ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [関東地区]

関東地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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2021年12月

14件の記事があります。

2021年12月28日ー2021年を振り返ってー

富士箱根伊豆国立公園 沼津 刑部美鈴

こんにちは!沼津管理官事務所の刑部です。

あと数日で2021年も終わりとなりますが、皆様は今年を振り返っていかがでしたでしょうか?

私は2月に沼津管理官事務所のAR(アクティブレンジャー)に着任し、新しいことに色々と挑戦した一年でした。毎年思うのですが、一日や一週間は長くても一年を通してみるとあっという間に終わっていくのですよね。年を重ねるごとにそのスピードが増しているような気がするのは、私の思い過ごしではないと感じています。今回は今年一年を振り返り、心に残っている巡視を紹介しようと思います。

まずはこちら

着任後初めての巡視 田貫湖から

田貫湖には、ふれあい自然塾という2000年にオープンした環境省の直轄施設があります。

田貫湖を一周できる散歩コースやキャンプサイトもあり、田貫湖のデッキからは上の写真のような逆さ富士が見られる日もあります。冬は空気が澄んでいるので富士山の全景が見られる日が夏より多いように感じます。

同じ静岡県でも、西部出身の私からすると富士山がこんなに大きく見える事に感激しました。田貫湖周辺には長者ヶ岳という富士山の見える山や、小田貫湿原などもあり自然を楽しむのにはおすすめの場所です。

それから、やはり忘れられないのは富士山!

▲こちらは富士山山頂より ご来光の瞬間

今年の夏は週に1回程のペースで、富士山に設置している登山者カウンター管理等のために巡視を行っていました。

日本一高い山ですが、標高だけでなく歴史的・文化的な面でも素晴らしいのが富士山。知れば知るほど奥の深い山だと思います。山頂だけではなく、麓に広がる自然休養林、歴史ある須山口登山歩道や村山古道、一度といわず何度も登りたくなる魅力がある山です。

来年は是非山頂だけではなく、麓の自然や歴史を探索してみるのもおすすめです。

▲山頂よりみた影富士

今年もAR日記をお読みいただきありがとうございました。

また来年もAR日記を引き続きよろしくお願いいたします。それではまた来年!

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2021年12月27日2021紅葉の箱根路を訪ねて (箱根地域)

富士箱根伊豆国立公園 山口光子

皆さん、こんにちは。

富士箱根伊豆国立公園管理事務所の山口です。

新型コロナウイルスの猛威がいったんの終息気配を見せ始めた11月、2年ぶりの箱根地域自然に親しむ運動イベントが実施されました。環境省主催の「紅葉の箱根路を訪ねて」にて、箱根パークボランティアがお客様に富士箱根伊豆国立公園内の自然や歴史を紹介しました。

【コース上の景観スポット:お玉が池と下二子山(特別保護地区)】

久しぶりの開催に、運営側も新型コロナ感染症対策を行いしっかり準備しましたが、お客様たちご自身も各自でマスク着用やアルコール消毒用品を持参頂く様子が見られ、安全なイベント実施にご協力頂きました。開催を待っていたリピーターの方、初めて参加頂いた方、それぞれの皆さまに紅葉の箱根路を満喫、体感頂けたと思います。

【紅葉観察】

【落ち葉を踏みしめてのハイキング風景】

当日は天候にも恵まれ、参加した全員が十二分に箱根の自然を楽しむことができました。やはり、豊かな自然の中をゆっくり歩くことは最高の贅沢です。国立公園らしい景観も存分に味わって頂けたのではないでしょうか。

【芦ノ湖湖畔を通過する参加者たち】

【コース上の景観スポット:富士山と箱根神社平和の鳥居】

富士箱根伊豆国立公園箱根地域の魅力は、関東近辺から足を運びやすい立地にもあります。withコロナの時代に、こういった利点を活かして何度も足を運んで頂くことで、有名な観光スポット巡りに加え、箱根の新たな魅力を深く、ゆっくり体感していただくことができるのではないでしょうか。2022年度の「箱根地域自然に親しむ運動」も現在計画中です。新型コロナウイルス感染症の様子を伺いながらの開催は続きますが、来年もこの自然に親しむ運動へのご参加をお待ちしています!

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2021年12月25日【小笠原】オガサワラハンミョウについて知る!!

