関東地方環境事務所

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関東地方環境事務所TOPICS>2005年度

【通知】本年度の富士山利用状況

2005.09.15

利用者が集中する7月、8月を終え、富士箱根伊豆国立公園 富士山の登山シーズンもそろそろ終了です。そこで、本年度の富士山利用状況についてお知らせします。

写真1
箱根乙女峠より夕暮れ時の富士山を眺める

富士山は日本の最高峰であり、年間登山者数は30万人にのぼると一般に言われてきました。しかし、これまで登山者数の調査は 各登山道ごとに別の方法で行われてきており、統一した総合調査は行われていませんでした。 そこで環境省では本年度、登山者カウンターを富士宮口、御殿場口、須走口、吉田口の各登山道八合目付近に設置して、登山者実数調査を行いました。それにより、今年7/1~8/31の期間中に八合目以上に登った方は延べ約21万人という結果を得ることができました。
各登山道別の登山者数はおおむね以下のとおりです。

合計: 208,000人

写真2
八合目付近の登山道脇に設置されたカウンター

環境省では次年度以降も同様の調査を継続して実施し、国立公園を管理していく上での基礎資料としていこうと考えています。

写真3
登山道の様子 ピーク時には1日で1万人が訪れました

富士山では、これまでに登山道、山小屋設置のトイレの大部分を環境配慮型に変更してきました。この事業には環境省も補助を行っており、行政と民間の共同事業となっております。来年度には登山道の全てのトイレが環境配慮型になる予定になっています。これによりかねてより指摘されてきた臭気や土壌汚染問題が大幅に改善されることが期待できます。なお、環境配慮型トイレの大部分はチップトイレ(有料)になっており、維持管理には利用者の皆さまの協力を欠かすことができません。今後とも皆さまのご理解とご協力をお願いします。

写真4
環境配慮型トイレの一例 微生物等によりし尿を分解します

また本年度は、土砂崩れによる道路修復工事の関係もあり、富士スバルラインのマイカー規制期間が例年の倍以上の長期にわたりました。富士山スカイラインは例年どおりお盆期間のみの規制であったので、スバルライン利用者の多い山梨県側登山道の山小屋からは「例年より登山者が少ないように感じる」といった声も聞かれました。

写真5
マイカー規制中の富士山スカイライン 期間中はシャトルバス等許可車のみ通行可能です。

環境省は、利用者のみなさまがより快適に、より安全に登山を楽しめるようにこれからも努力していきます。これからも美しい富士山を快適に利用できるよう、みなさまもご協力していただけますようお願い申し上げます。(2005.9.15)

写真6
富士山頂からの雲海

参考資料

富士山登山利用者数報道発表資料 [PDF 29KB]
カウンタ設置位置図 [PDF 188KB]
山岳トイレ技術分野における実証運営機関の公募 (終了) 環境省HP
富士スバルラインのページ 山梨県道路公社

お問い合わせ先

環境省自然環境局
南関東地区自然保護事務所
〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根旧札場164
TEL:0460-4-8727
FAX:0460-4-9349
E-Mail:S-KANTO@env.go.jp