報道発表資料
- 報道発表
2018年における野生下のトキの繁殖結果について
平成30年7月6日(金)
関東地方環境事務所
次 長 田村 省二
野生生物課長 横田 寿男
(℡:048-600-0817)
佐渡自然保護官事務所
首席自然保護官 若松 徹
(℡:0259-22-3372)
2018年における野生下のトキの繁殖結果について、お知らせします。
育雛中となっていた最後のペア1組において、本日、ヒナ2羽の巣立ちを確認しました。その他に営巣行動は確認されていないため、当ペアの巣立ちの確認をもって、今期の野生下のトキの繁殖活動は終了したものと判断しました。
今期の野生下のトキの繁殖結果を総括すると、延べ77組の営巣が確認され、そのうち32組から67羽のヒナが誕生し、さらにそのうちの27組から60羽が巣立ちしました。また、野生下で誕生したトキ同士のペアによる営巣は13組確認し、そのうち3組から計8羽のヒナが誕生、同3組からの計8羽全てが巣立ちました。
さらに、第1回放鳥個体のうち、唯一生存しておりますNo.11が、放鳥以降初となる初めての繁殖成功を収めましたのであわせてお知らせ致します。
1 野生下のトキの営巣状況(まとめ)
(1)巣立ち
番号 生まれ年 性別 |
状 況 |
No.161 2011年 オス No.149 2012年 メス |
3月14日 スダジイで営巣を確認 3月22日 抱卵確認 (21日夕刻以降に産卵と推定) 4月24日 ヒナ1羽を確認 4月26日 ヒナ計2羽を確認 5月5日 ヒナ計3羽を確認 5月16日 ヒナ3羽に足環装着(No.B41,B42,B43) 5月28日 ヒナ2羽(No.B41,B42)の巣立ちを確認 6月2日 ヒナ1羽(No.B43)の巣立ちを確認 |
No.50 2007年 オス No.114 2011年 メス |
3月25日 スギで営巣・抱卵を確認 (24日夕刻以降に産卵と推定) 4月25日 ヒナ1羽を確認 4月28日 ヒナ計2羽を確認 5月16日 ヒナ2羽に足環装着(No.B44,B45) 5月28日 ヒナ1羽(No.B44)の巣立ちを確認 6月4日 ヒナ1羽(No.B45)の巣立ちを確認 |
No.172 2011年 オス 足環なし メス |
3月29日 スギで営巣・抱卵を確認 (26日夕刻以降に産卵と推定) 5月1日 ヒナ1羽を確認 5月9日 ヒナ計2羽を確認 5月11日 ヒナ計3羽を確認 5月28日 ヒナ1羽の巣立ちを確認 5月31日 ヒナ計2羽の巣立ちを確認 6月7日 ヒナ計3羽の巣立ちを確認 |
足環なし オス No.240 2014年 メス |
4月3日 スギで営巣・抱卵を確認 5月1日 ヒナ1羽を確認 5月17日 ヒナ計3羽を確認、ヒナ3羽に足環装着 (No.B47,B48,B49) 5月29日 ヒナ3羽(No.B47,B48,B49)の巣立ちを確認 |
足環なし オス No.227 2012年 メス |
4月5日 スダジイで営巣を確認 4月9日 抱卵確認 5月7日 ヒナ2羽を確認 5月31日 ヒナ1羽の巣立ちを確認 6月15日 ヒナ計2羽の巣立ちを確認 |
No.98 2010年 オス No.156 2011年 メス |
3月28日 スギで営巣を確認 3月30日 抱卵確認 (28日夕刻以降に産卵と推定) 4月29日 ヒナ1羽を確認 6月2日 ヒナ1羽の巣立ちを確認 |
No.91 2009年 オス No.181 2013年 メス |
3月29日 スギで営巣・抱卵を確認 (28日夕刻以降に産卵と推定) 4月26日 ヒナ1羽を確認 6月4日 ヒナ1羽の巣立ちを確認 |
No.107 2010年 オス No.154 2009年 メス |
