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【開催報告】子どもパークレンジャー「雪の奥日光 スノーシューでパトロール」(奥日光)結果報告
2006.02.02 関東地方環境事務所
1月28日~29日、日光国立公園の奥日光地域において、子どもパークレンジャー「雪の奥日光 スノーシューでパトロール」を実施しましたので、ご報告いたします。

子どもパークレンジャー2日間の活動
1日目
- ○ガイドツアー
- 雪やスノーシューに慣れること、仲間と仲良くなること、自然に目を向けさせること、発見する楽しさを知ることなどを重点においた企画です。
- ○室内プログラム「奥日光の動物たち」
- クイズやスライドの他に、動物の毛皮や骨を触ってみるコーナーを設けたところ、子どもたちの目は活き活きと輝いていました。
- ○夜の森散歩
- 静かな雪の森で満天の星空を眺めました。
「すごい!プラネタリウムみたい!」 いえいえ、これが本物なのです。
「全部の空がこんなふうになればいいな」
ぽつりと洩れた子どもの言葉に、感動だけではない、環境への配慮を感じました。
2日目
- ○パトロール
- レンジャーという大人の仕事を体験することに重きを置きながらの活動です。
活動の様子
1日目

これから雪の奥日光のガイドツアーに出発。装備は万全かチェックをしています。

さっそくスノーシュー※を装着します。
※ スノーシューとは、かんじきの西洋版といった感じの装具で、近年、人気が高まっています。

“雪庇(せっぴ)※”には気をつけよう!
実際に乗るとどうなるのかな?
※ 雪庇とは、風下の谷側にひさし状に張り出した積雪のことです。

樹皮が剥がされていました。誰のしわざなのか、みんなで考えます。
幹についているのは爪の跡?歯の跡?
→答はページの一番下
2日目

動物の足跡を発見しました。あとで何の動物か調べられるように、スケッチしておきます。
シカの足跡(青い服を着た人の足下。レール状になっています)を発見しました。
川に何をしにきたのでしょうか。

休憩しながら、発見したことをお互いに教えあいます。
まとめ
2日間のプログラム全体を通して、見つけたり調べたりするだけでなく、「何故こうなったの?どうすればもっとよくなるかな?」などと、疑問を持ち想像してみること、「発見・記録・考察・報告」といった流れを積極的にできるように促すといったようにメリハリをつけました。
子どもたちの、自然環境やレンジャーの仕事に対する関心は高く、もう少し長い日程で、より核心を突いたプログラムに発展することも可能だと感じました。彼らがこの体験を活かして、より一層自然環境への興味を深めてくれることを願っています。
樹皮剥ぎをしたのは…
クマ(ツキノワグマ)です。剥いだ樹皮がそのまま残されていること、幹に爪と歯の跡が縦に残っていることから、ツキノワグマのしわざとわかります。
ツキノワグマには樹皮を剥ぐ習性がありますが、その理由はよくわかっていません。