小笠原国立公園 坂田彩

みなさんこんにちは。小笠原の坂田です。

今年も残すところわずかとなってきました。私も年末に向け、事務所の大掃除を頑張っているところです。大変ではありますが、ピカピカになった場所を見ると心が洗われるようです。

【オガサワラハンミョウ】

さて、マイマイ授業と同様に毎年普及啓発の一環として、小笠原小学校3年生を対象にオガサワラハンミョウ(以後「ハンミョウ」とします。)についての授業をこの時期に実施しています。

今回は小笠原世界遺産センターで授業を実施しました!!

【△スライドを使ってハンミョウについて学習中】

スライドや絵本を通してハンミョウやそれらを守る取組を学びます。これまでも学校などで昆虫について学んできている子どもたち。授業の中で質問してみると、今まで学んできたことを生かした回答も聞かれ、子どもたちの学びの力に感心します。

【△保護増殖室内でハンミョウのケアを見学中】

座学の後、遺産センターの中の保護増殖室でハンミョウの飼育について実際のケアを見学しました。

観察しながら思った疑問は、その場でケアスタッフが答えてくれます。

子どもたちも「そうなの~」「しらなかった~!」と楽しそうに学んでいました。

【△ハンミョウ観察中】

最後は自分でハンミョウの巣穴観察!!

学んだことを生かして巣穴の大きさや数を記録したり、幼虫の排泄物や、食べ残しを見つけたり、時間の許す限り観察を楽しんでいました。

今回の授業を通して、ハンミョウへの興味がさらに広がってくれればいいな~!!と願いつつ、今後も普及啓発に力を入れていけるように知識を深めていきたいと思います。

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2021年12月24日雪の季節となりました。<冬季活動>

日光国立公園 大森健男

 皆様こんにちは!日光国立公園管理事務所の大森です。

 いよいよ奥日光は雪の季節となりました。

 冬の準備もいろいろありますが、奥日光では訪れる利用者のために雪の時期の活動の安全対策や情報交換を目的に、毎年「冬季活動に関する情報交換会」が開催されています。

 この情報交換会は日光市が事務局となり、県や環境省などの行政機関、ガイド関係者、旅館・観光・スキー場関係、ビジターセンター・ボランティア団体などが集まり、いろいろな意見交換を行ってます。

 日光湯元温泉ビジターセンターでの「冬季活動に関する情報交換会」

 この日の話しは、これから設置する湯元スノーシューコースや戦場ヶ原周辺での冬季活動の注意事項、植生保護のための湿原入り込み防止の標識などの設置、駐車場やトイレの冬期閉鎖情報などで、日光国立公園管理事務所からは歩道の冬期利用の注意事項や管理などをお話しました。

 戦場ヶ原歩道等のフィールドでも冬期の準備作業を始めています。冬期はスノーシューやクロスカントリースキーを利用する方が多く、日光パークボランティア(NPV)活動では道迷いや湿原への入り込みなどを防ぐため、歩道のコース沿いに赤布やポールなどの設置や安全のための雪上パトロールを行っています。

冬期活動(スノーシュー・クロスカントリースキー)の利用者の方への注意標識も設置

 

氷点下9度!!寒いですが、日光パークボランティアの皆さんは元気に活動しています。

 湿原への入り込み防止の注意標識

 天候急変など予期せぬリスクがありますので十分な情報と装備が必要です。また、雪の下には、春を待つ貴重な植物が眠っています。・・湿原への入り込み、植物の踏みつけはご注意を!

 

 赤布付け・・雪の中でもしっかりした目印です。

 奥日光の積雪量は比較的少ない年が多いですが、時には大雪や地吹雪でコースの見通しが悪くなり、車道も歩道も要注意です。

 また、凍結した木道や階段に加え、積雪により階段やセパレートに分岐した木道などが不明となりスリップや踏み抜きなどにも注意が必要です。

 そのような寒い季節の奥日光ですが、冬の奥日光では温泉も楽しみです。湯元温泉の泉源からの立ち上る湯気や硫黄の臭いについつい温泉に入りたい気分に誘われてしまいます。

(ここは我慢して、湯気を浴びるだけで満足してます。)

 湯元温泉(泉源)

 この泉源に隣接する「湯の平湿原」は、温泉入浴できるお寺(※冬期間は残念ながら休止中)として知られている日光山輪王寺別院 日光山 湯元・温泉寺に続く木道も整備されています。

 奥日光の湯元温泉の穴場的なスポットでもありますので、一度訪れてみてはいかがでしょうか?