3月28日 スギで営巣・抱卵を確認 (23日夕刻以降に産卵と推定) 4月27日 ヒナ1羽を確認 5月4日 ヒナ計2羽を確認 6月4日 ヒナ2羽の巣立ちを確認 |
No.67 2009年 オス No.95 2010年 メス |
4月5日 スギで営巣・抱卵を確認 5月4日 ヒナ1羽を確認 5月11日 ヒナ計2羽を確認 5月18日 ヒナ計3羽を確認 6月5日 ヒナ3羽の巣立ちを確認 |
No.257 2014年 オス No.230 2013年 メス |
4月6日 スギで営巣・抱卵を確認 5月4日 ヒナ1羽を確認 5月16日 ヒナ計2羽を確認 6月4日 ヒナ計3羽を確認 6月5日 ヒナ1羽の巣立ちを確認 6月7日 ヒナ計2羽の巣立ちを確認 6月11日 ヒナ計3羽の巣立ちを確認 |
足環なし オス No.201 2012年 メス |
3月27日 スダジイで営巣を確認 4月2日 抱卵確認 5月7日 ヒナ3羽を確認 6月6日 ヒナ3羽の巣立ちを確認 |
No.92 2009年 オス No.200 2012年 メス |
4月3日 スギで営巣・抱卵を確認 5月8日 ヒナ2羽を確認 5月23日 ヒナ2羽に足環装着(No.B55,B56) 6月6日 ヒナ2羽(No.B55,B56)の巣立ちを確認 |
No.A13 2014年 オス No.A11 2014年 メス |
4月2日 スダジイで営巣・抱卵を確認 5月10日 ヒナ1羽を確認 5月25日 ヒナ計3羽を確認 6月6日 ヒナ2羽の巣立ちを確認 6月12日 ヒナ計3羽の巣立ちを確認 |
No.250 2013年 オス 足環なし メス |
4月9日 スギで営巣・抱卵を確認 5月10日 ヒナ1羽を確認 5月30日 ヒナ1羽に足環装着(No.B62) 6月8日 ヒナ1羽(No.B62)の巣立ちを確認 |
No.212 2013年 オス No.237 2013年 メス |
5月14日 アカマツで営巣・ヒナ3羽を確認 5月22日 ヒナ3羽に足環装着(No.B52,B53,B54) 6月8日 ヒナ2羽(No.B52,B54)の巣立ちを確認 6月11日 ヒナ1羽(No.B53)の巣立ちを確認 |
No.255 2014年 オス No.232 2013年 メス |
4月6日 スギで営巣・抱卵を確認 5月15日 ヒナ1羽を確認 5月22日 ヒナ計2羽を確認、ヒナ2羽に足環装着 (No.B50,B51) 6月12日 ヒナ2羽(No.B50,B51)の巣立ちを確認 |
足環なし オス No.A21 2014年 メス |
3月27日 スダジイで営巣を確認 4月2日 抱卵確認 5月1日 ヒナ1羽を確認 5月21日 ヒナ計2羽を確認 5月25日 ヒナ計3羽を確認 6月8日 ヒナ2羽の巣立ちを確認 6月12日 ヒナ計3羽の巣立ちを確認 |
No.08 2006年 オス No.25 2008年 メス |
4月6日 スギで営巣・抱卵を確認 5月9日 ヒナ1羽を確認 5月23日 ヒナ計2羽を確認 5月29日 ヒナ計3羽を確認、ヒナ3羽に足環装着(No.B57,B58,B59) 6月13日 ヒナ3羽(No.B57, B58,B59)の巣立ちを確認 |
No.211 2013年 オス No.A04 2013年 メス |
4月10日 スギで営巣・抱卵を確認 5月21日 ヒナ2羽を確認 6月14日 ヒナ2羽の巣立ちを確認 |
No.84 2009年 オス No.A24 2015年 メス |
6月14日 スギで営巣・幼鳥2羽を確認(14日以前に巣立ちしたものと推定) 6月18日 幼鳥計3羽を確認(14日以前に巣立ちしたヒナが計3羽であることを確認) |
No.74 2009年 オス 足環なし メス |
4月9日 スギで営巣を確認 4月16日 抱卵確認 5月17日 ヒナ1羽を確認 5月21日 ヒナ計2羽を確認 5月30日 ヒナ1羽に足環装着(No.B63) ヒナ1羽行方不明 6月19日 ヒナ1羽(No.B63)の巣立ちを確認 |
