報道発表資料

2016年02月25日

<お知らせ>平成27年度富士山における外国人登山者動向把握業務調査結果概要について

平成28年2月25日(木)

環境省関東地方環境事務所
所長 上杉 哲郎

国立公園課長 松本 英昭
Tel 048-600-0816

  箱根自然環境事務所長 高橋 啓介
Tel 0460-84-8727

  富士五湖自然保護官事務所 房村 拓矢
Tel 0555-72-0353

近年、富士山において外国人登山者が増加していると言われていますが、これまで正確な状況が把握されていませんでした。
そのため、平成27年8月に、環境省関東地方環境事務所において、富士山における外国人登山者の割合、国籍、意識等の実態を把握するための調査を実施しました。
今般、調査結果がまとまりましたので、発表します。
8月下旬に行った現地調査の結果から、土日の外国人登山者の割合は、吉田ルートが2割程度、富士宮ルートが1割程度、同時期の平日の外国人登山者の割合、は吉田ルートが3割程度、富士宮ルートが1割程度であったことが分かりました。
また、アンケート調査結果から、富士山において植物採取や溶岩採取が禁止されていることを知らない外国人登山者が5割程度いるなど、富士山における規則やルール等について、外国人登山者へ十分に周知されていないことが分かりました。
本調査結果を踏まえ、環境省、山梨県、静岡県が事務局を務める「富士山における適正利用推進協議会」等の場で、外国人登山者に向けた情報発信のあり方を検討していく予定です。

調査結果概要

1.調査目的

富士山五合目以上の登山者を対象に、現地カウント・ヒアリング調査等によって外国人登山者の人数や、属性、意識、等の実態を把握することで外国人登山者に対し、情報提供のあり方等を検討するために必要な基礎情報の収集・把握を目的に実施したもの。

2.調査方法

(1)外国人登山者数等調査

8月下旬の土日(22日(土)、23日(日))と平日(26日(水)、27日(木))に、それぞれ2日間ずつ計4日間(各日8:00~13:00)、富士山の登山道(吉田口、富士宮口)において、全下山者を対象に現地調査(カウント、聞き取り)を行い、外国人登山者の割合等を把握した。

(2)外国人登山者の動向・意識の調査

富士山を訪問する外国人登山者の属性や意識等を把握するため、登山者に対する対面式アンケート調査を実施した。(スバルライン5合目、富士宮5合目にて(1)と同じ日に実施)

(3)山小屋等施設の現状・意向の調査

富士山を訪問する外国人登山者を受け入れる立場の事業者に対して、アンケート調査等を実施した。※本結果概要では山小屋に限定して分析したものを掲載。

3.調査結果概要 

※詳細は下記添付資料をご参照下さい

(1)外国人登山者の割合等

① 外国人登山者の割合について

ž調査日における土日の外国人の割合は吉田ルートが21%、富士宮ルートが12%(調査実施日2日間(8月下旬)の平均)

調査日における平日の外国人の割合は吉田ルートが28%、富士宮ルートが10%(調査実施日2日間(8月下旬)の平均)

② 外国人登山者の居住地の割合について

ž 回答者の居住地は国内在住35%、海外在住65%

③ 外国人登山者の国籍エリア別の割合について

国籍エリア別の割合で富士宮口では、欧米系41%、東アジア系44%、東南アジア系9%、吉田口では、欧米系40%、東アジア系39%、東南アジア系11%

(2)外国人登山者の動向・意識

①富士登山について
  • 山小屋へ宿泊した人は65%
  • 山頂へ到達した人は77%
  • 日の出を見た人は75%、そのうち71%が山頂で鑑賞しており、77%の人が「とても満足」と回答している
  • グループ構成は「友人」が45%で最も多い
②富士登山への期待について

富士登山で最も期待したことは「雄大な自然を眺める」こと、次いで「新たな自然や経験との出会い」、「原始的な自然に触れる」であり、全体的に自然に対する期待が高い。

③登山中に困ったことについて

登山中にトラブルには至らなかったものの「ヒヤリ」としたことがある人は全体の37%。具体的な内容は「体調不良」や「体力不足」等、登山者自身の体力面に関する内容が多い。

登山中に何らかのトラブルがあった人は全体の33%。具体的な内容は「病気、体調不良」。トラブルが起きた原因は「体力不足」や「寝不足」等、登山者自身の体力面に関する内容が多い。

④ 富士山への理解

富士山に関する理解度・認知度については、以下の項目が比較的低い。

  • 「国立公園内にある」(43%)
  • 「トイレ使用は協力金とは別にチップが必要である」(60%)
  • 「山小屋は事前予約が必要である」(58%)
  • 「登山道が4つある」(53%)
  • 「登山道ごとに標識が色分けされている」(45%)
  • 「休息をせず夜通し登る登山(弾丸登山)の自粛が求められている」(41%)
  • 「富士山保全協力金(1000円)が任意で求められる」(40%)
  • 「植物採取が禁止されている」(59%)
  • 「溶岩採取が禁止されている」(52%)

(3)事業者の外国人受入状況(山小屋に対するアンケート)

① 外国人客の利用の状況について

ž昨年と比較して外国人客数は「増えた」と回答した山小屋の割合は72%

② 外国人客対応で困ったことについて

ž山小屋において外国人対応で困ったことは「マナーが悪かった」(69%)「外国語が理解できなかった」(62%)等が多い

③ 今後の外国人客の受入について

ž山小屋で実施している外国人客受入対策は「施設内の表示を多言語化」(63%)等が多い

④外国人客とのトラブルについて

ž外国人客とのトラブルが「ある」と回答した山小屋は66%

添付資料

平成27年度富士山における外国人登者動向把握業務調査結果概要

■ 問い合わせ先
環境省富士五湖自然保護官事務所 担当:房村
〒403-0005 山梨県富士吉田市上吉田剣丸尾5597-1
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