「湯の平湿原と木道」

 冬期の奥日光地域は、凍結等の関係で通行止めの歩道があるほか、駐車場やトイレなどが閉鎖されている箇所もあり事前にHP等で確認していただくようお願いします。

☆環境省日光湯元温泉ビジターセンターHP

http://www.nikkoyumoto-vc.com/road/parking.html

☆湯元温泉旅館組合HP

http://www.nikkoyumoto.com/

☆日光自然博物館

https://www.nikko-nsm.co.jp/news_d.html?0:365

 寒い時期ですが、冬ならではの楽しみやイベントなどもあります。

 温かい服装と充分な装備(車も)で、奥日光にお越しいただければと思います。

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2021年12月23日【那須】還る

日光国立公園 那須 宮崎太一

はじめまして、みなさま。

この度、11月から日光国立公園那須管理官事務所の

アクティブ・レンジャーとして勤務をはじめました宮崎太一と申します。

そもそもアクティブ・レンジャーとは

国立公園内の管理をはじめ歩道のパトロールや自然調査などに勤しむ

自然保護官(レンジャー)の補佐でございます。

以後、どうぞよろしくお願いいたします。

いきなりですが "ナナフシ" をご存知でしょうか?

細長くて木の枝みたいな緑のヤツです。

つづいて "ハエトリグモ" をご存知でしょうか?

目が大きい徘徊性のクモです。

五月雨式に失礼いたしました。

大好きで、通年飼育しているものたちが

那須には溢れていることを

願って厳しい冬を越えたい......

とにかく、わたしの存在は置いといて

これからは

ヒトと共生する多種多様な自然・生物を

紹介していけたらと思っております。

そしてそして

現在、那須管理官事務所がある那須高原ビジターセンター(https://nasu-vc.jp/)にて

アクティブレンジャー写真展が絶賛開催中でございます!

各地域のアクティブ・レンジャーたちが雄大な自然を基盤とした

そこに在る多様な生態系、心打たれる景色の瞬間を映した写真を展示しております。

ぜひ足をお運び下さいませ。

【展示会場】

【展示の様子】

【パンフレットもたくさん】

〈開催期間〉

2021年12月1日(水)~ 2022年 1月23日(日)

〈場所〉

栃木県那須郡那須町湯本207-2 那須高原ビジターセンター

〈時間〉

午前 9:00 ~ 午後 4:30 ※休館日 水曜日

全国の国立公園(http://www.env.go.jp/park/

関東地方環境事務所管内の国立公園(http://kanto.env.go.jp/park.html

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2021年12月22日【那須】 那須野ヶ原の小島

日光国立公園 那須 善養寺聡彦

みなさま、こんにちは。

日光国立公園 那須管理官事務所の善養寺聡彦です。

今回は那須地域の地質の話。

茶臼岳を中心とした那須連山は、東南方向に長く緩やかな裾野を引いています。

この裾野は、那須野ヶ原(広義と狭義がある)と呼ばれます。

長く裾野を引く那須連山(那須岳)

那須管理官事務所の職員は、毎日この裾野を走る「那須街道」を

上り下りして勤務しています。

朝はひたすら上り、帰りはひたすら下る。

途中に起伏はありません。

この裾野は、那須連山や大佐飛(おおさび)山地から

運ばれた砂礫が堆積した扇状地となっています。

一般に扇状地は水はけが良くて水田には向かず、

そのことから那須は酪農・畜産が盛んな地域となりました。

ここが扇状地であることは、

この地を流れる(?)蛇尾川(さびがわ)によって知ることができます。

蛇尾川

なかなかの大きな川。

河原は山から運ばれた粗い砂と礫で埋まっています。

しかし、それよりも際だった特徴は・・・・

そう、水が流れていないことです。

水無川です。

おそらく水は川底よりもかなり深い地下を流れているのでしょう。

那須に来たばかりの時に驚いたことの一つはこの大きな水無川でした。

扇状地は水が透過しやすく、こんな大きな川でも水無川になってしまうのです。

今でこそ周辺には水田や畑、牧草地も有りますが、

ここまで開墾してきた先人のご苦労が偲ばれます。

(※開墾の歴史は「那須野ヶ原博物館」(http://www2.city.nasushiobara.lg.jp/hakubutsukan/)等で学ぶことができます。)

さて、私が那須で暮らす中で不思議と思った地形が他にもあります。

「りんどう湖」。 

この湖および周囲はレジャーランドになっていて、

お子様連れのファミリーには人気の場所です。

りんどう湖(湖がまるごとレジャーランドになっている)

私が気になるのは湖そのもの!