No.177 2012年 オス No.199 2012年 メス |
4月11日 スギで営巣・抱卵を確認 5月9日 ヒナ1羽を確認 5月16日 ヒナ計2羽を確認 5月29日 ヒナ2羽に足環装着(No.B60,B61) 6月20日 ヒナ2羽(No.B60,B61)の巣立ちを確認 |
No.86 2009年 オス No.134 2011年 メス |
4月13日 スギで営巣を確認 4月17日 抱卵確認 5月21日 ヒナ1羽を確認 5月24日 ヒナ計2羽を確認 6月19日 ヒナ計3羽を確認 6月22日 ヒナ1羽の巣立ちを確認 6月26日 ヒナ計3羽の巣立ちを確認 |
No.209 2013年 オス No.A26 2015年 メス |
3月26日 スギで営巣・抱卵を確認 (23日夕刻以降に産卵と推定) 4月4日 抱卵中止を確認 6月25日 シロダモで再営巣・ヒナ1羽の巣立ちを確認 (7月2日に営巣木がシロダモであることを確認) |
No.90 2009年 オス No.79 2010年 メス |
4月24日 スギで営巣・抱卵を確認 5月24日 ヒナ1羽を確認 6月11日 ヒナ計2羽を確認 6月14日 ヒナ2羽に足環装着(No.B64,B65) 6月26日 ヒナ1羽(No.B65)の巣立ちを確認 6月28日 ヒナ1羽(No.B64)の巣立ちを確認 |
No.11 2006年 オス 足環なし メス |
5月15日 スギで営巣・抱卵を確認 6月11日 ヒナ1羽を確認 6月14日 ヒナ1羽に足環装着(No.B66) 7月2日 ヒナ1羽(No.B66)の巣立ちを確認 |
足環なし オス No.A47 2016年 メス |
5月30日 スギで営巣・ヒナ1羽を確認 6月6日 ヒナ計2羽を確認 6月19日 ヒナ2羽に足環装着(No.B67,B68) 7月6日 ヒナ2羽(No.B67,B68)の巣立ちを確認 |
(2)営巣・抱卵・育雛中止
番号 生まれ年 性別 |
状 況 |
No.A32 2015年 オス No.234 2013年 メス |
4月1日 クロマツで営巣・抱卵を確認 4月2日 抱卵中止を確認 |
足環なし オス 足環なし メス |
3月26日 コナラで営巣・抱卵を確認 (22日夕刻以降に産卵と推定) 4月4日 抱卵中止を確認 |
足環なし オス No.182 2013年 メス |
3月30日 スギで営巣・抱卵を確認 (28日夕刻以降に産卵と推定) 4月8日 抱卵中止を確認 |
足環なし オス 足環なし メス |
3月16日 クロマツで営巣を確認 3月26日 抱卵確認 (22日夕刻以降に産卵と推定) 4月9日 抱卵中止を確認 |
No.A09 2014年 オス No.239 2014年 メス |
3月26日 クロマツで営巣・抱卵を確認 (22日夕刻以降に産卵と推定) 4月9日 抱卵中止を確認 |
足環なし オス No.A47 2016年 メス |
4月1日 ケヤキで営巣・抱卵を確認 4月9日 抱卵中止を確認 |
No.A18 2014年 オス No.148 2012年 メス |
4月6日 スギで営巣・抱卵を確認 4月9日 抱卵中止を確認 |
No.241 2012年 オス No.275 2015年 メス |
4月11日 卵殻回収 (11日以前に営巣・産卵と推定) |
足環なし オス No.287 2016年 メス |
4月5日 スダジイで営巣を確認 4月9日 抱卵確認 4月16日 抱卵中止を確認 |
No.252 2014年 オス No.218 2014年 メス |
4月13日 スギで営巣・抱卵を確認 4月16日 抱卵中止を確認 |
