報道発表資料

2013年09月10日

報道発表:平成25年夏期の富士山登山者数について(お知らせ)

関東地方環境事務所

 環境省では、富士山の登山者数を把握するため、平成17年から各登山道の8合目付近に赤外線カウンターを設置して登山者数調査を実施しています。今般、平成25年の調査結果がまとまりましたので、お知らせします。
 前回中間発表(8月1日発表。7月1日~7月21日分)の際は過去最多ペースで推移していましたが、7月1日~8月31日までの登山者カウント数の合計は約31.1万人で、昨年並みの結果となりました。

1.調査の背景

 富士箱根伊豆国立公園の重要な構成要素である富士山の登山者数については、平成16年までは登山口の車両数や吉田口登山道6合目での通過者数調査等から推計しており、富士山山頂部への登山者数を把握するまでには至っていませんでした。
 このため環境省では、平成17年から富士山山頂部へのより正確な登山者数を把握し、国立公園の適正な利用の推進に資するため、4つの登山道(吉田ルート、須走ルート、御殿場ルート及び富士宮ルート)のそれぞれ8合目付近に赤外線カウンターを設置することにより、登山者数調査を実施しています。

2.今年の集計結果

今年の結果は以下のとおりです。なお、カウンターが濃い霧に対して誤作動を起こしている場合があることが確認されているため、平成19年以降の登山者カウント数については補正を行っています。(「3.(4) カウンターの数値と補正」を参照)

① 富士山の登山者数の推移

今年の富士山8合目における全登山者数は約31.1万人で、昨年と比較して約8千人減少しました(昨年比-2.5%)。平成20年に30万人を超えて以来、増減はあるものの30万人前後で推移しています。

表1:富士山の登山者数の推移

H17年 H18年 H19年 H20年 H21年 H22年 H23年 H24年 H25年
全登山
者数
(人)
200,292 221,010 231,542 305,350 292,058 320,975 293,416 318,565 310,721

② 登山道別の登山者数の推移

各登山道別の登山者数及び全体登山者数における各登山道別の登山者数の割合は、以下のとおりです。

表2:各登山道別の登山者数の推移(括弧内は各年における割合)        (人)

H17年H18年H19年H20年H21年H22年H23年H24年H25年
吉田
ルート
108,247
(54%)
119,631
(54%)
132,980
(57%)
172,369
(56%)
169,217
(58%)
184,320
(57%)
165,038
(56%)
189,771
(60%)
179,720
(58%)
富士宮
ルート
57,962
(29%)
61,611
(28%)
54,011
(23%)
64,034
(21%)
67,590
(23%)
78,614
(24%)
72,441
(25%)
77,755
(24%)
76,784
(25%)
須走
ルート
25,416
(13%)
30,536
(14%)
33,394
(14%)
52,323
(17%)
43,861
(15%)
48,196
(15%)
40,179
(14%)
35,577
(11%)
36,508
(12%)
御殿場
ルート
8,667
(4%)
9,232
(4%)
11,157
(5%)
16,624
(5%)
11,390
(4%)
9,845
(3%)
15,758
(5%)
15,462
(5%)
17,709
(6%)

※:括弧内は全体の割合。小数点以下を四捨五入しているため合計が100%にならない場合があります。

図1:平成17年からの富士山の全登山者数及び各登山道別登山者数の推移
図1:平成17年からの富士山の全登山者数及び各登山道別登山者数の推移

③ 平成25年の日別登山者数

4登山道の登山者数の合計が最大だった日は、7月14日(日)の10,040名でした。昨年の最大登山者数は7月28日(土)の11,779人で、登山者が1万人を超えた日は3日でしたが、今年は1日あたりの登山者数が1万人を超えた日は1日のみとなりました。

図2:各登山道における日別登山者数
図2:各登山道における日別登山者数

表3:1日あたりの登山者数が多かった日(全登山者数上位5日)