大まかにいって、長辺約500m、幅約150m。

堤防が築かれた人造湖。

とはいえ堤防はそんなに高くない。

ということは、元々の大きな窪地があったはず。

それも透水性の乏しい地質でなくては・・・・。

この扇状地に大きな沼ができていた?

ずっと大きな疑問でした。

この疑問が解けたのは、もう一つの不思議な地形からでした。

栃木県(那須町)と福島県(白河市)を結ぶ国道4号線。

ここを福島県へ向かって走ると左に那須連山を見て、

右側は緩やかに下る扇状地が広がります。

平に下る風景なのですが、

そこに何やら小山発見!!

「はあ?」

寄生火山?・・・ にしては連山から遠すぎる。

「お! 古墳か!? うん、前方後円っぽい!」

・・・・。

しかし、調べてもこの地の古墳の情報はヒットしません。

永く悩んでいました。

しかしあるとき(最近)閃きました。

「那須には 流れ山 があるのかもしれない!!」

流れ山とは、火山が大噴火によって山体崩壊を起こして、

膨大な量の土砂(溶岩などの噴出物ではなく、それまで山を形成していた山体自体)が

山麓を流れ下ってできた小山です。

磐梯山や鳥海山(九十九島)の流れ山が有名です。

どちらも一方向に山体崩壊を起こして、独特の山容を呈しています。

那須連山は?

山体崩壊によってできたカルデラがいくつかあることは知っていましたが、

カルデラ形成後、いくつかの溶岩ドームができて、

磐梯山や鳥海山とはかなり異なる複雑な山容となっているので、

那須の流れ山の存在には思い至りませんでした。

那須地域の様々な解説の中に「流れ山」に関する記述は

それまで見たことがありませんでしたが、

色々な人に尋ねて行くうちに、那須の流れ山に関する情報があったのです。

例の「4号線沿いの古墳」は流れ山であると確信しました。

那須連山からはるばると流れたと思われる小山(4号線沿いの古墳)

背景の那須連山のひときわ白い山が茶臼岳。

茶臼岳は山体崩壊によってできた馬蹄形カルデラ内に、新たにできた溶岩ドーム。

で! りんどう湖は?

りんどう湖にも流れ山が関連していることがわかりました。

りんどう湖は3つの流れ山を堤防で繋いでつくられたのだそうです。

3つの流れ山の間の窪みが、りんどう湖の元になったらしいのです。

そして、りんどう湖にはこんな風景がありました。

これこそ「流れ山」。

拡大すると、

扇状地の砂礫ではなく、山体を形成していたと思われる

大きな岩がたくさん集まった山であることが分かります。

すっきりしました。

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2021年12月20日トキを守る・広める ~長岡市トキ分散飼育センターの紹介~

佐渡 右田京子

皆さん、こんにちは。

佐渡自然保護官事務所の右田です。

佐渡では雪が降る季節となりました。寒さが厳しくなるこの季節は、新型コロナウイルス感染症だけでなく、風邪やインフルエンザなども注意しなければなりませんね。

【雪が積もり始めた金北山と飛翔するトキ6羽】

そしてこの時期は渡り鳥の飛来が増えるため、トキ保護増殖事業にかかわっている私達にとって、「高病原性鳥インフルエンザ」にも注意が必要です。

2021年12月16日現在、既に国内各地で家きん飼養農場で9事例、野鳥で8事例の発生が認められています。県内での発生はまだ確認されていませんが、トキを飼育しているエリアに私たちがウイルスを持ち込まないよう、予防対策を実施しています。例えば、飼育エリアに入る際の職員や来訪者の靴底の消毒、車両の原則進入禁止(進入する際は車体へ消毒液を噴霧)などを行っています。

 

【ゲートや管理棟入り口に設置している靴底の消毒槽】    【車両用消毒液噴霧器】

また、高病原性鳥インフルエンザ等の感染症や環境変動によるリスク対策として、地理的に距離を離してリスクを分散する分散飼育の取り組みも行われています。

佐渡トキ保護センターと野生復帰ステーションの他に、実は国内各地5施設(多摩動物公園、いしかわ動物園、出雲市トキ分散飼育センター、長岡市トキ分散飼育センター、佐渡市トキふれあいプラザ)でトキが飼育されているのです。皆さんご存じでしたか。