No.254 2014年 オス No.190 2010年 メス |
4月1日 スギで営巣を確認 4月19日 卵殻回収 (19日以前に産卵と推定) |
足環なし オス No.A14 2014年 メス |
4月2日 クロマツで営巣・抱卵を確認 4月20日 抱卵中止を確認 |
No.179 2012年 オス No.224 2012年 メス |
4月18日 スギで営巣・抱卵を確認 4月20日 抱卵中止を確認 |
No.11 2006年 オス 足環なし メス |
4月24日 卵殻回収 (24日以前に営巣・産卵と推定) |
No.294 2015年 オス No.273 2014年 メス |
4月17日 卵殻回収 (17日以前に営巣・産卵と推定) 4月24日 卵殻回収 (24日以前に再営巣・産卵と推定) |
足環なし オス 足環なし メス |
3月29日 タブノキで営巣・抱卵を確認 (22日夕刻以降に産卵と推定) 4月26日 抱卵中止を確認 |
No.263 2012年 オス No.A36 2016年 メス |
4月6日 スギで営巣・抱卵を確認 4月26日 抱卵中止を確認 |
No.33 2008年 オス No.38 2007年 メス |
3月26日 クロマツで営巣・抱卵を確認 (22日夕刻以降に産卵と推定) 4月9日 抱卵中止を確認 4月19日 再営巣・抱卵を確認 4月26日 抱卵中止を確認 |
No.68 2009年 オス No.78 2010年 メス |
3月26日 クロマツで営巣・抱卵を確認 (22日夕刻以降に産卵と推定) 4月9日 抱卵中止を確認 4月20日 再営巣・抱卵を確認 4月26日 抱卵中止を確認 |
No.A22 2014年 オス No.96 2010年 メス |
3月29日 クロマツで営巣を確認 4月2日 抱卵確認 4月9日 抱卵中止を確認 4月20日 再営巣・抱卵を確認 4月26日 抱卵中止を確認 |
No.85 2009年 オス No.93 2009年 メス |
4月2日 スギで営巣・抱卵を確認 4月7日 抱卵中止を確認 4月12日 再営巣・抱卵を確認 4月15日 抱卵中止を確認 4月23日 再営巣・抱卵を確認 4月26日 抱卵中止を確認 |
No.216 2013年 オス No.A44 2016年 メス |
4月9日 アカマツで営巣・抱卵を確認 4月27日 抱卵中止を確認 |
No.214 2013年 オス No.203 2013年 メス |
3月28日 スギで営巣を確認 3月30日 抱卵確認 (28日夕刻以降に産卵と推定) 4月4日 抱卵中止を確認 4月27日 卵殻回収 (27日以前に再営巣・産卵と推定) |
足環なし オス No.A10 2014年 メス |
4月5日 スダジイで営巣・抱卵を確認 5月1日 抱卵中止を確認 |
No.106 2010年 オス No.A62 2016年 メス |
3月29日 スギで営巣・抱卵を確認 (観察経過から産卵時期の推定は困難) 4月26日 ヒナ1羽を確認 5月2日 育雛中止を確認、ヒナ1羽行方不明 |
No.179 2012年 オス No.218 2014年 メス |
4月24日 スギで営巣を確認 5月3日 卵殻回収 (3日以前に産卵と推定) |
No.233 2013年 オス No.265 2014年 メス |
4月2日 スギで営巣・抱卵を確認 5月7日 抱卵中止を確認 |
No.87 2009年 オス No.97 2010年 メス |
4月16日 スギで営巣・抱卵を確認 5月8日 抱卵中止を確認 |
No.242 2012年 オス No.258 2015年 メス |
4月4日 トチノキで営巣を確認 5月14日 卵殻回収 (14日以前に産卵と推定) |
No.110 2010年 オス No.163 2011年 メス |
