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関東地方環境事務所

報道発表資料

2017年03月08日
  • 報道発表

野生下のトキの今期最初の営巣確認について

平成29年3月8日(水)

関東地方環境事務所

所    長 笠井 俊彦

野生生物課長 澤  邦之

(℡:048-600-0817)

佐渡自然保護官事務所

首席自然保護官 広野 行男

(℡:0259-22-3372)

新潟県佐渡市において、野生下のトキのペア1組が営巣を開始しました。今年最初のトキの営巣確認となりますので、以下のとおりお知らせします。

1 営巣を確認したペアについて

(1)個体番号

   No.172(2011年生まれ、オス) 及び 足環なし(メス)

   No.172:第10回放鳥個体(2014年6月6日飛翔)

   足環なし:野生下生まれ(誕生年は不明)

 (2)確認日

    平成29年3月8日(水)

 (3)場 所

    新潟県佐渡市

 (4)状 況

     この2羽は、2月中旬頃から営巣場所付近で行動する様子が確認され、同下旬にかけて擬交尾や枝を 

    運ぶ様子が観察されていたため、注意して観察を継続していた。

     3月8日午前6時頃に、モニタリングチーム(調査請負事業者職員)が観察したところ、スギの樹上

    において2羽で巣造りする様子が見られ、巣材がある程度積み重なっていたことから、営巣を開始した 

    ものと判断した。

     営巣場所は、水田に隣接する雑木林で、巣は地上から約十数メートル程度の高さに造られている。

2 その他の個体の状況

 現在、佐渡島内においては、放鳥トキが約130羽、野生生まれのトキが約70羽程度生息しているとみられ、そのうち、繁殖可能な年齢(2歳以上)の個体は、雌雄ともに70羽前後(足環のない個体を除く)となっている。

 現時点においては、50組程度のトキが、特定のエリアを中心にペアで行動する様子が観察されており、今後順次、営巣が確認されるものと見込まれる。