【トキの分散飼育施設】

 

先日、本州での仕事の際に、公開施設のある長岡市トキ分散飼育センターを見学させて頂きましたので、ご紹介します。

まずは、トキを間近で観察できる観覧棟「トキみ~て」です。

   

【観覧棟「トキみ~て」】      【トキと虫眼鏡をモチーフにしたキャラクターがお出迎え】 

 

【左から、ひかり、のずみ、ほたる】       【しなの、けやき】

生まれ年と性別: 2010♂、2005♂、2010♂        2004♂、2008♂

大きな窓で、とても見やすいです!近いです!

餌を食べる様子や池で餌を探す様子などをじっくり見ることができます。

なお、トキにストレスを与えないよう、施設館内は暗くしてあり、また窓には特殊なガラスを用いているため、トキ側からは人の動きが見えにくい工夫がされています。

ここには観覧棟の飼育ケージとは別に、非公開の繁殖ケージもあり、現在2つがい(4羽)のトキがいます。春に新しい命が生まれるのが楽しみですね。

そして、観覧棟「トキみ~て」の横にある展示施設「トキと自然の学習館」です。

【トキと自然の学習館】          【とてもきれいなトキの羽の展示】

標本や資料などいろいろな展示物で、トキや自然環境のこと、長岡市の取り組み等についてわかりやすく学ぶことができます。

最後に、こちらをご覧ください。

観覧棟「トキみ~て」のすぐ横にある林です。

2008年から佐渡でトキの放鳥を開始していますが、そのほとんどが佐渡島内にとどまる中、佐渡から本州に渡った個体は27例確認されています。そして、その中の1羽が飛来したのが、この林です。

しばらくの間、ここから仲間を求めてしきりに鳴いていたそうです。

いつの日か本州へ渡るトキが増え、定着してくれるといいですね。

分散飼育は感染症等のリスク分散のために行われていますが、こうした施設を通してトキの保護増殖事業のことや環境保全についての普及啓発が進み、各地でトキが暮らしていけるように、生息環境整備や社会環境整備が積極的に実施されると良いなと改めて感じました。

トキも立ち寄る「トキみ~て」、ぜひ皆さんも訪れてみてはいかがでしょうか。

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2021年12月20日【小笠原】マイマイ授業

小笠原国立公園 小笠原 坂田彩

みなさんこんにちは、小笠原の坂田です。

小笠原では少しずつクジラの目撃情報が増えています。目撃されるピークは年が明けてからですが、徐々にクジラの観察が楽しめる季節となっていますよ!!

【△ハートロックから見る母島】

この時期、小笠原小学校の1年生に向けて普及啓発の一環としてマイマイに関する授業を行っています。

【△スライドを使った授業の様子】

今年度1回目の授業では子どもたちから事前にもらったマイマイの疑問を元に、グループワークや本、スライドを使ってマイマイについて一緒に考えながら勉強してもらいました。

【△マイマイ飼育について勉強中】

【△子どもたちのMyマイマイ】

2回目の授業では自分で野外に行ってウスカワマイマイ(外来種)を見つけ、名前を付けたり、エサをあげたり、それぞれのMyマイマイの飼育を行いながら勉強してもらいました。

【△小笠原世界遺産センターで固有のマイマイへエサやり体験中】

そして3回目の授業では実際に小笠原世界遺産センターで小笠原固有のマイマイに触れながら小笠原のマイマイについて勉強してもらいました。

初めはマイマイに対して抵抗感がある子もいましたが、授業をする中で、自分から触ろうとする姿や、興味を持って観察する姿が見られ、「マイマイ好き!!」と伝えてくれる子ども達の姿を見ることが出来ました。

子どもたちの素直な反応を見ていると新鮮で私自身も勉強になりました!!