4月6日 スギで営巣・抱卵を確認 5月15日 抱卵中止を確認 |
No.143 2011年 オス No.A54 2016年 メス |
5月4日 スギで営巣を確認 5月16日 抱卵中止を確認 |
No.252 2014年 オス No.203 2013年 メス |
5月8日 スギで営巣・抱卵を確認 5月16日 抱卵中止を確認 |
No.81 2007年 オス No.66 2009年 メス |
3月27日 スギで営巣・抱卵を確認 (22日夕刻以降に産卵と推定) 4月26日 ヒナ1羽を確認 5月16日 ヒナ1羽に足環装着(No.B46) 5月17日 育雛中止を確認、ヒナ1羽(No.B46)の死亡を確認 |
No.136 2009年 オス 足環なし メス |
4月4日 スギで営巣を確認 4月6日 抱卵確認 5月14日 ヒナ1羽を確認 5月17日 育雛中止を確認、ヒナ1羽行方不明 |
No.204 2012年 オス No.120 2010年 メス |
4月8日 スギで営巣・抱卵を確認 4月24日 抱卵中止を確認 5月13日 再営巣・抱卵を確認 5月18日 抱卵中止を確認 |
No.205 2012年 オス No.192 2012年 メス |
4月27日 スギで営巣を確認 5月18日 卵殻回収 (18日以前に産卵と推定) |
足環なし オス 足環なし メス |
4月23日 コナラで営巣・抱卵を確認 5月21日 抱卵中止を確認 |
足環なし オス No.A03 2013年 メス |
4月23日 スギで営巣・抱卵を確認 5月21日 抱卵中止を確認 |
No.221 2014年 オス No.183 2013年 メス |
4月3日 スギで営巣・抱卵を確認 5月2日 ヒナ1羽を確認 5月14日 ヒナ計2羽を確認 5月22日 育雛中止を確認、ヒナ1羽の死亡を確認、ヒナ1羽行方不明 |
No.207 2013年 オス No.266 2014年 メス |
4月3日 スギで営巣・抱卵を確認 5月14日 ヒナ1羽を確認 5月22日 育雛中止を確認、ヒナ1羽行方不明 |
No.A59 2016年 オス No.311 2016年 メス |
4月26日 スギで営巣を確認 4月27日 抱卵確認 5月22日 抱卵中止を確認 |
足環なし オス No.287 2016年 メス |
5月7日 スダジイで営巣・抱卵を確認 5月25日 抱卵中止を確認 |
No.238 2014年 オス No.69 2009年 メス |
5月1日 スギで営巣・抱卵を確認 5月24日 抱卵中止を確認 |
No.246 2013年 オス No.284 2015年 メス |
4月8日 スギで営巣・抱卵を確認 4月10日 抱卵中止を確認 4月21日 再営巣・抱卵を確認 5月29日 抱卵中止を確認 |
足環なし オス 足環なし メス |
4月26日 スギで営巣を確認 5月4日 抱卵確認 6月4日 抱卵中止を確認 |
No.23 2008年 オス No.26 2008年 メス |
4月6日 スギで営巣・抱卵を確認 4月26日 抱卵中止を確認 5月18日 再営巣・抱卵を確認 6月22日 抱卵中止を確認 |
No.267 2014年 オス No.313 2016年 メス |
5月14日 スギで営巣を確認 5月26日 抱卵確認 6月24日 抱卵中止を確認 |
No.251 2014年 オス No.277 2015年 メス |
3月28日 スギで営巣を確認 3月31日 抱卵確認 (29日夕刻以降に産卵と推定) 4月7日 抱卵中止を確認 6月25日 卵殻回収 (25日以前に再営巣・産卵と推定) |
足環なし オス No.A10 2014年 メス |
5月25日 スダジイで営巣・抱卵を確認 6月26日 抱卵中止を確認 |
