるようですが、ここではそのような被害はまだありませんでした。

この時の巡視からは約1ヶ月以上が経ちました。季節はすっかり秋めいており、箱根は紅葉の見頃を迎えています。明神ヶ岳に行くときには、金時山や富士山の姿はもちろん、足元のフジアザミの様子も眺めてみてください。花の後に観察できるタンポポの綿毛のような「冠毛」をつけた種子の様子や、「ロゼット」といわれる地面に平たく葉を広げた越冬用の変身した姿を観察して、来年のフジアザミ開花を楽しみにしてください。もしかしたら、アクティブレンジャーとすれ違うこともあるかもしれません。

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2020年11月17日山で過ごす『特別な時間』

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

みなさんは山で過ごす中で『特別な時間』はありますか?高山植物を見ている時間、ライチョウなどの希少な生き物に出会えた時間(とき)。それぞれいろいろあると思います。中でも、山で見る日の出は日帰り登山では見ることが難しく、『特別な時間』かと思います。小屋やテントなどにより山の中で日をまたぐこと、そして、ある程度の標高が必要になります。今回は山で過ごす時間の中で『日の出』にスポットライトを当てていこうと思います。

■千枚小屋から

千枚小屋は椹島ロッヂから荒川岳に向かう途中にある山小屋です。小屋を出ると富士山と笊ヶ岳などの白峰南嶺がよく見えます。写真はまさに日が昇る直前!この後、さらに真っ赤になりました。この景色は食堂からも望むことができるため、食事中にふと横を見ると、日の出の瞬間に出会えるかもしれません!

■北岳肩ノ小屋から

北岳肩ノ小屋はその名の通り、北岳の肩にある北岳山頂に最も近い山小屋です。撮影したのは10月中旬。前日は雪が降るほど冷え込みました。そのせいか、空気がとても澄んでいて綺麗な日の出と富士山が見られました。

■鳳凰三山・地蔵ヶ岳から


鳳凰三山は地蔵ヶ岳、観音岳、薬師岳から成る山で、地蔵ヶ岳が最も北に位置しています。写真は少し富士山に山が被っていますが、オベリスクに近づくと、富士山の裾と日の出を拝むことができます。

■笹山(黒河内岳)から

笹山(黒河内岳)ってどこ?と思った方!農鳥岳を白峰南嶺方面に南下し、広河内岳、大籠岳、白河内岳、そして、笹山(黒河内岳)になります。あまり知られていないかもしれませんが、この4座も南アルプス国立公園に含まれています。上の3箇所は富士山の横からですが、笹山(黒河内岳)は奥秩父方面から昇ります。

いかがでしたでしょうか?見る場所によって見え方が変わるのも楽しみの1つだと思います。コーヒーを飲みながら日の出を楽しむのもいいですね。(これからの時期は寒すぎますが・・・)自分のお気に入りの場所や時間を探しながら歩いてみてはいかがでしょうか?

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2020年11月16日AR写真展開催のお知らせ【箱根地域】

富士箱根伊豆国立公園 高木俊哉

AR日記をご覧の皆様、こんにちは。

箱根事務所の高木です。

今回は、告知もかねてのご紹介です。

10月27日より11月26日まで、当事務所に隣接する箱根ビジターセンターにおいて

「環境省 アクティブ・レンジャー写真展 ‐国立公園・野生生物の姿‐」(AR写真展)

を開催しています。

AR写真展パンフレット

▲AR写真展パンフレット

AR写真展では、日光や南アルプス、さらには小笠原諸島まで含む関東地方のアクティブ・レンジャー(AR)が、写真を通して国立公園内や国指定鳥獣保護区の雄大な自然や動植物を紹介しています。

展示会場の様子

▲展示会場の様子

各ARの渾身の一枚をご覧ください!

※箱根ビジターセンターの開館時間は、午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分まで)となっています。

なお、ビジターセンター内では、富士箱根伊豆国立公園の情報や、箱根の自然の見どころに関する情報なども展示していますので、是非お立ち寄りの際には併せてご覧ください。

また、紅葉やススキも見頃となっておりますので是非一度足を運んでみてください。

仙石原ススキ遊歩道

▲仙石原ススキ遊歩道の様子

感染症対策に気を付けながらの外出が必要となる状況が続いておりますが、

箱根ビジターセンターでは、館内入口への手指消毒アルコールの設置や換気の実施など、

各種感染症対策を実施していますので、ご理解とご協力をお願いします。

詳しくは以下のリンクをご覧ください。

(箱根ビジターセンターの感染予防策:http://hakonevc.sunnyday.jp/osirase1.html

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2020年11月16日読めない!?『八丁池』紅葉のタイミング

富士箱根伊豆国立公園 沼津 山田優子

みなさま、こんにちは。沼津管理官事務所の山田です。

今年は紅葉が早いと思っていましたが、先日発表された静岡県の今後1ヶ月予報によると、例年より気温が高く紅葉は全体的に遅くなる可能性が高いそうです。あっという間に冬の景色になるより長い時間秋の景色を楽しめていいですね。紅葉は深緑と違い、見頃の時期の木枯らしや雨の影響で落葉してしまいますのでタイミングが合うと感動もひとしおです。山々がパッチワークのように色づくのが楽しみです。