今回の授業を通して子どもたちがさらに小笠原のマイマイに興味を持ってくれたら嬉しいですね。

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2021年12月18日お汁粉よりも甘い場所「下田市須崎 爪木崎海岸」

富士箱根伊豆国立公園 下田 齋田滉大

みなさん、こんにちは。お正月に食べるおせち料理やお雑煮が楽しみでならない齋田です。

地元千葉県のお雑煮といえば、はばのりや青のりをたっぷりと振りかけた「はば雑煮」が一般的ですが、伊豆半島の南部では、お雑煮に「かき菜」と呼ばれる野菜を入れる家庭がほとんどです。

聞くところによると、中国地方の北部では、お汁粉のように甘い「小豆雑煮」を食べる風習があるそうです。新年早々幸せな気分になれそうですね。

さて、今回の日記では、お汁粉に負けないくらいに甘い香りが漂う伊豆半島の人気スポットをご紹介します。

そんな夢のような場所があるのは、下田市須崎に位置する爪木崎。夏場はたくさんの海水浴客で賑わいますが、冬の季節にはたくさんの花々が海岸沿いを彩ります。

【爪木崎海岸のニホンズイセン】

写真は去年の1月上旬に撮影したものです。今年も12月上旬頃から元気いっぱいに咲き始めました。

今シーズンの開花はほぼ例年並みのようで、年明け頃には甘くやわらかい香りに包まれながら一足はやい春の訪れを感じることが出来るはずです。

ぽかぽかとした陽気の下でぼーっと景色を眺めていると、まるで南の島にいるような気分にさせられます。

ちなみに、左手に広がる赤色は前回の日記にてご紹介した「クリスマスツリー」です。

この真っ赤な植物はアロエの里だけでなく、伊豆半島各地の海岸沿いにぽつりぽつりと自生しています。

アロエの里で見られるおよそ3万株のツリーの様子はこちらの日記をご覧下さい。

下田市須崎の爪木崎海岸では、1月中旬から2月上旬頃にニホンズイセンの花が見頃のピークを迎えます。

気になるアクセスですが、伊豆急下田駅からバスに揺られること、わずか15分程で辿り着く事が出来ます。

さらに、12月20日から131日までの期間には「下田市爪木崎 水仙まつり」の開催に合わせた臨時直行便が運行するようです。冬の景勝地としての人気の高さがうかがえますね。

伊豆半島では珍しいアクセス抜群の絶景スポットなので、空いた時間のちょっとした散策にもおすすめです。

年末年始は伊豆半島の下田で一足はやい春の訪れを感じてみてはいかがでしょうか?

来年も富士箱根伊豆国立公園伊豆半島地域のアクティブ・レンジャー日記をよろしくお願いします。

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2021年12月17日【小笠原】平島蝶々調査

小笠原国立公園 伊藤竜啓

皆様こんにちは。

小笠原 母島の伊藤です。

今回は母島列島の無人島「平島」でオガサワラセセリというチョウの調査を行いました。

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△平島へは、妹島のときと同じく漁船からカヤックに乗り換えて上陸します。

「母島」を筆頭として母島列島の多くには「姉島」「妹島」「姪島」など家庭感のある名前が付けられているのですが、平らな「平島」や丸い「丸島」のように安直な名前もあります。

ネタが尽きてしまったのでしょうか。名付けた人に事情を聞いてみたいですね。

上陸後は目的の調査ポイントがすぐ近くにあるので、さっそく調査開始です。

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△調査ポイントであるススキの丘です。

平島には各地にオガサワラススキという固有種のススキが群生している地点があり、ここに今回の調査対象が隠れています。

オガサワラセセリの幼虫はススキの葉を餌としてかじり、その葉を筒のように丸めて住居にする、という合理的かつ快適で素敵な生活を送っているため、その特徴的な葉の痕跡が彼らを見つける手掛かりになります。

△セセリ幼虫の食料兼住居はこんな形です。食べ物に包まれて眠る日々には憧れますね。

上の写真は残念ながら空き家でした。巣立った後でしょうか。

根気よく次を探しますが、次に見つけた葉の中では他の虫に襲われたのか、死んでしまっていました。快適なばかりではないようですね。

そして...

△オガサワラセセリの幼虫を発見しました。黒くて丸い頭が見えます。

頭の大きさからすると、この個体は一齢幼虫だそうです。かわいいですね。

葉も幼虫もとても小さいので、持っていたカメラではこれ以上綺麗には撮れませんでした。

島の各地を調査し終えて帰る頃には日が暮れていました。

小笠原なので寒くはありませんが、日照時間の具合で冬を感じますね。

△日暮れの漁港です。送迎していただいた船長に熱い感謝を述べて、下船しましょう。

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