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【通知】平成17年度 日光国立公園尾瀬地域 入山者数調査

2005.12.12 関東地方環境事務所

環境省では、日光国立公園尾瀬地域の環境保全対策を適切に進めるにあたっての重要な基礎データとなる尾瀬地域の主な入山口からの入山者数を把握するため、沼山口(大江湿原)、御池口(御池)、大清水口(三平下)、鳩待口(鳩待峠)、至仏口(鳩待峠)及びアヤメ平口(鳩待峠)の6箇所に赤外線センサーを設置し、通過者の自動計測を行っています。

今年度は5月13日から11月3日までの174日間にわたって計測を行い、以下のとおり入山者数に関する調査結果をとりまとめました。

1. 全体の入山者数について

主要入山口6箇所に設置したセンサーで計測した通過者数から推定した平成17年度の尾瀬地域への入山者総数は約31万8千人でした。

2. 入山口ごとの状況について

最も入山者数が多かった入山口は鳩待口(鳩待峠)の約16万人で、入山者全体の51%を占めています。次いで沼山口は9万人(28%)でした。

3. 入山の集中した時期

利用の集中は、例年どおり6月初旬のミズバショウ時期、7月中・下旬のニッコウキスゲ時期、10月上旬の紅葉時期にみられ、特に利用者が多かったのは、ニッコウキスゲの時期でした。
また、紅葉の時期には昨年を上回る数の入山者を迎えました。

4. 入山が集中した日

最も入山者が多かった日は7月17日(日)で、10.4千人でした。
次いで7月23日(土)の7.3千人、10月9日(日)の7.0千人となっています。

5. まとめ

今年度の尾瀬地域総入山者数は、平成元年の計測開始以来、最も少ない値となりました。
これを期間別にみると、計測期間前半は昨年と比較して入山者が少なく、後半は昨年より多くなっています。
前半の入山者数減少には、雪解けが遅かったことが影響していると推測されます。また、後半の入山者数増加には、紅葉時期の週末が好天に恵まれたことや、マスコミに尾瀬地域の紅葉が取り上げられたことなどが影響していると推測されます。
尾瀬地域の公園利用の傾向としては、入山者数が減少傾向にあること、依然として鳩待口からの入山が半数を超えていることが挙げられます。
10年程前に見られた極端な混雑が発生する状況は改善されつつありますが、利用者の局所集中はいまだに見られます。
今後は、鳩待峠及び沼山峠に集中している入山者を、各入山口に分散させることにより、混雑感を抱くことなく尾瀬の自然を鑑賞できるなどの国立公園利用の質的な向上を図ることが重要だと考えます。

尾瀬 概略図

入山者数についての詳細はこちら[PDF 69KB]
※「4.年間曜日別入山者割合」に誤りがあったため訂正しました 2006.2.1

お問い合わせ

環境省関東地方環境事務所日光自然環境事務所
(日光市本町9-5 Tel:0288-54-1076)
所長:伊藤 勇三
担当:尾瀬自然保護官 青柳 信太
    環境技官 櫻庭 佑輔