報道発表資料

2012年09月21日

報道発表:平成24年夏期の富士山登山者数について(お知らせ)

関東地方環境事務所

 環境省では、富士山の登山者数を把握するため、平成17年から各登山道の8合目付近に赤外線カウンターを設置して登山者数調査を実施しています。今般、平成24年の調査結果がまとまりましたので、お知らせします。
 富士山8合目における平成24年7月1日から8月31日までの登山者カウント数の合計は約31.9万人で、調査を始めてから過去2番目に多い結果となりました。

1.調査の背景

 富士箱根伊豆国立公園の重要な構成要素である富士山の登山者数については、平成16年までは登山口の車両数や吉田口登山道6合目での通過者数調査等から推計しており、富士山山頂部への登山者数を把握するまでには至っていませんでした。
 このため環境省では、平成17年から富士山山頂部へのより正確な登山者数を把握し、国立公園の適正な利用の推進に資するため、4つの登山道(吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート及び富士宮ルート)のそれぞれ8合目付近に赤外線カウンターを設置することにより、登山者数調査を実施しています。

2.今年の集計結果

 今年の結果は以下のとおりです。なお、カウンターが濃い霧に対して誤作動を起こしている場合があることが確認されているため、平成19年以降の登山者カウント数については補正を行っています。(「3.(4) カウンターの数値と補正」を参照)

①富士山の登山者数の推移

 今年の富士山8合目における全登山者数は約31.9万人で、昨年と比較して約2.5万人増加しました(昨年比+8.6%)。平成20年に30万人を超えて以来、増減はあるものの30万人前後で推移しています。

表1:富士山の登山者数の推移
H17年H18年H19年H20年H21年H22年H23年H24年
全登山者数(人)200,292221,010231,542305,350292,058320,975293,416318,565

②登山道別の登山者数の推移

 各登山道別の登山者数及び全体登山者数における各登山道別の登山者数の割合は、以下のとおりです。吉田ルートの登山者数は計測以来過去最高となりました。

表2:各登山道別の登山者数の推移(括弧内は各年における割合)                (人)
H17年 H18年 H19年 H20年 H21年 H22年 H23年 H24年
吉田ルート 108,247(54%) 119,631(54%) 132,980(57%) 172,369(56%) 169,217(58%) 184,320(57%) 165,038(56%) 189,771(60%)
富士宮ルート 57,962(29%) 61,611(28%) 54,011(23%) 64,034(21%) 67,590(23%) 78,614(24%) 72,441(25%) 77,755(24%)
須走ルート 25,416(13%) 30,536(14%) 33,394(14%) 52,323(17%) 43,861(15%) 48,196(15%) 40,179(14%) 35,577(11%)
御殿場ルート 8,667(4%) 9,232(4%) 11,157(5%) 16,624(5%) 11,390(4%) 9,845(3%) 15,758(5%) 15,462(5%)

図1:平成17年からの富士山の全登山者数及び各登山道別登山者数の推移

平成17年からの富士山の全登山者数及び各登山道別登山者数の推移

③平成24年の日別登山者数

 4登山道の登山者数の合計が最大だった日は、7月28日(土)の11,779名でした。昨年の最大登山者数は7月17日(日)の9,961人で、登山者が1万人を超えた日は1日もありませんでしたが、今年は1日あたりの登山者数が1万人を超えた日は3日間となり、いずれも土曜日でした。また、従来は海の日の連休やお盆期間に4登山道の合計登山数の最大値が出現していましたが、今年は7月下旬や8月下旬に出現するなど、従来とは異なる動向を示しています。

図2:各登山道における日別登山者数

各登山道における日別登山者数

表3:1日あたりの登山者数が多かった日(全登山者数上位5日)
登山者数(人)日付
111,7797月28日(土)
211,6398月25日(土)
311,4628月4日(土)
48,9558月18日(土)
58,6548月26日(日)
表4:登山道別の最大カウント数
登山道最大カウントした日最大カウント数(人)
吉田ルート8月25日(土)6,831
富士宮ルート7月28日(土)3,185
須走ルート8月4日(土)1,639
御殿場ルート8月13日(月)1,101

図3:旬別登山者数の割合

旬別登山者数の割合

④時間別登山者数の推移

 吉田ルートでは、時間によって登山者数の変動が激しく、16時から17時までの夕方(※1)と23時から25時までの深夜(※2)に2つの登山者数のピークが認められました。
 富士宮ルート及び須走ルートでは、日中に8合目を通過する登山者が多いものの、夜間登山者も多くみられました。御殿場ルートにおいても、夜間登山者が見られます。
 (※1:この時間帯のピークは、主に山小屋で宿泊する登山者によるものと推定されます。)
 (※2:この時間帯のピークは、主に山頂で御来光を見る予定の登山者によるものと推定されます。)

図4:時間別登山者数

時間別登山者数

3.調査方法概要

(1)カウンター設置位置

 全ての登山口からの利用者を把握するため、山小屋の協力を得てカウンターを4登山道のそれぞれ8合目付近に設置しました。協力頂いた山小屋は以下のとおりです。
吉田ルート:太子館、須走ルート:見晴館、御殿場ルート:赤岩八合館、富士宮ルート:池田館

(2)計測機器について

 設置したカウンターは、赤外線反射を利用してセンサーにより通過人数をカウントする仕組みです。日時、方向(上り下りを識別)が記録され、日ごとの登山者数等を把握することができます。

(3)データの欠測ついて

 豪雨の発生や台風の接近時には、カウンターを一時的に山小屋に撤去しているため、データが一部欠測している場合があります。
 欠測期間は以下のとおりです。

欠測期間理由
吉田ルート8月17日16:50~8月17日19:00雷のため
須走ルート7月21日11:41~7月22日17:38バッテリー不調のため

(4)カウンターの数値と補正

 カウンターが濃い霧に反応していることが確認されているため、実測データはカウンターの誤作動の結果を含む可能性があることから、各登山道の実測データに対して1秒以内に連続カウントしている部分は、霧による誤作動とみなし排除するという補正を行いました。

(お願い)

 富士山は標高3,776mの日本で最も高い山です。気候の変化が激しく夏でも氷点下になるなど気象条件は厳しいですが、軽装で登山をする方が多く見受けられます。富士山を登山される方は、現地の情報を十分に収集し、万全な装備で安全に留意して登山するようにお願いいたします。
 また、御殿場口を除く各登山口に至る道路では、登山客や観光客が集中する時期に渋滞を緩和し、富士山への来訪者の安全と快適性の確保、富士山の自然環境を保全するため、道路管理者によりマイカー規制が実施されております。ご協力のほどお願いいたします。

(参考)各ルートにおけるマイカー規制日時(平成24年)

●吉田ルート(富士スバルライン)
7月14日(土)0時~16日(月)24時
8月 4日(土)0時~15日(水)24時
●富士宮ルート(富士山スカイライン)及び須走ルート(ふじあざみライン)
7月13日(金)17時~7月16日(月)17時
7月20日(金)17時~7月22日(日)17時
7月27日(金)17時~8月19日(日)17時
8月24日(金)17時~8月26日(日)17時
●御殿場ルート マイカー規制なし
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