登山者数(人)日付
1 10,040 7月14日(日)
2 9,691 7月27日(土)
3 9,556 8月3日(土)
4 8,807 7月20日(土)
5 8,540 7月13日(土)

表4:登山道別の最大カウント数

登山道最大カウントした日最大カウント数(人)
吉田ルート 7月14日(日) 5,559
富士宮ルート 7月27日(土) 2,899
須走ルート 7月27日(土) 1,384
御殿場ルート 8月4日(日) 817

表5:旬別登山者数(4登山道合計)と富士山頂の平均気温  (℃)

登山者数
(H25)
平均気温
日平均
平均気温
日最高
平均気温
日最低
平均気温
(平年値)
最高気温
(平年値)
最低気温
(平年値)
7月 上旬 21,805 4.7 7.0 2.6 3.9 6.4 1.4
中旬 51,081 4.6 6.9 2.3 4.8 7.3 2.4
下旬 63,442 4.9 7.4 2.9 5.8 8.6 3.3
8月 上旬 61,276 6.5 9.4 4.0 6.4 9.6 3.8
中旬 63,841 7.8 11.9 5.1 6.4 9.6 3.9
下旬 49,276 5.2 7.7 2.2 5.7 8.9 3.2

※気温は気象庁のデータを引用

図3:旬別登山者数の割合
図3:旬別登山者数の割合

(参考)各ルートにおけるマイカー規制日時
・吉田ルート(富士スバルライン)
7月12日(金)17時~15日(月)17時
7月26日(金)17時~28日(月)17時
8月 2日(金)17時~25日(日)17時
・富士宮ルート(富士山スカイライン)
7月12日(金)17時~9月1日(日)17時
・須走ルート(ふじあざみライン)
7月12日(金)17時~7月15日(月)17時
7月19日(金)17時~7月21日(日)17時
7月26日(金)17時~7月28日(日)17時
8月 2日(金)17時~8月25日(日)17時
8月30日(金)17時~9月 1日(日)17時
・御殿場ルート
マイカー規制なし

④時間別登山者数の推移

吉田ルートでは、時間によって登山者数の変動が激しく、16時から17時までの夕方(※1)と23時から25時までの深夜(※2)に2つの登山者数のピークが認められました。
富士宮ルート及び須走ルートでは、日中に8合目を通過する登山者が多いものの、夜間登山者も多くみられました。御殿場ルートにおいても、夜間登山者が見られます。
(※1:この時間帯のピークは、主に山小屋で宿泊する登山者によるものと推定されます。)
(※2:この時間帯のピークは、主に山頂で御来光を見る予定の登山者によるものと推定されます。)

図4:時間別登山者数
図4:時間別登山者数

3.調査方法概要

(1)カウンター設置位置(別紙「富士山入山者カウンター設置位置図」[PDF 141KB])

全ての登山口からの利用者を把握するため、山小屋の協力を得てカウンターを4登山道のそれぞれ8合目付近に設置しました。協力頂いた山小屋は以下のとおりです。
吉田ルート:太子館、須走ルート:見晴館、御殿場ルート:赤岩八合館、富士宮ルート:池田館

(2)計測機器について

設置したカウンターは、赤外線反射を利用してセンサーにより通過人数をカウントする仕組みです。日時、方向(上り下りを識別)が記録され、日ごとの登山者数等を把握することができます。

(3)データの欠測について

豪雨の発生や台風の接近時には、カウンターを一時的に山小屋に撤去しているため、データが一部欠測している場合があります。

欠測期間は以下のとおりです。

欠測期間理由
吉田ルート 8月23日21:34~8月24日18:09 雷のため

(4)カウンターの数値と補正

カウンターが濃い霧に反応していることが確認されているため、実測データはカウンターの誤作動の結果を含む可能性があることから、各登山道の実測データに対して1秒以内に連続カウントしている部分は、霧による誤作動とみなし排除するという補正を行いました。

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