今回は紅葉の時期に天城山巡視が何度か重なり、八丁池周辺の紅葉のタイミングの難しさを痛感しましたので敢えて日記で紹介したいと思います。

日本百名山の一つである天城山は、東は遠笠山から万二郎岳(標高1,299m)、伊豆半島の最高峰の万三郎岳(標高1,406m)など伊豆半島のほぼ中心を東西に貫く連山です。年間を通して雨が多く、年間降水量は4,000㎜を超える多雨地帯で、苔や樹木が育つ最適な環境です。八丁池は標高1,173mにある池で、「天城の瞳」の愛称で呼ばれています。池の周囲が八丁(約870m)あることから名付けられたと言われていますが、実際は580mほどしかないそうです。

八丁池へは一年に何度か訪れていますが、池の色は天気や季節によって毎回違う色に見えます。天然記念物の「モリアオガエル」産卵地としても知られていて、今年も梅雨頃にたくさんの卵を確認出来ました。池の周りは「モリアオガエル」の保護のため、半周ほどで通行止めになっています。

【 深緑の八丁池(見晴台から2020.6.15撮影)

1枚目の写真は、今年6月の八丁池です。深緑の八丁池は緑が眩しくパワーを感じます。この日はこの時期には珍しく富士山も見えています。


【秋の八丁池(見晴台から2020.10.26撮影)】

2枚目は10月26日巡視の際に撮影した1枚です。天気は曇りで少し暗いですが、まだ紅葉しているとは言えない感じですね。


【秋の八丁池(見晴台から2020.11.10撮影)】

そして、3枚目が1110日に撮影した八丁池です。

なんと言うことでしょう、、、八丁池奥の木々が落葉しています。2週間であっという間に景色が変わってしまいました。

八丁池は冬になると池が凍るほど気温が低くなります。そのため紅葉もあっという間に進み、この場所に来ないと確認出来ないので、この時期に何度か巡視をしていますが、紅葉の八丁池をまだ見たことがありません。今年は紅葉の時期に連続して巡視が重なったので、絶好のタイミングで美しい紅葉の八丁池を紹介しよう!!と意気込んでいましたが、残念ながらタイミングを逃してしまいました。八丁池の紅葉を楽しんだ方の話では、今年は台風の影響も少なく、朝晩と日中の寒暖差もあり葉が鮮やかに色づいていたそうです。改めて八丁池の紅葉のタイミングの難しさを実感しました。

【冬の八丁池(見晴台から2020.1.14撮影)】

そして、最後の写真はもう少し季節が進んだ冬の八丁池です。少しさみしい感じもしますが、冬は八丁池に空の濃い青が映り格別です。そして富士山周辺に比較的雲が少なく雪化粧した富士山がよく見えます。

八丁池は冬になると池の水が凍ります。私は一部凍っているところしか見たことがありませんが、今年はどうでしょうか?池が凍るタイミングで巡視に行くことが出来たら日記でご紹介出来ればと思います。

今回八丁池の美しい紅葉を見ることは出来ませんでしたが、自然の面白さを感じる数週間でしたし、来年の楽しみがまた1つ増えました。

天城山では標高の高い場所から紅葉が始まり、現在は、八丁池に向かう登山道でブナやカエデやもみじが色づいています。この時期限定の赤や黄色の森で秋を感じて見て下さい。

紅葉シーズンもあり少しずつ登山者が増えています。各自で新型コロナウイルス感染防止対策をお願いいたします。

▼静岡県伊豆市に来訪される方へのお願い

【新型コロナウイルス感染防止対策について(伊豆市)】

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=12&c2=2&pid=5228

▼伊豆市観光情報サイト

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?pid=5025

▼伊豆市紅葉情報

http://kanko.city.izu.shizuoka.jp/form1.html?c1=12&c2=2&pid=5148

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2020年11月13日冬の空気漂う薬師岳、観音岳へ

南アルプス国立公園 南アルプス 本堂舞華

みなさん、こんにちは。

南アルプス自然保護官事務所の本堂です。

10月下旬に鳳凰三山の薬師岳、観音岳の巡視に行ってきました。

鳳凰三山は薬師岳(2,780m)、観音岳(2,841m)、地蔵ヶ岳(2,764m)の三山から成る山で、花期シーズンにはさまざまな種類の高山植物を見ることができます。また、子授けのために登拝した夫婦が、奉られている地蔵1体持ち帰り、子宝を授かれば2体にしてお礼の登拝をする「子授け地蔵」など、古くから信仰として多くの人に親しまれています。

鳳凰三山の稜線からは白峰三山はもちろん、富士山や八ヶ岳を一望することができます。白峰三山は前日に降雪があり、白さが増していました。

△薬師岳からの白峰三山

△観音岳からの薬師岳と富士山

富士山は逆光で雪の状態が分かりにくいですが、これからもっと寒くなるのでもっと白くなることでしょう。標高が高い山々では冬らしさを感じられますが、標高1,500mから1,700mあたりでは絶賛紅葉中でした。

色づく紅葉もきれいですが、斜面を見ると、標高によって樹木の種類に違いがあることに気づきます。南アルプスは気候や地質の影響で森林限界が高く、高所まで森林に覆われています。山の景色を楽しむことはもちろん、林相の変化を観察するのも面白いですね。

◆ 鳳凰三山の登山を計画されている方へ

10月半ば、標高が高い山々では降雪がありました。鳳凰三山の稜線日陰部には巡視時(1029日)、若干雪が残り、凍っている状態でした。軽アイゼンを使用するほどではなかったですが、今後の降雪や気温によっては必須になります。足回りの装備をお持ちになって入山するようにしてください。11月に入り、鳳凰三山にある山小屋の営業は終了しましたので、ご注意ください。

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