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関東地方環境事務所

報道発表資料

2013年01月22日
  • その他

平成24年度那須岳登山口における利用者数調査結果について(お知らせ)

環境省関東地方環境事務所では、那須岳への主要な登山ルートである峠の茶屋登山口において、赤外線カウンターを設置して利用者数調査を実施し、本年度5月1日(火)から11月30日(金)までの集計を行いました。
その結果、峠の茶屋登山口の利用者数は、入山者が約4万8千人、下山者が約6万9千人であり、昨年度に比較すると入山者・下山者数ともに増加しました。また、入山者数と下山者数を合計した利用者数では、一昨年度と比較しても若干の増加となりました。

1.調査の背景

日光国立公園那須地区の茶臼岳(1,915m)を中心とする那須連山は、登山利用が多く、中でも茶臼岳は今でも噴煙をあげる荒々しい火山景観や山頂からの展望が人気であり、山頂付近までロープウェイが整備されており手軽に登山を楽しめることが特徴です。
近年のロープウェイ利用者数は年間約30~40万人で、那須岳(茶臼岳)の登山利用の大半を占めていますが、環境省では、ロープウェイを利用しない那須岳への登山者数を把握することによって、国立公園の適正利用の推進に資するため、平成22年度から、概ね5月から11月までの期間、那須岳の主要な登山ルートである峠の茶屋登山口に赤外線カウンターを設置し、利用者数を調査しています。

2.登山者カウンターの概要

設置したカウンターは、赤外線反射を利用したセンサーにより、自動的に通過人数をカウントする仕組みとなっています。日時、方向(上り下りを識別)が記録され、登山者数を把握することができます。

3.今年度の設置期間

平成24年4月28日から11月30日まで ※集計期間は、5月1日から11月30日まで

4.今年度の調査結果

(1)利用者数

平成23年度及び平成22年度の月別の計測値及び昨年度同時期との比較結果は以下のとおりであり、本年度の峠の茶屋登山口における入山者数は計48,141人、下山者は計68,523人でした。
昨年度と比較すると、入山者・下山者数とも増加し、一昨年度と比較すると、下山者数、入山者・下山者合計利用者数が増加しました。(表1、図1)
本年度は、昨年度に比べ雨の日が少なく、晴れの日が多かったことも利用者数増加の一因と思われます。(図2)

表1:平成22、23、24年度月別利用者数

図1:平成22、23、24年度月別利用者数合計

図2:平成23.24年度の天候比率

(2)入山者・下山者比率数

昨年、一昨年と大きく変わらず下山者の割合の方が若干高い状況でした。この傾向は、入山時(上り)にロープウェイを利用し、下山時に登山口を利用する登山者が、入山時に登山口を利用し、下山時にロープウェイを利用する登山者よりも多いためと考えられます。

図3:平成22、23、24年度入山者・下山者比率

■ 問い合わせ先
環境省那須自然保護官事務所 担当:柘植(つげ)・深澤
電話:0287-76-7512 ファックス:0287-76-7513