No.248 2013年 オス No.259 2015年 メス |
5月31日 スギで営巣を確認 6月28日 卵殻回収 (28日以前に産卵と推定) |
2012年~2018年の繁殖結果・繁殖状況
営巣 |
中止 |
ふ化 |
巣立ち |
|||
ペア数 |
ペア数 |
ペア数 |
ふ化 羽数 |
ペア数 |
巣立ち 羽数 |
|
2012(6/21日終了) |
18(18) |
15(15) |
3(3) |
8(8) |
3(3) |
8(8) |
2013(7/5日終了) |
24(24) |
22(22) |
5(5) |
14(14) |
2(2) |
4(4) |
2014(6/24日終了) |
35(35) |
24(24) |
14(14) |
36(36) |
11(11) |
31(31) |
2015(6/19日終了) |
38(38) |
30(30) |
12(12) |
21(21) |
8(8) |
16(16) |
2016(7/8日終了) |
53(53) |
34(34) |
25(25) |
53(53) |
19(19) |
40(40) |
5(5) |
2(2) |
5(5) |
9(9) |
3(3) |
6(6) |
|
2017(6/30日時点) *7/19日終了 |
65(65) |
34(34) |
36(36) |
92(92) |
29(31) |
72(77) |
9(9) |
2(2) |
8(8) |
18(18) |
6(7) |
13(15) |
|
2018 |
77 |
50 |
32 |
67 |
27 |
60 |
13 |
10 |
3 |
8 |
3 |
8 |
※括弧内の数字は最終的な結果です。
※2016年以降の下段の数字は野生下で誕生したトキ同士のペアの繁殖結果です。
※ペア数には、営巣・抱卵等を中止したペア数も含んでいます。
3 No.11(オス)/足環なしペア(メス)の繁殖成功について
第1回放鳥個体のうち、唯一生存しておりますNo.11が、平成20年の放鳥以降、初めてとなる繁殖成功を収めました。放鳥後の10年を生き抜き、全般的に厳しい結果となった本繁殖期において、放鳥から10周年となる記念すべき年に野生下で確認されている最高齢のトキとして、初めての繁殖成功を収めたことは特筆すべき事項であり、本報道発表において特記させて頂きました。
<参考情報>
【No.11(オス)/足環なし(メス)ペアの今期の繁殖状況】
5月15日にスギで営巣・抱卵を、6月11日にヒナ1羽を確認し、6月14日にヒナ1羽に足環装着
(No.B66)を行った。7月2日にヒナ1羽(No.B66)の巣立ちを確認。
【No.11について】
・2006年 佐渡トキ保護センター生まれ オス 12歳
・第1回放鳥(2008.9.25)で放鳥された10羽のうちの1羽で、第1回放鳥個体としては唯一の生存個体。
・過去の繁殖成績は、以下のとおり。
2010年 No.31とペア形成。営巣・抱卵を確認するもふ化せず。
2011年 No.31とペア形成。営巣・抱卵を確認するもふ化せず。
2012年 No.31とペア形成。営巣・抱卵を確認するもふ化せず。
No.03とペア形成。営巣・抱卵を確認するもふ化せず。
2013年 No.03とペア形成。営巣・抱卵を確認するもふ化せず。
2014年 No.03とペア形成。営巣・抱卵・ふ化(2羽)を確認するも巣立ちせず。
2015年 No.03とペア形成。営巣・抱卵を確認するもふ化せず。
2016年 No.03とペア形成。営巣・抱卵を確認するもふ化せず。
2017年 足環なし個体とペア形成。営巣・抱卵を確認するもふ化せず。
2018年 足環なし個体とペア形成。9年目にして初めてヒナを巣立たせ繁殖成功。